最高視聴率46.1%を記録、キム・スヒョン主演「太陽を抱く月」が切り拓いた“新感覚”時代劇の魅力

100万部超えベストセラーを映像化した“新感覚”ファンタジー時代劇, 多くの視聴者を魅了…キム・スヒョンの“泣き”の演技, チョン・イル、イム・シワンらキャスト陣が華を添える, 架空の時代だからこそ生まれた“新感覚時代劇”

「太陽を抱く月」より

キム・スヒョンが主演を務める韓国のファンタジー・ロマンスドラマ「太陽を抱く月」が、J:COM BS(BS260ch※全国全番組無料放送)にて6月10日(水)より放送される(毎週月~金昼11:30-12:30、全20話/2012年放送)。そこで本記事では、若き王と記憶を失った初恋相手との切ない恋愛を描いた本作のあらすじや見どころについて紹介していく。

100万部超えベストセラーを映像化した“新感覚”ファンタジー時代劇

韓国で100万部超えの同名ベストセラー小説を原作に、映像化された本作。王道の純愛ストーリーを軸に、ファンタジーやミステリー、宮廷内の権力争いを織り交ぜながら、若き王と初恋の女性による切ない愛の行方を描く。韓国では幅広い世代から支持を集め、最高視聴率は46.1%、最終回の視聴率も42.2%を記録し、韓国ドラマの歴史に名を残した。

物語の舞台となるのは、朝鮮王朝の架空の時代。王位継承者であるイ・フォン(キム・スヒョン/子役:ヨ・ジング)と、知識階級の家に生まれたホ・ヨヌ(ハン・ガイン/子役:キム・ユジョン)は幼少期に出会い、惹かれ合っていく。しかし、ヨヌは宮廷内の陰謀によって命を奪われてしまう。それから8年後、王となったフォンは彼女を忘れられずにいた。一方、死んだはずのヨヌは、過去の記憶をすべて失ってしまったものの、巫女としてこの世に生きていた。そしてある夜、二人は偶然の出会いを果たしたことで、運命の歯車が再び回り始める――。

本作では朝鮮王朝初期に実在したとされる、王室の葬儀を司る官庁・星宿庁(ソンスチョン)を舞台に、“巫女の世界”も描写。幻想的な映像美とミステリアスな空気感が作品全体を包み込み、従来の歴史ドラマとは一線を画す独特の世界観を作り上げている。王宮で繰り広げられる陰謀劇と切ない恋愛模様、さらに呪術の要素が絡み合うドラマティックな展開は、ひとたび見始めれば時間を忘れて没入してしまうことだろう。

100万部超えベストセラーを映像化した“新感覚”ファンタジー時代劇, 多くの視聴者を魅了…キム・スヒョンの“泣き”の演技, チョン・イル、イム・シワンらキャスト陣が華を添える, 架空の時代だからこそ生まれた“新感覚時代劇”

「太陽を抱く月」

多くの視聴者を魅了…キム・スヒョンの“泣き”の演技

本作に登場するメインキャラクターたちは、全20話のうち第5話までを子役たちが演じている。フォンとヨヌの幼少期を演じたヨ・ジングとキム・ユジョンは、初々しい恋模様を繊細に表現。単なる過去の回想にとどまらず、彼らを巻き込む宮廷の闇や数奇な運命を予感させる濃密なドラマが展開され、壮大な物語の強固な土台を構築している。

100万部超えベストセラーを映像化した“新感覚”ファンタジー時代劇, 多くの視聴者を魅了…キム・スヒョンの“泣き”の演技, チョン・イル、イム・シワンらキャスト陣が華を添える, 架空の時代だからこそ生まれた“新感覚時代劇”

「太陽を抱く月」より

そして子役陣からバトンを受け取り、成人後のフォンを演じたのはキム・スヒョン。「ドリームハイ」で見せた生き生きとした演技から一転し、本作では愛する人を失い心を閉ざした王の孤独や苦悩、激情を丁寧に表現した。

特に印象的なのが、“泣きの天才”とも称されるキム・スヒョンによる“泣き”のシーン。王としての威厳を見せながらも、ヨヌを思い涙する姿は多くの視聴者の胸を打った。また、放送当時はハン・ガインとの年齢差を不安視する声もあったが、実際には自然な恋人像を作り上げ、高い没入感を生み出している。

