時代のアイコンとなった「イットガール」たち25人
セレブ界を席巻する存在

「イットガール」という表現は、1927年に公開された映画『あれ(It)』に出演し、一躍スターとなった女優クララ・ボウに由来し、社会的に注目を集める魅力的な女性としての意味合いで広く使われている。今回は過去から現在に至るまでの25人の「イットガール」に焦点を当てていこう。
イヴリン・ネスビット

「イットガール」という言葉が生まれる以前にも、イットガールにあたる女性は存在していた。イヴリン・ネスビットは、1900年代初頭のアメリカのモデルで、コーラスガールや女優としても活躍していた。また、酩酊状態の建築家スタンフォード・ホワイトに暴行されたと証言した「世紀の裁判」でさらに有名となり、ホワイトがその後イヴリンの夫ハリー・ソーにより射殺されたことで世界的な注目を浴びることになった。
画像:'Miss N' Photoportrait of Evelyn Nesbit, 1903, Gertrude Käsebier / Wikimedia
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ブレンダ・ディーン・ポール

イギリス出身の無声映画女優ブレンダ・ディーン・ポールは、1920年代ロンドンの青年運動「ブライト・ヤング・シングス」の常連でもあった。流産の後モルヒネ中毒となり、長い間薬物中毒で苦しんだことから、度々タブロイド紙で話題となった。写真の右から2番目がポールだ。
クララ・ボウ

無声映画で活躍し、後にトーキー映画も出演するようになったクララ・ボウは、1927年の映画『あれ(It)』で「イットガール」という言葉を浸透させた。映画の中では、健康的でセクシーな魅力溢れる女性を熱演。ボウ自身も、1920年代アメリカの「ジャズ・エイジ」を象徴する典型的な自由奔放な女性だった。
ジョセフィン・ベーカー

「黒いヴィーナス」と呼ばれたジャズ歌手のジョセフィン・ベーカーは、魅力的なダンスと歌唱力で観客を魅了した。パリに住むアフリカ系アメリカ人として人種問題に向き合い、「ジャズ・エイジ」のシンボルとも言える存在だった。
ジーン・ハーロウ

元祖ブロンド美女ジーン・ハーロウは、1930年代初期の代表的なセクシーシンボルだった。映画に対する規制が厳格化される前の「プレコード・ハリウッド」時代の映画界を代表する人物で、自身をモデルにしているとされる『爆弾の頬紅』(1933年)などに出演した。人気スターとなるも、急性肝炎を発症し、26歳という若さでこの世を去った。
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ラナ・ターナー

第二次世界大戦時代の「イットガール」はラナ・ターナーだ。セーター姿が人気を博し「セーターガール」という愛称でも親しまれていた。また50年にわたるキャリアを通じて、モデルや女優としての活動はもちろん、他の「イットガール」と同じく波乱に満ちた私生活で注目を集めた。
グロリア・ヴァンダービルト

グロリア・ヴァンダービルトは大富豪ヴァンダービルト家の唯一の相続人として、世間の注目を集めていた。1940年代から1960年代にかけてはニューヨーク社交界の常連で、新聞にも取り上げられた。
マリリン・モンロー

伝説級の「イットガール」といえば、マリリン・モンローだろう。その美しさと類まれなる才能は、多くの人々を魅了した。数多くの映画に出演し、結婚と離婚を繰り返したことから、当時の新聞によく取り上げられた。刹那的な一面と、36歳という若さで亡くなったことで、「イットガール」としての地位を不動のものとした。
イーディ・セジウィック

1960年代に「イットガール」の座に君臨したのが、女優兼ファッションモデルのイーディ・セジウィックだ。画家アンディ・ウォーホルのミューズとなるも、その座を奪われると女優としてのキャリアも低迷し、精神的そして経済的も不安定となる。終には28歳で違法薬物の過剰摂取でこの世を去ることとなった。
ビアンカ・ジャガー

ビアンカ・ジャガーは、1970年代初めにローリング・ストーンズのボーカル、ミック・ジャガーを射止め一躍時の人となった。世界中を飛び回るセレブとなり、パーティー好きとしても知られていたジャガーは、ニューヨークのディスコ「スタジオ54」の顔的存在にもなった。
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マリサ・ベレンソン

70年代の魅力を体現した人物といえばマリサ・ベレンソンだ。トップモデルから女優に転身し、『キャバレー』(1972年)や『バリー・リンドン』(1975年)で多くの人々を魅了した。ニューヨークのナイトライフの中心であったアンディ・ウォーホルのような有名人と交流し、ファッション界と映画界の両方で「イットガール」としての立場を確立させた。
グレイス・ジョーンズ

