『VIVANT』や『どうする家康』は…?来春に解散の『嵐』「ドラマ&CMクギづけ度」ランキング

’99年9月にデビュー会見し、20年以上にわたりトップアイドルグループとして活躍した『嵐』の5人のメンバー

国民的アイドル『嵐』のドラマ&CMへのクギづけ度は

ハワイ・ホノルル沖でデビュー会見(’99年9月)を行ったクルーズ船を思わせる船の上で、水平線を見つめる若き日の男性アイドルグループ『嵐』のメンバー5人。後ろからは、現在の『嵐』のメンバーが頼もしそうに視線を投げる――。

『嵐』が出演したCMの中で、最も視聴者の注目度が高かったのが、ソフトバンク「iPhone『これからだ』篇」だ。テレビの視聴データ分析会社『REVISIO』(以下、R社)の広報/マーケティング担当・安武早織氏が解説する。

「『嵐』のデビュー当時の『過去』と『今』のCGでの対比が、ファンを中心に視聴者をクギづけにしたのでしょう。どんどんバージョンアップするiPhoneと、デビュー20年を超えても進化する『嵐』がうまくリンクした作品だと思います」

今年5月、『嵐』は来春開催予定のコンサートツアーを最後に解散することを発表した。R社は’20年10月以降に放送され『嵐』のメンバーが出演したドラマ(15本)やCM(約150本)のテレビ画面に、視聴者がどれだけクギづけになったかを独自調査。注目度をランキングしたのが下の表だ。大野智(さとし)(44)の出演作品が少ないのは、’21年1月から芸能活動を休止しているため。ドラマはメンバーが主演かメインキャストの作品で、今年4月以降放送のものは含んでいない(詳しい測定方法は下に掲載)。

具体的にランキングを見てみよう。まずはドラマから。1位になったのは、’23年7月から放送された日曜劇場『VIVANT』(TBS系)だ。出演していたのは二宮和也(かずなり)(42)である。

「二宮さんが演じたのは、堺雅人さん扮する主人公の義理の弟ノコルです。国際テロ組織のナンバー2で、いつも冷静な判断をしトップである父親に忠実な役柄。当初ノコルのキャストは非公開でしたが、1話の最後にサプライズとして二宮さんの配役が発表されました。『えっ、ニノが』と意外感を持った視聴者が注目。二宮さんのサプライズ出演が、もともと人気のあった『VIVANT』の注目度をさらに高めたのでしょう。

演技派といわれる二宮さんは、ノコルのようにシリアスな役柄がハマり役。3位の『ブラックペアン』(TBS系)では凄腕(すごうで)の医者を、4位の『マイファミリー』(同前)では家庭を顧(かえり)みず仕事に打ち込むゲーム会社の社長で冷たい父親役を演じているんです」(前出・安武氏)

2位は松本潤(41)主演の、’23年度NHK大河ドラマ『どうする家康』だ。

「同作の徳川家康は、従来の堂々とした武将ではありません。松本さんが演じたのは、弱い面を見せるコミカルな家康です。視聴率は決して高くありませんでしたが、この意外性が注目されたのでしょう。松本さんは9位の『となりのチカラ』(テレビ朝日系)でも、小さなことに悩むゴーストライターを演じていた。’05年10月から放送され大ヒットした『花より男子』(TBS系)で『俺様系』の財閥御曹司を演じ注目されて以来、松本さんはコミカルな役が多い印象です」(同前)

ゲーム好きの素顔が

CMを見てみよう。1位のソフトバンク「iPhone」については、冒頭で紹介した通り。2位は櫻井翔(43)の花王「めぐりズム」だ。R社のカスタマーサクセス担当・青柳汰一氏が解説する。

「櫻井さんが、ホットアイマスクの効果について優しく語りかけます。5位の大正製薬『クラリチンEX』や11位のアフラック生命『がん保険』など、櫻井さんが演じるのは商品の特性をわかりやすく説明するMCのような役回りが多い。報道番組でキャスターを務め知識豊富なイメージが、上位にランクインしたCMとマッチしているのでしょう」

3位に入ったのは二宮のガンホー「パズル&ドラゴンズ」だ。青柳氏が続ける。

「モンスターを育ててバトルするゲームについて、有力政党の党首が討論するという内容です。二宮さんはインドア派として知られ、ゲームが非常に上手いのも有名な話。ゲーム好きという素顔と政治家を演じる役者としての能力の高さが、視聴者を惹(ひ)きつけたのだと思います」

4位にランクインしたのは、相葉雅紀(42)が出演する、ライオン「ソフラン プレミアム消臭」である。

「爽(さわ)やかなイメージの相葉さんに、柔軟剤のCMはピッタリでしょう。料理の冠番組を持ち『嵐』のメンバーの中では最も庶民派の印象のある相葉さんは、19位のエバラ食品工業『焼肉のたれ』のように、食品や洗剤など家事にまつわるCMへの出演が多い。結婚して子供が生まれたことで、とくに主婦層が安心して見られるのだと思います。

メンバー5人に共通することですが、15秒や30秒の短いCMの中でも、本人が登場している場面とそうでないシーンでは注目度がまったく違うんです。『嵐』のタレントパワーを感じます」(安武氏)

芸能ジャーナリスト・坂口友香氏が語る。

「5人が異なる個性を持ちながら、メンバー全員のクギづけ度が高い。全員でも個人でも注目される稀有なグループです。例えば『Snow Man』は、目黒蓮さんの人気が突出している印象を受けます。『嵐』はバランスの良い、まさに国民的グループといえるでしょう」

解散発表で惜別(せきべつ)の念も加わり、『嵐』出演作品の注目度はさらに上がりそうだ。

ドラマだけでなく『硫黄島からの手紙』など多くの映画にも出演する二宮

櫻井はキャスターや司会者としても活躍。’20年のCM起用社数で1位に

千葉県出身でマリーンズファンの相葉。爽やかな笑顔がファンを魅了する

芸能活動休止中の大野。たびたび作品展を開く芸術家としての一面も

松本は俳優として表舞台に立つだけでなくプロデュース業にも注力

『FRIDAY』2025年7月18日・25日合併号より