「山口百恵と三浦友和のよう」河合優実の艶演技の凄さ&「いい奴から死んでいく」『あんぱん』『めおと日和』二大ドラマが描く戦争【2025年5月「あんぱん」騒動トップ2】

河合優実 ※画像はNHK朝ドラ『あんぱん』公式インスタグラムより
エンタメ情報から生活に直結するライフ記事まで、日常のなかで“ピン”とくるちょっと気になるニュースに“ズバッ”と切り込む本サイト。今回は、2025年5月配信の人気記事をプレイバック。NHK連続テレビ小説『あんぱん』の騒動を振り返り。
2位 「いい奴から死んでいく」…今田美桜『あんぱん』と芳根京子『めおと日和』二大注目ドラマが描く「戦争」 “使命と役割”
今年は戦後80年ということもあり、あらためて戦争や平和を見つめ直そうという動きが増えている。テレビ誌編集者は言う。
「現在放送中の連続ドラマでは、今田美桜さん(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』と、芳根京子さん(28)主演のフジテレビ木曜劇場『波うららかに、めおと日和』(夜10時~)の2作が特に人気を博しています。この2作品に共通点、そして今後描かれるであろう“戦争”への流れが、特に注目を集めているんです」
『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻をモチーフにした作品。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村匠海(27)がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じる。
一方の『波うららかに、めおと日和』は、講談社のマンガアプリ『コミックDAYS』で連載中の西香はち氏の同名マンガが原作。昭和11年を舞台に、歯がゆくも愛らしい“新婚夫婦の甘酸っぱい時間”を丁寧に描くハートフル・昭和新婚ラブコメディー作品だ。
同作では、芳根が男性経験ゼロの主人公・江端なつ美、本田響矢(25)がその夫で硬派な帝国軍人の夫・瀧昌を演じる。
「『あんぱん』はすでに昭和12年3月を迎えていますが、『めおと日和』の第2話が放送された5月2日放送回では昭和11年8月が舞台で、しかも両作品ともベルリンオリンピックの話題も出ていたために、“シンクロしてる!”と視聴者が沸騰したんですよね。
そして、特に『あんぱん』では描かれることが確実ですが、劇中の時代ではもうすぐ戦争が待ち受けていますから、それに戦々恐々としている視聴者も多いんです」(前同)
『あんぱん』は第6週(5月5日~9日)から日中戦争に突入することが明らかになっている。これまで、のぶの妹・蘭子(河合優実/24)が片思いしていた祖父・釜次(吉田鋼太郎/66)の弟子・豪(細田佳央太/23)と両想いになるまでが丁寧に描かれてきたが、次週予告では彼も出征することになること、訳ありのパン職人・屋村草吉(阿部サダヲ/55)が発する「戦争なんていい奴から死んでいくんだからな」という不穏なセリフから、《フラグじゃないよね》と、危惧する声は多い。
そんな『あんぱん』について、NHKの倉崎憲チーフ・プロデューサーは、3月31日配信の『スポニチアネックス』に作品に込めた覚悟を語っている。『アンパンマン』作者のやなせさんが悲惨な戦争を通じて、「正義」は簡単に逆転すること、そのうえで『アンパンマン』に「飢えた人に一切れのパンを与えることは、揺るがない正義だ」というテーマを込めたことを受けて、《このメッセージを伝えるのが私たちの使命》と、今年戦後80年を迎える日本の未来への思いが『あんぱん』に込められていることを明らかにしている。
■まだ明るい雰囲気の『めおと日和』だが…
『あんぱん』の今後の展開には、脚本担当の中園ミホ氏も4月26日配信の『婦人公論.jp』にて、《『あんぱん』は、今年が戦後80年ということを意識して書いています。 皆さんが驚くぐらいしっかり戦争を描きます。反対意見もありましたが、やなせさんを描くってことは戦争を描くということですから》と語っている。
「戦争が迫ってきた時期を描いた第5週(4月28日~5月2日)では、のぶ(今田)と一緒に女子師範学校に進学した幼馴染のうさ子(志田彩良/25)があっという間に軍国主義に染まっていく姿が描かれました。さらにのぶまでそうなりそうな感じで揺らぎ始めていて……この流れも、戦争の足音が近づいてきている薄気味悪さが上手く表現されていて、リアルな感じでしたよね。
これからさらに描かれるであろう戦争での悲劇もそうですが、こうした辛くて恐ろしい出来事をしっかり描くことで、対比として、その後の幸せや日常の大切さも際立つことになるのではないでしょうか」(前出のテレビ誌編集者)
