降りる駅も分からない? いつものように家を出た夫が会社に行けなかった日/夫がわたしを忘れる日まで(12)

降りる駅が分からなくなって…

いずれ時間や場所の感覚がなくなり、家族の顔でさえわからなくなる病…。

45歳の夫が若年性認知症と診断されました。

妻・彩が最初こそ気にも留めなかった、穏やかで几帳面な性格の夫・翔太の物忘れ。しかしある日決定的な出来事が起きてしまい、病院に連れていくと「若年性認知症」という残酷な宣告を受けます。

それでもなんとか前を向こうとする妻ですが、病状が徐々に悪化するにつれて夫は知らない一面を見せるようになっていき…。

今回ご紹介するのは、そんな若年性認知症と向き合う家族の闘病エピソード。

病気をきっかけに配偶者の中身が別人になってしまったとしたら、あなたはどうしますか?

※本記事は吉田いらこ著の書籍『夫がわたしを忘れる日まで』から一部抜粋・編集しました

登場人物

いつもと変わらない朝

いつも通り

え?誰?

まだ出社してない…?

今日大丈夫だった?

どこで降りたらいいんだ?

情けなくて

翔太に限界が来ている

もういいよ

著=吉田いらこ/『夫がわたしを忘れる日まで』