CR-V e:HEVはアコードを超えたホンダのフラッグシップSUV! 超豪華装備満載で子育て卒業組のハートを狙い撃ち!

 スポーティなのに静か。広いのに運転しやすい。タフに使えるのに上質。新型CR-V e:HEVはそのすべてを高い次元で合わせ持つ究極のオールラウンダーSUVだった。

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文:ベストカー編集部 鈴村朋己/写真:中島仁菜

ミニバン卒業組に捧げるオールランダーSUV

CR-Vから採用となる新色のブレイジングレッドパール

 FCEVの導入からちょうど1年。 CR-Vのハイブリッドモデルとなるe:HEVが、いよいよ日本の道へと降り立った。ホンダにとってはヴェゼル、ZR-V、WR-Vに続くSUVラインアップのピースであり、SUVの布陣が完成したことを意味する。

 ZR-Vよりワンサイズ大きく、より落ち着いた層を見据えたCR-Vのターゲットは、子育てを一段落させたミニバンを卒業する40〜50代。普段使いが前提でありながら、「少しだけ上質であってほしい」「肩肘張らずに、でもちゃんとカッコよくありたい」という声に、そっと寄り添うキャラクターが練り上げられている。

 エクステリアのキーワードは「筋肉質でありながら、スーツが似合うアスリート」。フロントフードを長く取り、Aピラー位置を下げることで、より本格SUVらしい伸びやかなプロポーションを実現させている。

 グリルは、これまでよりもかなり大柄なメッシュパターン。精緻さよりも面の強さで勝負したデザインで、ヘッドランプも内部をキラキラさせるのではなく、あえてブラックアウトさせ、切れ長のミステリアスな目にこだわっている。

先代比で全長は+95mm、全幅は+10mm、全高に変化はなく、ボディサイズは4700×1865×1680mm。ホイールベースは2700mm

 リアまわりは、CR-Vのアイコンである縦型リアコンビランプを継承しながら一目で新しいCR-Vとわかるシルエットを描き出している。

下回りがボディ同色にコーディネイトされたRS

 グレード構成は、RSとRSブラックエディションの2本立て。どちらも「特別仕様車」ではなく、最初から並列で存在するふたつの顔だという。RSは下回りやドアハンドルはボディ同色にすることで、洗練されたスポーティさと上質さを両立した、王道スタイルだ。

 一方のRSブラックエディションは、下回りや加色パーツをピアノブラックで引き締めるほか、ブラックのドアハンドル&エンブレムで、さらに力強くミステリアスな印象を与える。

 ホイールの仕上げや施されたブラック加飾の量でここまでもキャラクターが変わるのか、と感心した。

快適ユーティリティ全部載せ

アコードと同様にグーグル搭載のディスプレイオーディオが組み込まれており、アプリをインストールすることで機能をアップデート可能。USB &ワイヤレスチャージャーや、BOSE製プレミアムサウンドシステムも

 運転席まわりには、11インチTFTメーターとヘッドアップディスプレイを採用。メーター内のグラフィックには、他車のウインカーやブレーキランプの点灯状態表示など、情報の見せ方にもこだわりが光る。

 センターディスプレイのサイズが9インチなのは惜しいところではあるものの、Google搭載のディスプレイオーディオが組み込まれており、Googleマップをはじめ、アプリをインストールすることで常に機能をアップデートできるのがポイントだ。

 12スピーカーのBOSEプレミアムサウンドシステムも全車に採用。サブウーファーにより、どの席でも自然で広がりのある音場と迫力の重低音を楽しめるのも魅力的だ。

フロントにはシートヒーターだけでなく風を送るベンチレーション機能付き

 さらに、フロントシートにはベンチレーション機能を設定。ホンダの現行ラインナップではアコードにも装着されておらず、SUV最上級モデルとしての覚悟を感じる。

 大容量のラゲッジは9.5インチのゴルフバッグが4個収納可能。また、あらかじめボタンを押し、クルマから離れるだけでテールゲートが閉まる自動施錠予約機能も備わっている。

スポーツe:HEVは第4世代に進化

搭載される第4世代に進化したe:HEVはロックアップローの採用により、市街地の中低速域でも積極的にエンジン直結を使う制御に

 中身の進化も抜かりはない。アコード譲りの2L e:HEVに、新開発のロックアップロー付き電気式CVTを組み合わせることで、市街地から高速まで途切れない加速と高い静粛性を両立させている。

 従来、ホンダのe:HEVでエンジン直結の「エンジンドライブモード」は高速クルーズ時がメインだった。新型CR-Vでは、ロックアップロー機構を採用することで、市街地の中低速域でも積極的にエンジン直結を使う制御に変化がなされている。

 駆動方式はFFとリアルタイムAWD。電子制御を見直し、駆動力配分を60:40〜50:50まで可変させることで、発進時のトラクションとコーナリング性能を両立。等速ジョイントの改良によって中高速域での駆動力も安定させ、高速道路での気を遣わない安心感を実現させた。

 新型CR-Vは2026年に発売を予定しており、12月12日から先行予約の受付を開始。価格は後日発表される予定だ。

 ただのSUVではない。今までとこれからの自分たちの理想、そして日々の生活を少しだけドラマチックにしてくれる相棒。そう思わせる説得力が、CR-Vから静かににじみ出ていた。