高市早苗氏が首相に選出 田原総一朗氏「死んでしまえ」炎上と「下品で無知」因縁

田原総一朗氏
衆院本会議の首相指名選挙で21日、第104代首相に選出された自民党の高市早苗総裁(64)と、19日放送の討論番組「激論!クロスファイア」(BS朝日)での「死んでしまえ」発言が炎上しているジャーナリスト、田原総一朗氏(91)。2人には歴史認識などをめぐって過去にもバトルを繰り広げた因縁がある。
田原氏×高市氏の過去因縁「下品」発言と「電波停止」
2002年8月18放送の「サンデープロジェクト」(テレビ朝日系)で田原氏は、高市氏に「下品で無知」とぶつけた場面があった。同番組で、先の大戦について「日本にとって自存自衛の戦争だったと思うか?」との田原氏からの質問に、「セキュリティー(安全保障)のための戦争だったと思う」と話した高市氏。これに対し田原氏は、「下品で無知な人にバッジ付けて靖国のことを語ってもらいたくない」「こういう幼稚な人が下品な言葉で靖国、靖国って言う」「靖国神社に行ったら、下品な人間の、憎たらしい顔をしたのが集まっている」などと激しく非難した。

高市早苗氏
翌週25日の放送で田原氏は「下品という言葉を使ったのは誠に不適切で、申し訳ない」と謝罪したものの、高市氏の歴史認識については批判を止めなかった。
一方の高市氏は、同27日に自身のサイトで田原氏への反論文を掲載した。「全国ネットの生番組で突然『下品』といった言葉で罵倒され、あまりの出来事にしばし茫然。数分前に『国立追悼施設新設の是非』について私が行なった説明の中に下品な言葉遣いでもあったのかしら・・と思いを巡らしながらも怒りが込み上げ、怒鳴り返したいのを我慢して座っているのが精一杯でした」と番組出演時の心境をつづり、田原氏から電話で謝罪があったと告白。田原氏からは、高市氏個人に向けたものではなく、「靖国に参拝される方の中に下品な人が多いということを言いたかった」との説明があったという。

野口健氏
2016年には、当時総務相だった高市氏の「電波停止」発言にかみつき、ジャーナリスト有志で抗議。高市氏は政治的公平性を欠く放送局に対して電波を停止する可能性に言及し、波紋を呼んでいた。
「激論!クロスファイア」で何が起きた?
そして新たに浮上したのが、「激論!クロスファイア」での「死んでしまえ」発言だ。同番組には、自民党の片山さつき氏(66)、立憲民主党の辻元清美氏(65)、社民党の福島瑞穂党首(69)がゲストで出演していた。高市氏についての評価を福島氏が話している最中、「高市に反対すればいいんだよ。なんで支持してるの?」と疑問を呈した田原氏。「支持してないですよ」と福島氏と辻元氏に否定した場面で「あんな奴は死んでしまえと言えばいいんだよ」との発言が飛び出した。
ベテランジャーナリストから出たまさかの暴言に、これには福島氏が「いやいや、それは……」と制止し、辻元氏も「田原さん、そんな発言して高市さんと揉めてたでしょ、前も」とたしなめる事態に。番組はCMへと突入した。
Xで拡散「BPO案件」 野口健氏も激怒
田原氏の過激な物言いにX(旧ツイッター)上では「これはBPO案件」「マジで大丈夫か」と批判が相次ぎ、登山家の野口健氏(52)が「つまり意見が合わない人に向かって『死んでしまえ』と。更に踏み込めば人様に『死ね!』と表現しているに等しい。テロを容認しているかの発言に唖然」と激怒。
「激論!クロスファイア」で「僕は高市と激しくやりあったんだよ」とつぶやいていた田原氏。高市氏が憲政史上初の女性首相となり、皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て、自民と日本維新の会による連立政権を発足させる中、長年の「天敵」として何を思うのか。
■田原総一朗(たはら・そういちろう) 1934年生まれ。滋賀県出身。早稲田大学卒。岩波映画製作所、東京12チャンネル(現・テレビ東京)を経て、フリーランスに。テレビ朝日「朝まで生テレビ!」などの司会で知られ、1998年に城戸又一賞受賞。早稲田大学特命教授、「大隈塾」塾頭を務める。
(zakⅡ編集部 井上悟)
■井上悟(いのうえ・さとる) 異業種から報道の世界に飛び込んだ芸能・エンタメ追っかけ記者。趣味はゲームとキャンプ。Xアカウントは@zakdesk。