モデル、女優、歌手、そしてファッションアイコンとして多彩な活躍を見せるグレイス・ジョーンズは、1970年代から1990年代にかけての「イットガール」だ。前衛的なスタイルで注目を集め、パーティーの常連でもあったジョーンズは、当時のセレブたちの中で最も写真に撮られた女性の一人だった。
ゴールディ・ホーン

1970年代を通じて映画界で引っ張りだこだったゴールディ・ホーンは、『プライベート・ベンジャミン』(1980年)でアカデミー賞候補となり、本物のスーパースターとなった。恋多き女性としての一面も、多くの注目を集めた。
イマン

ソマリア出身のスーパーモデル、イマンは、1970年代から1980年代にかけてのファッションアイコンで「イットガール」だ。俳優のウォーレン・ベイティとの交際が噂された後、バスケットボール選手のスペンサー・ヘイウッドと結婚。離婚後は、当時の「イットボーイ」であるデヴィッド・ボウイと再婚した。
ケイト・モス

同じ頃に彗星の如く現れたもう一人のスーパーモデルがケイト・モスだ。1990年代に世界中のランウェイを制して一躍有名になった。依存症に苦しみ、パパラッチの厳しい目線にさらされながらも、積極的に表舞台に立ち続けた。
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ウィノナ・ライダー

90年代に活躍した女優のウィノナ・ライダー。影のある雰囲気や『リアリティ・バイツ』(1994年)での役柄は、当時の時代背景を捉えていたと言えるだろう。しかし、2001年に万引き事件を起こし、しばらくの間表舞台から遠ざかった。
クロエ・セヴィニー

インディーズ映画で活躍したクロエ・セヴィニーは、1990年代の「イットガール」でもあった。バンド「ソニック・ユース」のミュージックビデオへの出演で人気を集め、幅広い交友関係やファッション、そしてその形容しがたい魅力で確固たる地位を築いた。
ティンズリー・モーティマー

ニューヨークのソーシャライトとなったティンズリー・モーティマーは、その完璧なスタイルで2000年代の社交界を席巻。その後、『リアル・ハウスワイブス・オブ・ニューヨーク』(2008年)に出演し、「イットガール」としての地位を確立した。
アレクサ・チャン

イギリス出身のモデルおよびTVプレゼンターであるアレクサ・チャンは、2000年代初頭の「イットガール」で、2013年には「IT」という本まで執筆している。ファッションとヘアスタイルが注目を集め、多くのデザイナーのミューズとなった。
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ミーシャ・バートン

ミーシャ・バートンは17歳の時に、ドラマ『The O.C.』(2003年)で大ブレイクし、米情報番組『エンターテインメント・トゥナイト』などで「イットガール」ともてはやされるようになった。また、ジェームス・ブラントの『Goodbye My Lover』やエンリケ・イグレシアスの『Addicted』などのミュージックビデオにも出演している。
リアーナ

音楽活動により一躍有名となったリアーナ。しかし、現代の「イットガール」と呼ばれるようになったのは、ファッションや美容への高い関心、そして慈善活動への取り組みによるものが大きい。レッドカーペットでのファッションから普段の装いまで、リアーナにまつわるすべてがトレンドとなった。
ケンダル・ジェンナー

リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』で有名となったケンダル・ジェンナーは、シャネルやヴィクトリアズ・シークレットなどのショーに出演し、トップモデルとしても名を馳せた。高い身長や類まれなる美貌、そして優れたファッションセンスで、ハイブランドとポップカルチャーの両方で人気者となった。
ジジ・ハディッド

2010年代半ばに登場したジジ・ハディッドは、瞬く間にファッション界の中心的存在となった。カリフォルニア・ガールとしての魅力や、著名人との派手な交友関係、そして恋多き女性として、当時の「イットガール」の1人となった。
ビリー・アイリッシュ

Z世代の代名詞ビリー・アイリッシュは、あっという間にトップスターまで上り詰めた。独特のスタイルや心に残る歌声、そしてその個性で、多くの人の心を掴んだ。先進的かつ中性的なそのファッションは、新たなトレンドとなった。
ゼンデイヤ

女優、歌手そしてファッションアイコンとして注目を集めるゼンデイヤは、ディズニー・チャンネル出身の子役からトップ女優の座に上り詰めた。『ユーフォリア/EUPHORIA』(2019年)や『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021年)などの作品での高い演技力、そしてレッドカーペットでの見事な立ち振る舞いにより、「イットガール」を代表する存在となった。
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