夫は出ていき、子どもは児相に連れていかれ…。18歳ママが不仲な母のもとへ戻ると決めた理由/その叫びは聞こえていたのに(20)

母の元へ戻ることに
あの日、親友に何があったのか。
小5の夏に、彼女は母親と姿を消した…。
地域の民生委員を務めているカヨコは、赤ちゃん訪問でやってきたとある家でアカネという若いママと出会い、彼女を見た瞬間にとある記憶が蘇ります。それは、小学校時代の親友・ナルミのこと。
家の家財道具はそのまま、学校にはピアニカも絵の具も置いたまま、ナルミとその母だけがひっそりといなくなった…。そんな記憶が瞬時に蘇るほどアカネはナルミに似ており、彼女は10代の若いお母さんで、親戚も友達もいない土地で初めての子育てに苦労しているように見えたことで、カヨコは親身になってアカネを助けようとします。
「かつて自分の前から忽然と消えたナルミの心の声を自分は聞いていただろうか」
「大人になった自分は、アカネに手を差し伸べることができるだろうか」
無縁社会に落ちてしまった母と子どもを葛藤しながら見つめる、セミフィクションコミックエッセイをお送りします。
※本記事はきむら かずよ著の書籍『その叫びは聞こえていたのに 消えた母子をめぐる物語』から一部抜粋・編集しました。

登場人物
どんな親でも

わたしはこれで…

引きとめられ

…いて

ここにいて

お父さん…亡くなったんやで

ずっと気にかけていたんよ

帰ってきなさい

まずは家に帰ってきて

家のことも子育ても…

準備しなさい

ハイって言ったの?

来週引っ越すみたいです

誰にでも心を許しちゃうっていうか…

たくさん甘えた経験がないと

旦那さんに対しても

すがりたくなっちゃうのかもね
著=きむら かずよ/『その叫びは聞こえていたのに 消えた母子をめぐる物語』