【漫画】人が寄り付かない少女とおせっかい生徒会長…2人が”世界”と向き合う物語に「隠れた名作」の声

『世界は僕に遠くて近い』が話題
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、月刊「ガンガンJOKER」に掲載された読み切り作品『世界は僕に遠くて近い』をピックアップ。
作者の風呂川ツカサさんが5月5日「世界から距離を置かれた女の話」というポスト名でXに同作を投稿。そのツイートには1万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、風呂川ツカサさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
主人公が作り上げた“孤独な世界”に踏み込んできた人物。その真意は…

『世界は僕に遠くて近い』(8/43)
主人公の孤嶋茜は、まるでバリアが張られたように周囲に人が寄り付かない。完全に存在が消えたわけではなく、誰からも触れられないし見向きされない状態だった。
しかし、「みんなに優しい生徒会長」として有名な皆月結だけは茜に触れることができ、「私が助けたげる!」と妙なお節介を焼いてきた。結の勧めによって道行く人に大声で挨拶をしたり、無理にでも近づいてみたりと様々な作戦を実行するうちに、「世界」との距離が次第に近づき、茜の心境にも変化が起こっていた。
そしてある日、茜は結から距離を置かれた。茜は、本当の結を何もわかっていなかったことに気付く――。
作品を読んだ読者からは、「また隠れた名作を見つけてしまった…」「いいじゃんね!2人ぼっちの世界征服」などの声が多数上がっていた。
日常の小さいことが、世界が変わってしまうくらいの衝撃になる感覚――作者が語る創作の背景

『世界は僕に遠くて近い』(29/43)
――『世界は僕に遠くて近い』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
当時思うように漫画の結果が出なくて、「このままだとまずい!」と思いしっかりした読み切りを作ろうとして脚本術の本を参考にして話を作りました。
またそのころプレイしていたゲームの影響で心理学の本なども読んでいたので、それを取り入れれば面白い話が描けそうだなと思ったのも覚えています。
ちなみに「人と距離感が生まれてしまう」というテーマは、私のそれまでの人生を振り返って思ったことです。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
今作は「人と接する自分」と「服」をリンクさせてキャラデザしてるので、茜は他の女子生徒と違ってネクタイをしていたり、結は若干サイズが小さい制服になっていたりします。
そのあたりも見つけて貰えてたら嬉しいです!
また、5年も前なので作画や演出の進化や逆に変わらない部分見つけてニコニコしていただければ私も嬉しいです!
――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
なんだかんだクライマックスの「どけ!」以降のシーンがやっぱり好きです。
漫画投稿する駆け出しの読み切りにしか出せない勢いというものがあると思うので、それがゴリゴリに伝わってきて見返すたびに良いね…と思ってます。
また、ガッツリ下着が出る場面もありますが、「服を脱ぐ」という行いに意味を込めたシーンなのでいわゆるサービスシーンぽく見えないように意識しながら描きました。
――本作の他にも『幼馴染をえらべない!』など、友情・恋をめぐる思春期ならではの心情のゆらぎをテーマにした作品を多く描いていらっしゃいますが、普段作品のアイデアはどのようなところから着想を得ていますか。
大人になって振り返ってみると、なんだかんだ一番心が揺れ動いたのは中高生のころだったなと思っています。
日常の小さいことが、世界が変わってしまうくらいの衝撃になる感覚がすごく印象的だったので
心情やテーマはそこから拾うことが多いです。
あとは「こんな出来事が実際に起きたらどう思うだろうか、何が起きるだろうか」という思考実験のような大喜利のようなことを組み合わせたりしながら話を組み立てています!
――風呂川ツカサさんの今後の展望や目標をお教えください。
常々ですが、より多くの人に面白い、好きといって貰えるような作品を世に出していきたいです!
チャンスがある限り色々なことに挑戦していきたいです!
――最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも感想など本当にありがとうございます!
これからもっともっと頑張るので是非古参面してください!