2週間ぶりの恵みの雨だけど…宇連ダムの貯水率は1.8%「厳しい状況には変わらない」意外な食べ物も水不足でピンチ
ようやく本降りの雨が降りました。貯水率が2%を下回っていた愛知県東部のダムには恵みの雨となったでしょうか? 雨不足は意外な食べ物にも影響がでていました。
乾いたダムに“恵みの雨”

水の流れが確認できた ©中京テレビ
2月25日朝、2週間ぶりに東海地方に降った、まとまった雨。節水が求められている豊川用水の宇連ダムでも、水が流れている様子が確認できました。
ダムの中を、わずかに流れる水。これでようやく、恵みの雨となったのでしょうか。
水資源機構 近藤晶信 所長:
「1時間で2~3センチくらい水位が上がっている状況。少ないがある程度、雨が降ってくれたことで、ダムの水がなくなるのが延命できている。恵みの雨と実感している」
ただ、この日の宇連ダムの貯水率は午後3時現在で1.8%と、厳しい状況には変わらないといいます。
宇連ダムと同じ新城市内にある桜淵公園では、2月12日から、節水のため一部のトイレや手洗い場の使用が制限されていますが、今回の雨でも解除されませんでした。
井戸水が干上がりバナナがピンチ

ほのくにバナナ農園の早川知行さん ©中京テレビ
愛知県豊川市内のビニールハウスで青々と実っている「バナナ」。地域を代表するものを作ろうと、ほのくにバナナ農園の早川さんが2年前から栽培を始めました。
ほのくにバナナ農園 早川知行さん:
「2024年の3月に植え付けをして、ちょうど2期目の収穫に入っている」
一般的なバナナよりも長く成熟させることで甘みが増し、農薬や化学肥料をほとんど使っていないため、皮ごと食べられるそう。ただ…
ほのくにバナナ農園 早川知行さん:
「本来ですと、この蛇口をひねれば出てくるが、ひねっても出てこない。これは井戸が干上がっている状態」
農園ではもともと井戸水をポンプでくみあげバナナに水をあげていましたが、先週から、まったく出なくなってしまったといいます。
ほのくにバナナ農園 早川知行さん:
「去年の夏も枯れて、少し水圧が低いとか水の出が悪い感覚はあったが、今回みたいに水が出ないということはなかったので『あ、これ、いよいよか』と」

農業用水を借りて生産を続けている ©中京テレビ
こちらの農園にはバナナの茎が146本あり、栽培に使う水は月に10トン以上。水が不足すると、根腐れしたり、実が小さくなるなど影響が出てしまうといいます。
幸いにも近隣のイチゴ農家に頼んで農業用水を借りられたことで、なんとか生産が続けられています。
ほのくにバナナ農園 早川知行さん:
「(もし水が借りられなかったら)バナナと心中でしたね」
豊川用水の水がめである宇連ダムが枯渇寸前のため、取水制限があるものの、いまのところ影響はないそうですが、願っているのはやはり“雨”。
ほのくにバナナ農園 早川知行さん:
「もっと降ってくれないとちょっと足りない。実際地下水が回復するのは時間がかかる。週に1回、何十ミリかは定期的に降るといい。ぜいたく言ってますけど」
いまは近隣の農家から農業用水を借りていますが、今後は、自前で配管を敷いて農業用水を使うことも検討しているということです。