「豊臣兄弟!」【見所】6月14日第23回 “退場”半兵衛(菅田将暉)窮地の官兵衛(倉悠貴)に下る信長の非情命令に「命懸けの策」

竹中半兵衛(菅田将暉)(C)NHK

俳優の仲野太賀が主人公の豊臣秀長を演じるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合ほか)の第23回が14日に放送される。

大河「豊臣兄弟!」第23回「さらば半兵衛」(6月14日放送予定)【見所】

荒木村重(トータス松本)、小寺官兵衛尉孝高(倉悠貴)(C)NHK

荒木村重(トータス松本)が謀反を起こした。独断で村重の説得に向かった小寺官兵衛尉孝高(倉悠貴、のちの黒田官兵衛)は、捕らわれの身となってしまう。官兵衛が裏切ったという噂が流れるなか、織田信長(小栗旬)から、長浜で寧々(浜辺美波)が預かっている官兵衛の子・松寿丸を始末しろとの命令が下る。

竹中半兵衛(菅田将暉)は、ためらう羽柴筑前守秀吉(池松壮亮)と小一郎長秀(仲野太賀)兄弟に、幼い命を救う策を提案するが、差配を任され長浜へ向かう半兵衛の胸には別の思惑があった。

大河「豊臣兄弟!」第21回(5月31日放送)ストーリー展開(ネタバレあり)

宮部継潤(ドンペイ)、羽柴筑前守秀吉(池松壮亮)、蜂須賀正勝(高橋努)(C)NHK

天正5(1577)年12月、信長から播磨攻めを任され、毛利との国境に位置する上月城での戦に勝利を収めた秀吉に、恐ろしい噂が広まった。それは、城にいた兵は全員斬首、女子供に至るまで皆殺しにされ、磔、串刺しにされて毛利との国境に晒されたというもので、上月城から戻った秀吉は、小一郎から問い詰められ、自分たちが城に入ったときには、城内の者が皆自害していたと述べた。亡骸を丁重に葬ろうとする秀吉に、半兵衛は、自分たちが手を下して見せしめにしたかように見せかけようと提案。一日でも早く西国攻めを終わらせたい秀吉はその案を受け入れ、あえて鬼の役目を引き受けた。

しかし官兵衛は、かえって敵の恨みを募らせて結束させてしまう恐れがあると苦言を呈し、毛利勢が総攻撃をしかけてきたら織田軍でも太刀打ちできないと警告。半兵衛はその考えを受け止めつつも、それほど毛利の戦力に通じているにもかかわらず織田方に味方しているのはなぜかと問いかけた。「いまの織田には勢いがありまする。これからの世をつくるのは織田様じゃと、そう見極めたのです」という官兵衛のあいまいな答えに、半兵衛は播磨の国衆の真意を見抜き、半信半疑のまま織田方についているほかの国衆の動向を不安視。官兵衛は全員が人質を出して忠誠を誓ったのだから裏切ることはないと断言するが、やがて半兵衛の予見は現実となった。

あさひ(倉沢杏菜)、竹中半兵衛(菅田将暉)、羽柴小一郎長秀(仲野太賀)、寧々(浜辺美波)、慶(吉岡里帆)(C)NHK

東播磨の三木城城主である別所長治(下川恭平)が織田への服属をやめて挙兵し、毛利と宇喜多の大軍が上月城に進軍。秀吉は尼子勝久(渡邉蒼)と山中幸盛(廣瀬友祐)に守備を任せてある上月城を救うため、信長に援軍を求め、小一郎には三木城で別所を封じるよう命じた。秀吉は上月城を助けるため高倉山に陣を置いたが、三木城の攻略が喫緊の課題とみた信長は援軍を送らなかった。秀吉の脳裏には、振る舞われた粥をありがたがって食べながら、毛利に国を滅ぼされた恨みを晴らしたいと秀吉を頼ってきたときの勝久と幸盛の姿が浮かび、無念の思いにさいなまれる。

半兵衛は官兵衛を碁に誘い、負けた方が何でも1つ言うことを聞くという約束で勝負。勝敗を決する一手を打ち、「我らのお味方になっていただきたい」と頼みごとをする。すでに織田方についているではないかと反論する官兵衛に、「今のところは。わしがそなたなら…」と切り出し、織田の威を借りて主君の小寺を見限り、毛利を弱らせた後で好機を待って織田をも裏切り、最後は自分がのし上がるのが「一番面白い」と野望を推測してみせた。すると官兵衛は、急に雨が降りだしたのを口実に碁を引き分けにしようと話題をすり替えお茶を濁そうとする。半兵衛は笑いながら、時さえあれば、予想外のことが起きて勝敗を覆すこともできると述べ、「時さえあれば…わしはそなたが妬ましい」とつぶやいて倒れてしまう。

秀吉はこれを潮時として、悔しさをかみしめつつ撤退。毛利と宇喜多の攻めに勝久は切腹し、幸盛は捕えられて護送中に討ち取られた。秀吉軍が、毛利と宇喜多のさらなる侵攻を食い止めるため、書寫山・圓教寺に陣を構えるなか、勝久らの怨念で悪夢にうなされた秀吉は夜中に階段を踏み外して頭を打ち、記憶をなくしてしまう。小一郎たちは秀吉に代わる代わる思い出話を聞かせるが、記憶が戻る気配はなかった。

そのころ、村重は完成間近の安土城で、信長から毛利に通じて謀反を企てているのではないかとの疑いをかけられていた。有岡城に戻り内通者が誰かを調べていた村重のもとに、与力の高山右近(市川知宏)と中川清秀(すがおゆうじ)が毛利の使者・安国寺恵瓊(立川談春)を連れてくる。側近が毛利と通じていたと知り激怒する村重に、恵瓊はすぐに退散するとし、「織田信長という男は、一度疑いをかけた者をやすやすと許すようなお方であろうか。誤解されねばよいがのう」との言葉を残して去っていった。

秀吉のもとを訪ねてきた母・なか(坂井真紀)が息子に好物を食べさせて記憶を呼び戻そうとすると、なかのつくった粥を受け取ろうとした秀吉の頭に上月城の凄惨な光景がフラッシュバックし、耐えきれずにその場を飛び出した。小一郎は意を決して寺の柱に願をかけながら自身の名を刀で刻み込む。その柱には、名を刻んだ者の身に降りかかる災いと引き換えに、願い事が叶うという言い伝えがあった。制止しようとする秀吉に、小一郎が秀吉に誘われて百姓から侍になったから今の自分があり、2人で一緒にやってきたことを忘れたくないと語りかけると、秀吉はなかの顔を見た瞬間に記憶が戻っていたことを打ち明けた。安堵した小一郎は、あえて柱に刻んだ名を削り取らず、「これからも兄者には、苦しいことが山ほどあるじゃろう。その災いを、わしも半分引き受けてやるわ」と告げた。

再び前を向き、三木城攻略に取りかかった秀吉たちのもとに、村重謀反の知らせが飛びこんできた。

「豊臣兄弟!」とは?

天下人となる兄・秀吉を補佐役として支えた弟・秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く大河。連続テレビ小説「おちょやん」や、「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」(以上、TBS)などのヒット作で知られる八津弘幸さんが脚本を担当する。