最初の大型バイクにオススメ! 初心者やリターンにも扱いやすい110万円前後のフルカウルスポーツツーリングバイク3選

扱いやすさと先進機能を備えたミドルクラススポーツ3選

 大型二輪免許を取得したばかりのライダーや、久しぶりにバイクライフを再開するリターンライダーにとって、いきなりハイパワーなリッタークラスを選ぶのは不安があるものの、せっかくの大型バイクなら所有感や走行性能も妥協したくないと考える人は少なくありません。

 そこで有力な選択肢となるのが、新車価格110万円前後で購入可能なミドルクラスのフルカウルスポーツモデルです。

【画像】どれもカッコいい! 扱いやすさと性能のバランスが良い「大型フルカウルスポーツ」3台を見る(38枚)

 カウルを備えたスポーツツーリングモデルは、高速道路での防風性能が高く、長距離走行も快適にこなせるため、ツーリング用途を重視するライダーに適しています。

 ここでは、110万円前後の予算で新車購入が可能であり、それぞれ異なる個性と魅力を持った3台を紹介します。

●ホンダ「CBR650R」

 まず紹介するのは、このクラスでは貴重な直列4気筒エンジンを搭載するホンダ「CBR650R」です。

 このモデルは、扱いやすさを重視したストリートファイター「CB650F」をフルカウル化してCBR650Fの後継として登場し、よりスポーツ性能を高めた「R」の称号を与えられた系譜を持ちます。

ホンダ「CBR650R」

 2026年3月現在も、ホンダのラインナップにおける中核を担うモデルとして新車購入が可能です。

 外観は、ホンダのスーパースポーツトップモデルである「CBR1000RR-R FIREBLADE」を彷彿とさせるアグレッシブなデザインを採用しています。

 デュアルLEDヘッドライトやシャープな造形のカウルは、スピード感とモダンさを表現しており、所有する満足感を高めてくれます。

 搭載されるエンジンは、総排気量648ccの水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒です。最高出力は95ps、最大トルクは63Nmを発揮します。

 4気筒エンジンならではの滑らかな回転フィールと、高回転域まで突き抜けるような伸びやかな吹け上がりが最大の特徴です。

 機能面では、後輪の駆動力を制御してスリップを抑制する「Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」を搭載し、滑りやすい路面での安心感を高めています。

 また、最新モデルには世界初となる「Honda E-Clutch(ホンダ イークラッチ)」搭載タイプが設定されました。

 これは発進、変速、停止時におけるクラッチレバーの操作を自動制御するもので、ライダーはスロットルとシフトペダルの操作のみで走行が可能です。

 もちろん、ライダーが任意にクラッチレバーを操作すれば通常のマニュアルトランスミッション車と同様の操作ができ、システムのオン・オフも選択できます。

 価格は、スタンダードなCBR650Rが110万円、「CBR650R E-Clutch」が118万8000円です。

続いてはカワサキとスズキのミドルバイク

●カワサキ「ニンジャ650」

 次に紹介するのは、軽量でスリムな車体が特徴のカワサキ「ニンジャ650」です。

カワサキ「ニンジャ650」

 このモデルは、以前販売されていた「ER-6f」のコンセプトを受け継ぎ、「ファン・スタイル・イージー」を掲げて開発されました。

 高い人気を維持しているニンジャシリーズの一員として、スポーティな外観と親しみやすさを両立しており、現在も販売が継続されています。

 デザインは、ニンジャシリーズ共通の逆スラント形状のヘッドライトや、エッジの効いたカウルを採用し、アグレッシブな印象を与えます。

 一方で、セパレートハンドルでありながらアップライトな設定や、足つきの良いシート形状など、日常的な扱いやすさを重視した設計です。

 エンジンは、649ccの水冷4ストローク並列2気筒を搭載しています。最高出力は68ps、最大トルクは63Nmを発揮し、低中速域での力強さと扱いやすさを重視したセッティングです。

 また、車体重量は194kgと今回紹介する3台の中で最も軽く、取り回しの良さも特徴的です。

 さらに機能面では、独自の「カワサキトラクションコントロール(KTRC)」を搭載しています。

 2つのモードとオフから選択可能で、スポーツライディングから悪路まで幅広い状況に対応し、安定した車体挙動の維持をサポートします。

 なお、価格は107万8000円で、新車での購入が可能です。

●スズキ「GSX-8R」

 最後に紹介するのは、スズキの次世代スポーツモデル「GSX-8R」です。

スズキ「GSX-8R」

 先行して発売されたネイキッドモデル「GSX-8S」とエンジンやフレームなどのプラットフォームを共有しつつ、フルカウルを装備してスポーツツーリング性能を高めたモデルとしてデビューしました。

 スズキのスポーツバイクの新しい基準を示す一台として、新車での購入が可能です。

 外観は、縦型2灯式のLEDヘッドライトを中心とした、未来的で凝縮感のあるデザインが特徴です。

 エンジンやシートレールといった機能部品をあえて露出させることで、メカニカルな機能美を強調しています。

 搭載されるエンジンは、775ccの水冷4ストローク並列2気筒です。

 このエンジンは、「スズキクロスバランサー」を量産二輪車で初めて採用したことにより、2気筒特有の振動を抑えつつ、エンジンのコンパクト化を実現しています。

 最高出力は80ps、最大トルクは76Nmを発揮し、全域でパワフルな加速が可能です。

 そして電子制御には、クラスを超えた充実の電子制御システム「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)」が装備されています。

 このシステムには、3つの走行モードを選べる「スズキドライブモードセレクター(SDMS)」や、3段階プラスオフが可能な「スズキトラクションコントロールシステム(STCS)」に加え、クラッチやスロットル操作なしでシフトアップ・ダウンが可能な「双方向クイックシフトシステム」を標準装備しています。

 これにより、スポーツ走行から市街地での移動まで、ライダーの疲労が大幅に軽減されるといいます。

 なお、価格は119万9000円に設定されています。

※ ※ ※

 フルカウルスポーツモデルは、高い防風性能により、高速道路を使ったロングツーリングからワインディング走行まで、幅広いシーンに対応する汎用性の高さが特徴です。

 今回紹介した3つのモデルは、いずれも110万円前後の価格帯でありながら、大型バイクとしての十分な性能と所有感を備えています。

 今後の大型バイク市場において、ミドルクラススポーツがどのように進化していくのか、その動向にも注目が集まりそうです。