本作をきっかけに、名実ともにトップ俳優の座を手にしたキム・スヒョン。その後も「星から来たあなた」での宇宙人役や、「サイコだけど大丈夫」での精神病院の保護士役など、幅広いキャラクターを好演し、現在は韓国を代表するトップ俳優の一人として高い人気を誇っている。

100万部超えベストセラーを映像化した“新感覚”ファンタジー時代劇, 多くの視聴者を魅了…キム・スヒョンの“泣き”の演技, チョン・イル、イム・シワンらキャスト陣が華を添える, 架空の時代だからこそ生まれた“新感覚時代劇”

「太陽を抱く月」より

100万部超えベストセラーを映像化した“新感覚”ファンタジー時代劇, 多くの視聴者を魅了…キム・スヒョンの“泣き”の演技, チョン・イル、イム・シワンらキャスト陣が華を添える, 架空の時代だからこそ生まれた“新感覚時代劇”

「太陽を抱く月」より

チョン・イル、イム・シワンらキャスト陣が華を添える

ヒロイン・ヨヌ役を務めたのは、「太陽の誘惑」で女優デビューを果たし、「黄色いハンカチ」でKBS演技大賞新人賞を受賞した実力派のハン・ガイン。知性と優しさを兼ね備えながら、過酷な運命に翻弄されても芯の強さを失わないヒロイン像を、繊細な演技で体現している。

また、フォンの異母兄弟であり恋のライバル・陽明君(ヤンミョングン)を演じたのは、「思いっきりハイキック!」でブレイクし、MBC演技大賞新人賞を受賞したチョン・イル。王位も父の愛情も弟へ譲りながら、ヨヌだけは譲れないという切ない役どころを情感豊かに演じ、作中では抜群の存在感を放っている。

そして、ヨヌの兄・ヨムの少年時代を演じたのは、韓国アイドルグループ・ZE:Aのメンバーであり、俳優やソロ歌手としても活動するイム・シワン。他にも、陽明君の少年時代には、「女神降臨」への特別出演や「紳士とお嬢さん」でも知られるイ・テリ(旧芸名:イ・ミノ)が出演するなど、華やかなキャスト陣が顔をそろえている。

子役から成人キャストまで、それぞれが圧倒的な存在感と高い演技力を発揮し、作品にさらなる深みを与えている本作。心を動かすストーリーはもちろん、今をときめくスター俳優たちの“原点”ともいえる姿を同時に堪能できるだろう。

100万部超えベストセラーを映像化した“新感覚”ファンタジー時代劇, 多くの視聴者を魅了…キム・スヒョンの“泣き”の演技, チョン・イル、イム・シワンらキャスト陣が華を添える, 架空の時代だからこそ生まれた“新感覚時代劇”

「太陽を抱く月」より

架空の時代だからこそ生まれた“新感覚時代劇”

韓国で大ヒットを記録した本作だが、その大きな特徴の一つが“架空の朝鮮時代”を舞台にしている点だ。これまでの韓国時代劇といえば、「宮廷女官チャングムの誓い」や「トンイ」のように、実在の人物や歴史をベースに描かれる作品が主流だった。しかし「太陽を抱く月」では、架空の王朝という設定を生かし、史実にとらわれない自由でドラマティックなストーリー展開を実現している。

さらに、初恋を忘れられない王と、記憶を失ってしまったヒロインが運命的な再会を果たすという、ドラマティックな設定も本作の魅力といえる。切ない“恋愛”と緊張感あふれる“サスペンス”が絶妙に融合することで、物語はより深みを増していく。こうした新鮮な世界観が、これまで時代劇に馴染みのなかった層からの支持も集め、高視聴率へとつながったのかもしれない。

一方で、時代劇ファンをうならせる重厚な魅力もしっかりと兼ね備えている本作。宮廷文化や政治、時代背景を感じさせる丁寧な演出によって、歴史ドラマならではの重厚感を醸し出しており、“新感覚”でありながら、王道時代劇としての見応えも十分に感じられる作品に仕上がっている。

忘れられない初恋、陰謀渦巻く王宮、そして幻想的な巫女の世界――。運命に翻弄される人々の愛と葛藤が巧みに絡み合う珠玉のストーリーにぜひ注目したい。

100万部超えベストセラーを映像化した“新感覚”ファンタジー時代劇, 多くの視聴者を魅了…キム・スヒョンの“泣き”の演技, チョン・イル、イム・シワンらキャスト陣が華を添える, 架空の時代だからこそ生まれた“新感覚時代劇”

「太陽を抱く月」