『あんぱん』と比べると『めおと日和』は大筋こそ明るいが、ところどころにやはり暗いものを感じさせる。
「第1話で瀧昌(本田)が夫婦の営みを“急ぐことではない”と言ったら同僚・深見(小関裕太/29)に“先がいつなくなってもおかしくない仕事だって自覚があるんだと思ってた”と言い返されるなど、やはり“平和な時代”ではなかったことを再認識させられる描写も多いですね。
また、瀧昌がしばらく帰れなくなるような任務に送り出されることも頻繁にあり、そのたびに無事を祈る妻・なつ美(芳根)の姿も胸に迫るものがあり、日常の何気ないシーンの幸せを強く感じさせます」(前同)
『あんぱん』と『めおと日和』には、
《めおと日和もあんぱんも戦争のない世界で話が進んでいけばいいのに》
《あんぱんもめおと日和も同じ時代の設定なんだね!あんぱんは来週から戦争絡んできそう…しなないで》
《もうすぐ朝ドラもこのドラマも戦争が始まる…。嫌な時代やわ…》
《待って、戦争と被るんですかつらい そして同時に朝ドラもそうだ》
といった、戦争が描かれることへの恐怖心が多く寄せられている。
『あんぱん』と『めおと日和』と「戦争」――これまでも多くの昭和が舞台の作品をウオッチしてきたドラマライター・ヤマカワ氏はこう分析する。
「真正面から戦争を描こうと取り組んでいる『あんぱん』と、戦前のなんでもない日常の尊さを際立たせようとしている『波うららかに、めおと日和』は、同じ昭和初期を舞台にしているのに対照的なドラマです。
これは、前者の脚本家・中園ミホ氏が“モデルのやなせたかしさんを描くということは、戦争を描くこと”だと語っていることと、後者の原作者・西香はち氏が”舞台が戦争にかからない方がいいと思い、昭和11年にした”と語っていることからもわかります。
それが、『あんぱん』では今後、戦死の知らせが悲しみを呼ぶ展開が匂わされ、『めおと日和』は演習に出かけた夫が無事に帰ること願っているだけという、“待つ女性”の姿の描き方の違いにも、大きく表れていると思います」
放送中のドラマで視聴者の満足度が高いと言われている『あんぱん』と『めおと日和』。戦後80年に描かれている両作を見て、あらためて戦争について考えるのもいいことかもしれない。
(2025年5月5日公開)
■第1位は、河合優実の表情の演技に「泣きそうになる」
1位「朝ドラで久しぶりに泣いた」『あんぱん』最高視聴率を記録した河合優実の「今田美桜食い」艶演技の凄さ
今田美桜(28)主演、北村匠海(27)が相手役を務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』。同作には今田演じるヒロインの妹役で河合優実(24)が出演しているが、彼女の大きな存在感に対して、視聴者からは「主役食い」という声も出ている――。
【以下、『あんぱん』のネタバレを含みます】
『あんぱん』は、国民的キャラクター「アンパンマン」を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻がモデル。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村匠海(27)がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じる。
河合は、のぶの妹・蘭子役で出演中。細田佳央太(23)演じる家族同然の石工・原豪と両思いとなるが、物語は日中戦争が勃発する昭和12年7月に突入し、豪も出征することに。
出征前夜、蘭子は豪から「無事もんて(戻って)きたら、わしの嫁になってください」というプロポーズを受けるが――それに、視聴者からは“死亡フラグではないのか”と、不安の声が上がっている。
「河合さんは、第3週(4月14日~18日)のパン食い競争で見せた豪への秘めた恋心の演技も見事でしたが、表情ひとつ、目線ひとつで表現する情報量がものすごく、主人公・のぶの背後で話を聞いている姿でさえ、強く印象に残りますよね」(テレビ誌編集者)
『あんぱん』での河合の名演技にXは沸騰。
《河合優実の演技よかった。山口百恵の再来のようなすごい存在感》
《河合優実さんの嬉しいけど悲しくて困った感じの演技がすごい。なんか山口百恵さんに重なって見えた》
《『あんぱん』泣いた。朝ドラで久しぶりに泣いた。 河合優実と細田佳央太は、若い頃の山口百恵と三浦友和を彷彿とさせる素晴らしい演技》
《河合優実の表情の演技がすごい。泣きそうになる》
など、昭和の大スター・山口百恵さん(66)を連想する声も多い。
河合は、色っぽい、独特な艶やかさが評価されている女優でもあるが、それ以外にも「主演の今田さんにはない“強み”がある」とドラマプロデューサーは言う。
