朝ドラ「ばけばけ」遊女なみ役好演のさとうほなみ「ヒロインオーディション、ギリ年齢アウトで参加しました(笑)」

なみ(さとうほなみ)(C)NHK

現在放送中のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(総合ほか)で、女優のさとうほなみが確かな存在感を放っている。「まんぷく」(2018年度後期)以来、2度目の朝ドラ出演となる本作で演じるのは、明るくたくましい遊女、なみ。実は本作のヒロインオーディションにも挑戦していたといい、「年齢が募集要項ギリギリアウトくらいだったんです」と、その舞台裏をあっけらかんと明かす。なみは8人兄弟の長女として農家に生まれ、借金を抱えた家族を支えるために遊女となった。さとうは「明るく生きていられるような人生じゃない」と、彼女の過酷な人生について語っている。

朝ドラ「ばけばけ」とは?

松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。

梶谷吾郎(岩崎う大)、なみ(さとうほなみ)(C)NHK

さとうほなみ コメント

――出演が決まった時の心境は?

「実は私、『ばけばけ』のヒロインオーディションに参加させていただいたんです。年齢が募集要項ギリギリアウト!?ぐらいだったので(笑)まぁ無理だろうと思っていましたが、いざオーディションに行ってみるととても楽しくて! いい方たちに巡り会えた楽しいオーディションだったし、結果は無理でもいいかと思いながらほこほこした気持ちで帰っていたら、なみ役で出演のお話をいただきました。『またみんなに会える!』という思いが大きかったです」

松野トキ(髙石あかり)、なみ(さとうほなみ)(C)NHK

――なみはどんな人物?

「家柄に恵まれず、8人の兄弟と親孝行のために自分の身を売って遊女になるというなみの覚悟はすごいものだったと思います。なみには明るく、めげない人でいてほしいというリクエストがあったのですが、遊女を演じるに当たっていろいろ調べてみると、明るく生きていられるような人生じゃないんですよね。実際に松江の大橋川へ行ってみても風がすごく強くて橋もすごく長くて、遊郭から出られないなみにとって川がいかに大きな壁だったかがよくわかりました。

なみが自分だけでは気丈さを保てない時は、おトキ(髙石あかり)やおサワ(円井わん)など町の面々が支えてくれているのを感じます。遊女への偏見はあるけれど、なみが関わる人たちはみんな温かく接してくれるんです。勘右衛門さん(小日向文世)以外は(笑)。

小さい町で大きな川をずっと目の当たりにしながら生きてきたなみは、おトキに「心の友よ』という気持ちも持っているはず。だからおトキの姿を見るとうれしいし、自分も彼女の力になりたいという気持ちが大きいんです。おサワには今のところ嫌われていますが、なみはおサワのこともたぶん好き。おサワには「本当は私のこと、好きなくせに?!』と思っている気がします。この先おトキ、おサワ、なみの心が近寄って3人が仲良くなれるといいなあ」

なみ(さとうほなみ)、野津サワ(円井わん)、松野トキ(髙石あかり)(C)NHK

――撮影現場、共演者はどんな雰囲気?

「現場はもう和気あいあい。みんな割とマイペースに自分時間を楽しんでいますが、すごくまとまったいい雰囲気です。

おトキ役の髙石あかりちゃんは、一緒にやらせてもらうと目力が強くてカーン!ときます。なみを演じているとなぜか人に近寄りたくなってゼロ距離になってしまうので、カーン!と目力を浴びることがよくありますね。彼女自身のコミカルさやキュートさがお芝居でもすごく光る印象です。コメディーチックなほうにも、シリアスなほうにも行ける、どっちにも転べる方なので見ていてすごく楽しいです。

おサワ役の円井わんちゃんはシンプルにフラットにお芝居をされる印象。何もしなくても何かしている、構えてないのに技出てる!みたいな感じです」

――ドラマの見どころと視聴者に向けたメッセージを

「脚本家のふじきさんは『何も起きないです』と言ったけど、『どこが!? 全然起きてるけどなぁ!?』と思いながら台本を読ませてもらっています(笑)。脚本も本当に面白くて、それがドラマとして映像になるとさらにすごい力がプラスされていると思ったので、朝忙しいかもしれませんがぜひ釘付けになって隅々までご覧ください。朝に見て癒やされるドラマになっているはずです!」