「男に媚びて出世」女優・佐野みかげ高市批判炎上 勝手に女代表

佐野みかげと同じような高市早苗首相批判で炎上した歌手・柴田淳

「女があんな生き物だと思われたくない」――。女優の佐野みかげが15日、自身のX(旧ツイッター)で、自民党総裁の高市早苗首相(65)を「男に媚びて出世して来た人」「全女性に迷惑」と批判し、炎上している。「#高市早苗は憲政史上最悪の総理大臣」のハッシュタグ付きで投稿されたこのポストに対し、Xでは「勝手に女性の声にしないで下さい。あなたとあなたの極限られた連中でしょ」「勝手に女代表やめれ」「ついに全女性の代表者が出現して騒ぎ始めたけど、マジでお前誰やねん…」と総ツッコミ状態だ。

佐野みかげや柴田淳と同じ高市首相批判で炎上した女優・東ちづる

主語を「全女性」に極大化したことが逆鱗に触れた格好で、「働く女性に男に媚びるとかいうフェミ頭にウンザリ」と同じ女性からも怒りの声が殺到している。高市首相をめぐっては昨年10月、ヒット曲「月光浴」「HIROMI」などで知られる女性シンガー・ソングライター、柴田淳(49)や、ドラマ「温泉若おかみの殺人推理」などで知られる女優、東ちづる(65)も「男に媚びた」批判で炎上した前例があり、この手の批判が物議を醸す構図が繰り返されている。

佐野みかげらと対照的に高市早苗総理を称賛したタレント松居一代

今回の高市首相批判の投稿に繋がったのは、直前のポストである可能性がある。2025年11月22日に南アフリカで開催された20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の各国の代表同士が話せるフォトセッションの際の動画――報道番組「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ系)が公式ユーチューブで公開したもの――の切り抜きを引用し、確固たる根拠なしに、高市首相が、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード外務大臣(51)を〝無視して素通り〟と解釈したポストを引用した佐野が、「これは幾ら何でも失礼すぎる 仕事に好きも嫌いもないだろ???」などとつぶやいたのだ。

日本の外務省公式サイトに記載されている、「高市総理大臣のG20サミット出席(要人との接点)」の11月22日の「立ち話等」の一覧にサウジのファイサル外相の名前はないが、当該ポストで引用された動画から確認できるのは最初に駆け寄ったのが韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領(62)だったという程度だ。

メディア業界関係者が語る。

「あの短い切り取り動画だけで『サウジ外相を無視した』と断じるのは、さすがに論理の飛躍です。フォトセッションの場では各国の代表が入り乱れますし、誰と先に話すかはタイミングや立ち位置にも左右されます。それだけの情報で『外交を好き嫌いでやっている』と決めつけ、批判をエスカレートさせてしまっていますね」

松居一代が称賛した高市総理の姿、迷惑ではない女性もいるようだ

こうした不確かな情報に基づく感情的な批判がエスカレートし、「男に媚びて出世」「全女性に迷惑」発言に至ったようだ。しかし、批判されても佐野はどこ吹く風のようだ。

佐野は15日、「今日稽古中にめちゃくちゃ携帯光っててあまりにも迷惑(周りに)なので飛行機モードにしたんだが tweetが42万ビュー、2.8万とかになるとコメント欄罵詈雑言! わざわざブログにまで飛んできて『クソ左翼』って言われましたblogは演劇の事しか書いてないんだけど演劇活動がクソ左翼って意味?」とつぶやいている。

佐野だけではない。高市首相への「男に媚びた」批判が炎上するパターンは、昨年にもあった。

前出のシンガー・ソングライターの柴田は昨年10月28日、自身のXで、「高市総理 トランプ大統領をノーベル平和賞に推薦へ」という見出しのニュース記事を引用し、「こうやって男に散々媚びてきたんだろうな。使えるものはなんでも使ってね」と投稿し、物議を醸した。

柴田の投稿に対しては、元経済産業省官僚で自民党の門寛子衆院議員(45)が同日、こう指摘していた。

「柴田さんご本人が『男に散々媚びてきた』から、高市さんに対してそう思ってしまうんだろ、と思われてしまうので、こうした言葉は高市さんより柴田さんご本人の評判を下げてしまうと思いますね。

私も歌を聴いて素敵だなぁと思ったことがあるので。ここまでのご発言だとむしろ、彼女本人が辛い生い立ちだったり、人に言えない辛いお悩みがあるのではないかとか心配になってきますね、、、」

同月29日には前出の女優の東も自身のXで、名前こそ出していないが、高市首相を念頭に置いたとみられる、「女性だからこそ、その業界では特に、媚びと過剰適応でのし上がってきたと想像できる」という投稿を行い、波紋を呼んでいた。

元衆院議員、元検事で弁護士の山尾志桜里氏(51)は同月30日のXで、「マジでやめてほしい。懸命に努力して成果を出した女性を何十年も貶めてきた女性蔑視の常套句じゃないですか」と痛烈に批判している。

佐野は「全女性に迷惑だと私は思っています」と断言したが、高市首相に称賛を送る女性は少なくない。

タレントの松居一代(68)は昨年10月30日、自身のブログで公開した「我が日本女性の時代到来」と題した記事を公開。

米軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)の米原子力空母ジョージ・ワシントン艦内で演説するドナルド・トランプ米大統領(79)の横に立ち、右手を突き上げる高市首相の写真を引用し、「素晴らしい 高市新総理の 勇敢なお姿を 片腕掲げポーズを 親分の🇺🇸 アメリカ様の 大統領の前で おやりになった 我が日本女性」「お見事なポーズでございます」と称賛した。

女優の永作博美(55)も、高市首相に深いリスペクトを示している。昨年10月26日、自身のインスタグラムに投稿した6長文で、高市首相について、「めちゃくちゃ勉強し続けて来たんだろうなぁ。何度怒り…震え…泣いたのだろう…今よりもっと根深かったであろう性別格差の時代に、負けずに生き延びて、今、その経験を笑顔で跳ね返し前に進む」「頑張っている人が頑張ってよかった。と笑顔になれる時代に」と記し、女性リーダーとしての過酷な歩みに深く共感している。

前出のメディア業界関係者が解説する。

「佐野さんは『全女性に迷惑』とおっしゃっていますが、松居一代さんは『我が日本女性の時代到来』と喝采を送り、永作博美さんは性別格差の時代を生き抜いた覚悟に深いリスペクトを表明しています。同じ女性でも、これだけ評価が分かれるわけです。自分の意見を『全女性の総意』にすり替えてしまったことが、ここまでの反発を招いた最大の原因ではないでしょうか」

佐野にも柴田にも東にも、政治を批判する自由はあるが、度を越した物言いは共感より反発を生む。そして、門衆院議員の指摘は、そのまま佐野にも当てはまる。「全女性の代表」を勝手に名乗って放ったレッテル貼りで評判を下げるのは、高市首相ではなく、佐野自身ではないだろうか。

(zakⅡ編集部・小野田聡)