「河合さんは背が高く、スタイルが良いんですよね。日本人の成人女性の平均身長は158センチ前後ですが、映像作品において“高身長”というのはとても重要で、武器となります。まさに『あんぱん』に嵩(北村)の母・登美子役で出演している松嶋菜々子さん(51)が172センチあるのですが、長身の俳優は画面映えして、視聴者の目を惹きつけますよね。
河合さんは身長166センチと女性では高い方ですし、手足も長いからよりスタイルが良く見える。彼女の代表作の1つ映画『ナミビアの砂漠』(2024年)でも、河合さんが長い手足をぶらぶら振り回す、躍動感あふれる姿が映画好きの間で話題となりました。『あんぱん』でも、そうした魅力あふれる河合さんをついつい目で追ってしまう視聴者は多いのではないでしょうか」
そんな河合の存在感、素晴らしい演技も影響しているのだろう、蘭子に焦点が当てられた『あんぱん』は、番組最高視聴率を更新している。
■番組開始初の世帯16%台を叩き出した
『あんぱん』は5月2日放送回が世帯16.5%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)で、番組最高を更新。朝ドラの世帯視聴率が16%台に乗るのは橋本環奈(26)主演の前作『おむすび』の第5話(24年10月4日)の16.2%以来、およそ7か月ぶりだった。
そんな最高視聴率回が放送された『あんぱん』の第5週(4月28日~5月2日)は、蘭子(河合)と豪(細田)の恋愛が描かれた週だった。蘭子がのぶの同級生で金持ちの岩男(濱尾ノリタカ/25)に求婚されるが、豪に「うちの縁談どう思う?」と尋ねても「お金持ちやし、ええ話やと思います」と言われてしまう。その場では「そう? そうでね」と寂しそうに笑う、というシーンが描かれたのだ。この場面でも、河合の絶妙な表情の変化が注目を集めた。
5月8日発表のコメントで、細田は上記の求婚シーンについて、こんな裏話を明かしている。
《豪としてはもう心臓がバックバクで(笑)。その後、出勤する蘭子さんが作業場の横を通る時に、演出の方から『石を叩く音で感情を表現してほしい』と言われ、豪の動揺を音で表現した場面もありました》
また、細田は5月8日に放送された、豪が蘭子に告白する場面を振り返り、
《一緒にお芝居をしていると、より集中して意識を広げないといけない瞬間がたくさんあり、すごく背筋が伸びる感覚があります。それが楽しいですし、刺激をもらえる方ですね。このシーン(※蘭子に告白するシーン)の撮影も、河合さんとのお芝居で生まれるものに従おうという気持ちだったので、細かいことや方言すらも一切気にせずに臨みました》
と、河合を絶賛するコメントも寄せている。
主演映画『あんのこと』(2024年)の演技が評価されて『第48回日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞』に輝くなど、女優として勢いが止まることのない河合の魅力を、長年の朝ドラウォッチャーであるドラマライター・ヤマカワ氏はこう分析する。
「前期の『おむすび』でも、姉役の仲里依紗さん(35)がヒロイン・橋本環奈さんを食っていたと話題になっていましたが、163センチの仲さんと152センチの橋本さんの身長差が、その要因の一つだったと考えれば、『あんぱん』でも9センチの差がある河合さんと今田さんにも、同じことが当てはまっているのかもですね。
今田さんが前面で話していても、その背後でピントさえ合っていない河合さんに目が行ってしまうのは、繊細な所作の演技はもちろん、その立ち姿そのものが強いということでしょう。
今後、戦争が描かれる中で、河合さんは蘭子の悲しみを演じることになると思われ、ヒロインである今田さん以上に注目が集まり、ドラマの視聴率を引き上げる原動力となりそうです」
5月8日放送回は豪と蘭子が幸せそうに汽車に揺られる場面で終わった『あんぱん』。河合演じる蘭子の幸せそうな笑みが、今後も見られると良いのだが……。
ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。
■【独自画像4枚】『あんぱん』で色気が絶賛される女優が見せた大胆薄着&妖艶な黒ドレス姿
朝ドラ『あんぱん』に、今田美桜の妹役で出演中の河合優実。彼女は主演映画『ナミビアの砂漠』(24年公開)で大胆な姿を披露したほか、突き抜けた演技が評価され、『第67回ブルーリボン賞 主演女優賞』などに輝いた。
また、昨年10月28日、東京ミッドタウン日比谷で開催された『第37回東京国際映画祭』に出演した際には黒ドレス、それを際立たせる深紅のリップメイク姿が話題となった。

※画像は映画『ナミビアの砂漠』公式Xより

東京国際映画祭のレッドカーペットイベントの様子 撮影:中地拓也(以下同)

(2025年5月9日公開)