「ネクストブレイク確実?」“深夜ドラマ”で光る注目の俳優3選──“ヤンキーパパ”演じるtimeleszも良いけど、1番は22歳の次世代“カメレオン俳優”

深夜帯(よる11時以降)放送のドラマで光る演技をみせて、注目される俳優は多い。夏クールでは『40までにしたいこと』(テレビ東京)で、主人公・雀(風間俊介)と愛らしい恋模様を繰り広げた年下の相手役・慶司を演じた庄司浩平が人気沸騰!風間とのカップリングも話題を集め、ドラマをヒットに導きました。

この秋クールの深夜ドラマ枠にも、気になる俳優が多数!今後俳優としてブレイクの兆しを感じさせる3人をご紹介します。

※最新話までのネタバレを含みます

◆豊田裕大『そこから先は地獄』

まず、『そこから先は地獄』(日本テレビ系、火曜よる12時24分~)に登場する“美しい男”豊田裕大。夫の不倫が発覚し失意の中にいた主人公・莉沙(井桁弘恵)が、ふと立ち寄るパーソナルジムのインストラクター・涼を演じています。

画像:「そこから先は地獄」番組HPより

本作は同じマンションに住む3組の夫婦がドロドロの不倫劇を展開するストーリー。豊田扮する涼は、妻・凪子(山崎紘菜)からの暴力に苦しむ一方で、その美しさから莉沙をはじめ女性を翻弄する存在でもあります。

第3話では、莉沙からの告白を「凪子を愛している」と断ったかと思いきや、別の女性・奏子(奈月セナ)を抱いているという衝撃のラスト!涼という存在が、もはや不可解すぎる展開です。

そんな涼のミステリアスさを、豊田が絶妙な色気を放ちながら演じており目が離せません。思わせぶりなちょっと寂しそうな視線、女性を優しく包み込む仕草に、どこか影を感じさせるオーラ。それに加えて顔立ちも所作も美しいときたら!

大河ドラマ『光る君へ』、日曜劇場『御上先生』、金曜ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』と、話題作への出演で着々とキャリアを積んできた豊田。ドロ沼不倫の三角関係の中で、どれだけ人間の業を出し切ってくれるか楽しみです。

◆松島聡『パパと親父のウチご飯』

突然元カノから娘を預けられた接骨院経営者と、妻と離婚し息子を引き取った漫画編集者、ふたりのシングルファーザーがルームシェアをするホームドラマ『パパと親父のウチご飯』(テレビ朝日系、土曜よる11時~)で、白洲迅とダブル主演を務める松島聡(timelesz)は、想像以上にハマり役。

画像:TVerより

短気でケンカっ早いが、情に厚いヤンキー系柔道整復師・千石という役柄は、松島のイメージとはかけ離れています。さらに地上波連続ドラマ初主演で、同グループの菊池風磨や佐藤勝利に比べるとドラマ出演はさほど多くありません。

失礼ながらあまり期待していなかったのですが、松島は見事に新境地を開拓しています。娘・愛梨(棚橋乃望)に振り回されて翻弄される姿だけでなく、友人の晴海(白洲迅)を心配する姿や、グレていた高校時代の血気盛んな青臭い姿など。豊かな感情表現で、不器用ながらも情に厚いヤンキーパパを体現しているのです。

中でも印象的だったのは、千石を「パパ」とも「お父さん」とも呼んだことがなかった愛梨が、第2話のラストで千石に「親父、今日はありがとう!」と告げたシーン。「そこはお父さんだろ」と突っ張りながらも喜びを隠せない松島の表情ときたら絶妙でした。

松島の演技に、繊細な表現が光る白洲との掛け合いも相まって、『パパと親父のウチご飯』は、ずっと観ていたくなるハートフルな作品に仕上がっています。

しかし、これだけ表現力が高いのならば、アイドルの顔とは全く違う、暗い過去をもつ犯人役とか、超クールなキャリア官僚役とか、色々な役柄も観てみたいものです。

ちなみに、同じくtimeleszでこの秋ドラマ24『ひと夏の共犯者』に連続ドラマ初出演・初主演している橋本将生も、“最愛の推し”を守るために罪に手を染めることも厭わないという難役を熱演しています。

◆水沢林太郎『おいしい離婚届けます』

そして、この秋クール・深夜帯ドラマに出演中の俳優で、筆者が最も注目しているのは『おいしい離婚届けます』(日本テレビ系/中京テレビ制作、水曜よる12時24分~)で、前田公輝とダブル主演を務めている水沢林太郎です。彼も地上波連続ドラマは初主演。

画像:「おいしい離婚届けます」番組HPより

水沢は、前田演じる弁護士・音喜多初(おときた・はじめ)と公私ともにパートナーの探偵・伊勢谷海(いせや・かい)を演じています。表情が乏しく、クールながら依頼人の問題の本質に寄り添う初と、彼を支える依頼人や対象者に飄々と接触して有益な情報を得る海。法的に結ばれることが叶わないふたりによるヒューマンリーガルドラマです。

なんといっても、初と海の凸凹カップルが尊い!幅広い役柄を演じてきたキャリアを持つ前田の存在感に、実年齢が10歳以上離れている水沢もまったく引けを取っていません。

実は筆者、第1話の冒頭から水沢にグッときてしまったのです。パートナーの初を「お~い!初~起きろ~」と声をかけながら起こし、せっせと初の身支度を手伝うその姿に。水沢の声と動きからは、海の世話焼きな性格はもちろん、初が大好きでたまらない愛に満ちていました。たまらん!

水沢はまだ22歳という若さですが、多岐に渡る作品に出演しています。2019年出演の『俺の話は長い』のちょっと面倒な中学生が印象的でしたが、気づけばそれ以降『だが、情熱はある』や『風間公親-教場0-』、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』などの話題作に。

「あの役も気づけば水沢が!」という作品への馴染み力は素晴らしいです。次世代のカメレオン俳優といっても過言ではない水沢と前田のコンビを最終回まで見守りたいと思います。

==========

深夜帯のドラマは挑戦的なキャスティングやストーリー展開の作品が多く見受けられます。深夜ならではのクセのある作品から、お気に入りの俳優を探すのもおすすめです。

<文/鈴木まこと>

【鈴木まこと】

日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201