今夜スタート!「舟を編む~私、辞書つくります~」主演の池田エライザ「見終わった後に自分を大切にしたくなるような優しいお話」

ドラマ10「舟を編む~私、辞書つくります~」で主演を務める池田エライザ(C)NHK
女優・モデルの池田エライザとミュージシャンの野田洋次郎が共演し、昨年NHK BSで放送された連続ドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」が、17日から総合「ドラマ10」(毎週火曜午後10時)の枠で放送される。放送を前に池田からのメッセージが届いた。
2012年の第9回「本屋大賞」で1位に選出され、映画化、テレビアニメ化もされた作家、三浦しをんさんの同名ベストセラー小説を原作に、大手出版社、玄武書房で辞書の編集に勤しむ人々の姿を描いた同作は高い評価を受け、ギャラクシー賞第62回テレビ部門選奨、ドイツ・ワールドメディアフェスティバル2025金賞、東京ドラマアウォード2024連続ドラマ部門優秀賞、第40回ATP賞奨励賞を受賞した。池田エライザがヒロインの若手編集者、岸辺みどりを演じ、先輩編集者、馬締光也役を野田が務めた。BS放送時は各話49分だったが、地上波放送ではドラマ10の枠に合わせて再編集された「短縮版」となる。
池田が演じるのは、大手出版社・玄武書房の若手編集社員、岸辺みどり。人気ファッション誌の編集部から、突然、辞書編集部に異動となり、未知との遭遇に翻弄されつつも、辞書作りに対しての誇りとやりがいを見出してゆく。ミュージシャンの野田洋次郎が先輩編集者、馬締光也役で共演するほか、矢本悠馬、美村里江、渡辺真起子、前田旺志郎、岩松了、向井理、柴田恭兵らが辞書編集部の面々や彼らとともに辞書作りに邁進する仲間たちを演じる。

ドラマ10「舟を編む~私、辞書つくります~」から(C)NHK
池田エライザ コメント
――池田さんが感じる日本語の面白さや奥深さとは?
「海外にも『ケ・セラ・セラ』のような、日本語で表現するには何が一番正しいのかがわからない言葉ってあると思うんですけど、一話で『悪い言葉なんてない』っていう野田洋次郎さんのセリフがあるんです。きっと言葉って、誰かに何かを伝えたくて、必要に迫られて生まれてきたものなんだろうと思うので、その言葉をどう使ってあげるかによって、とっても美しい言葉になるな、と。特に日本語だと、昔から言葉遊びが多いので、そこに込められた意味で、人の想像力をかき立てて、いろんな表現をすることができる。人の想像に委ねて、それを楽しむということができるのが、私はすごく好きです。俳句とかも、詳しいわけではないのですが、すごく楽しく読んでいますし、大好きです」

ドラマ10「舟を編む~私、辞書つくります~」から(C)NHK
――実際に辞書作りに携わっている編集者や研究者の方へ、どんな思いを抱くようになりましたか?
「この言葉を残さなきゃいけないって、言うのは簡単でも、本当に大変な作業なのです。ひとつの辞書にたくさんの先生が関わっていて、それをたった8cmが限界の辞書の中に、言葉をきれいに収めてあげなきゃいけない。(ドラマに出てくる辞書)『大渡海』は、結局つくるのに16年ぐらいかかっていると思うんですけど、すごく重みのある、未来へのバトンだなと思います。
――「ワールド・メディア・フェスティバル」金賞受賞について、日本語を扱うドラマが海外で評価されたことについて、改めて一言
「お芝居の仕事をしていると、脚本家さんがどうしてこの言葉を選んだのだろうと考えることが多くて、きっとこの言葉を選んだことには理由があるんだろうな、とその思いをくみ取る作業をよくしています。その度に、日本語の奥深さとか、そこに込められた配慮や思いやりを感じています。改めて、こうして日本語の、この言葉がなぜ生まれたのか、どういう意味が込められているのか、ということを題材にした作品が海外で評価してもらえたということは、とても幸せです。『激おこぷんぷん丸』はどう翻訳されたのかが気になります(笑)」

ドラマ10「舟を編む~私、辞書つくります~」から(C)NHK
――総合テレビで初めてドラマを見る視聴者に向けたメッセージを
「ご覧いただく方々にとって、心の休息の時間になったらうれしいです。辞書の話となると、少し重たい、真面目なニュアンスを感じられる方もいらっしゃると思うんですけど、案外ライトに気兼ねなく見られて、見終わった後に自分を大切にしたくなるような優しいお話だと思います。この時間は自分のことをいたわってあげよう、温かいものを飲んで、ちょっと美味しいものを食べようと、リラックスして楽しんでいただけたらなと思います」
「舟を編む ~私、辞書つくります~」あらすじ
大人気ファッション誌の編集部員・岸辺みどりは、雑誌の廃刊が決まり、突如、辞書編集部への異動を命じられる。そこは、ぼさぼさ頭で超がつくほどの生真面目な上司、馬締光也を筆頭に、くせ者ぞろいの部署。彼らに翻弄されながらも、一冊の辞書を作るために十数年間に及ぶ時間と手間をかける根気と熱意に触発されたみどりは、次第に自らも言葉の魅力を発見していく。辞書編さんの仕事にのめり込んでいく。辞書「大渡海」を完成させるまでの、辞書編集部員たちの奮闘物語。