『サンダーバード』60周年! 歴史的SF人形劇の魅力を再発見
色褪せない魅力

SF人形劇『サンダーバード』が今年60周年を迎え、新たなプロジェクトが動き出している。『サンダーバード』はジェリー・アンダーソンとシルヴィア・アンダーソンが生み出した、世界で高い人気を誇るテレビシリーズである。
60周年という節目

60周年というこの節目を祝うために、『サンダーバード:隠れた危険(Hidden Dangers)』という新しい物語の幕が開けた。今年から来年にかけて、小説や短編、グラフィックノベル、あるいは音声コンテンツを通して、一連の新作がマルチメディアで展開していく予定だという。
画像:ITV
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『サンダーバード』の歴史

そもそも『サンダーバード』が英国で放送開始されたのは、1965年9月のこと。物語の舞台は西暦2065年の地球に設定されており、「国際救助隊」を自称する秘密組織の活躍を描くものである。彼らの基地は太平洋のさる孤島にあることになっている。主人公は元宇宙飛行士のジェフ・トレイシーと、彼の5人の息子たちだ。
「スーパーマリオネーション」

「スーパー」と「マリオネット(糸あやつり人形)」と「アニメーション」という語を合わせて「スーパーマリオネーション」というのが、この特撮人形劇で用いられた撮影手法の名称である。キャラクターはあやつり人形で、細いワイヤーによって動作し、小さなモーターによって口を開閉する。何時間もかけてようやく1シーンの撮影が終わる、といった気の遠くなるようなプロセスの末にできあがったのは、きわめて緻密で独創的な映像作品であり、世界の注目を集めるに十分な魅力を持っていた。
日本でも熱狂的に迎えられる

ジェリー・アンダーソンやシルヴィア・アンダーソンが手がけた数ある作品のなかでも『サンダーバード』の素晴らしさは群を抜いており、その高度な芸術的達成を讃えてロイヤル・テレビジョン・ソサエティは1966年に同シリーズに対して銀メダルを授与している。『サンダーバード』はまずは英国で人気を博し、それから世界へ進出するが、とりわけ日本で熱狂的に迎えられたのだった。
関連グッズも人気に

当然のことながら関連グッズもさかんに売られ、その種類はじつに3,000種類におよび、年代を超えて愛されている。しかしなんといっても60年代の熱気は相当なものであったようで、その圧倒的な人気から、1966年は「サンダーバードのクリスマス」と呼ばれるほどだったという。
映画化作品は3つ

『サンダーバード』の映画版はこれまで3本作られている。『サンダーバード 劇場版』(1966年)と『サンダーバード6号』(1968年)、そしてヴァネッサ・ハジェンズ、ビル・パクストン、ベン・キングズレーが出演した実写版『サンダー・バード』(2004年)である。
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主要登場人物たち

では、この人気シリーズ(オリジナルは全32話)に登場するキャラクターたちを見ていこう。
アロイシャス・パーカー

アロイシャス・パーカーは、レディ・ペネロープの専属運転手であり助手である。金庫破りの前科者で、その腕前はほれぼれするほど。
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レディ・ペネロープ

レディ・ペネロープことペネロープ・クレイトン=ワードは、国際救助隊ロンドン支部の勇敢なる諜報員にして、貴族の家柄であり、見目麗しい社交界の花形である。モデルの仕事もこなしている。
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ザ・フッド

『サンダーバード』の物語にあって、ザ・フッドは最も重要な悪玉である。トレイシー家の執事であるキラノの実兄でもあり、あやしい魔術で弟をあやつり国際救助隊の情報を得るなどしている。マレーシアの密林に隠された秘密の寺院に暮らしており、官憲の手も及ばない。
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ティンティン(日本語版ではミンミン)

ティンティン(日本語版ではミンミン)はキラノの娘で、ジェフ・トレーシーの個人秘書などをはじめさまざまな役割をこなす。『サンダーバード』は女の登場人物が少なく、ティンティンはそのために加えられた貴重な女性キャラクターなのだとシルヴィア・アンダーソンは明かしている。
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ジェフ・トレーシー

ジェフ・トレーシーはかつては宇宙飛行士としてさまざまなオペレーションにたずさわった前歴を持つ。たとえば月面基地の建設などであるが、その職を辞したのちに国際救助隊を創設し、隊長として日々の業務にいそしむことになった。5人の息子がいる。
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スコット・トレーシー

スコット・トレーシーは、ジェフ・トレーシーの5人の息子のうちの長男であり、サンダーバード1号のパイロットである。1967年に刊行された『レディ・ペネロープ年鑑』の記述によると、「大胆で野心的、それでいてきわめて人懐っこく、温かい心の持ち主」とのこと。
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ジョン・トレーシー

ジョン・トレーシーは5人兄弟の次男。知的で寡黙なタイプである。宇宙ステーションの「サンダーバード5号」で世界各地からの救助要請に応答している。
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バージル・トレーシー

サンダーバード2号のパイロットであるバージル・トレーシーは、5人兄弟の三男である。性格は真面目で意志が固い。
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ゴードン・トレーシー

ゴードン・トレーシーは5人兄弟の四男である。潜水技術者としての教育を受けており、小型潜水艇のサンダーバード4号を操縦する。
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アラン・トレーシー

アラン・トレーシーはサンダーバード3号のパイロットで、宇宙での救助活動を担当している。5人兄弟の末弟だ。2004年の実写映画では主人公に据えられている。
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オリジナルの輝きは不滅

残念なことに、2004年の実写版は自他ともに認める失敗作になったものの、そのことでオリジナルシリーズの輝きが失われたというよりは、むしろオリジナルシリーズの素晴らしさがあらためて確認されることになった。そして今日も世界のどこかで、サンダーバード発進のカウントダウンがなされているにちがいない。
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