【両国の名建築まとめ】槇文彦や妹島和世など超有名建築家の作品から国技館まで

【両国の名建築まとめ】槇文彦や妹島和世など超有名建築家の作品から国技館まで
大相撲観戦の聖地として知られる両国は、新旧さまざまな名建築がぎゅっと集まった、建築好きから注目を集めるホットな場所。そこで今回は、両国界隈で注目したい名建築をご紹介します。大相撲観戦のあとや墨田川花火大会の折など、両国散歩と共に楽しむのもおすすめです。

写真:三木光/アフロ
両国国技館
大相撲の東京場所が開催される両国国技館は、両国といえばまず外せない建築です。3代目となる現在の国技館は、1984年に完成。国技の殿堂としての権威がありながら、華やかで晴れの場の雰囲気もあり、さらに現代的な機能性も備えた建築として高く評価されており、建築の分野で権威のあるBCS賞(第27回BCS賞)を受賞しています。緑青色の銅板で覆われた屋根は、日本の伝統的な「一文字葺き(いちもんじぶき)」という技法でつくられています。寺社建築などでもよく見られる、伝統的な日本の美しさを象徴する屋根といえます。住所/東京都墨田区横網1-3-28

写真:アフロ
東京都慰霊堂
国技館の裏にある東京都慰霊堂は、大正12年(1923年)の関東大震災で亡くなった方々を悼むために建てられた建物です。設計したのは、築地本願寺を手掛けたことでも知られる建築家の伊東忠太。築地本願寺は、インド風の建物と和風な建物を混ぜ合わせたようなデザインが特徴ですが、異文化を融合したデザインは慰霊堂も例外ではなく、和風な外見に反して、内部はキリスト教会で見られるバシリカ式と呼ばれる構造を取り入れています。壁や屋根にはさまざまな生き物が彫刻されていたりと、伊東忠太が隠した仕掛けがたくさんあるため、探してみるのも楽しいかもしれません。住所/東京都墨田区横網2-3-25

写真:佐藤哲郎/アフロ
刀剣博物館
旧安田庭園に隣接して立っている刀剣博物館。昔、両国公会堂があった場所に2018年に開館したこの博物館は、かつての公会堂の面影を残すように設計されており、特に庭園側の丸い形が印象的です。設計を手掛けたのは、代官山ヒルサイドテラスや東京体育館の設計者としても知られる槇文彦(まきふみひこ)。建物の外壁は、コンクリートでできていますが、場所によって表面の仕上げ方が違っていて個性豊かです。コンクリートの質感や幾何学的なデザインなど、槇文彦の他の作品にも見られる特徴が盛り込まれていて、建築好きにはたまらないものとなっています。住所/東京都墨田区横網1-12-9
両国湯屋 江戸遊
両国駅からすぐの北斎通りを歩くと、大きな白銀の暖簾(のれん)が目に入ります。通りを行く人々の目を惹くユニークな建物は、2020年にリニューアルしたスーパー銭湯の両国湯屋 江戸遊です。外壁には江戸小紋柄のパンチングメタルが使われており、まるで人の動きや風にあわせて揺れ動くような軽やかさを演出しています。大浴場は、地元ゆかりの北斎の浮世絵が壁一面を彩ります。露天風呂や週替わりのかわり湯、サウナ、岩盤浴、食事処からお休み処まで一日楽しめる設備が充実。相撲観戦のあとにもおすすめです。住所/東京都墨田区亀沢1-5-8

Ryosei Watanabe / Getty Images
すみだ北斎美術館
北斎通りをしばらく進むと見えてくる、ひときわ目を引くN字型の建物がすみだ北斎美術館です。設計を手掛けたのは、プリツカー賞の受賞歴をもち、世界的に広く活躍する建築家の妹島和世さん。360°どこからでも入れる構造になっており、周辺地域に溶け込みます。建物外壁には、特殊な加工を施した淡い鏡面のアルミパネルを使用。隣の公園や周囲の景色をやわらかく写し込み、晴れた日には、建物が北斎の浮世絵のような美しい色合いに染まります。内部に入ると、ガラス張りの明るい空間が広がります。室内もとても美しいので、ぜひなかに入って浮世絵の世界を堪能するのがおすすめです。住所/東京都墨田区亀沢2-7-2

fotoVoyager / Getty Images
江戸東京博物館
両国駅のすぐそばにある江戸東京博物館。江戸東京の文化や歴史を学ぶことができる施設として1993年(平成5年)に開館し、子供たちの社会科見学等の行き先としても定番に。設計を手掛けたのは、建築家の菊竹清訓(きくたけきよのり)。戦後のモダニズム建築を牽引し、多くの建築家に影響を与えた人物です。4本の大きな柱で支えられた建物は、いまにも動き出しそうな力強い印象です。建物の高さは、かつての江戸城天守閣と同じ約62m。江戸時代の人々がこの高さからどんな景色を見ていたのか、想像力を掻き立てられます。2026年3月31日には、 約4年の改修工事を終えリニューアルオープン。建物および設備の大規模な刷新にあわせて、常設展示の内容もさらに充実しました。住所/東京都墨田区横網1-4-1

John S Lander / Getty Images
アサヒグループホール棟
墨田区・両国界隈を訪れるなら、一度は見ておきたいのがアサヒビール本社ビルです。隅田川沿いにそびえ立つその姿は、まるで街のランドマーク。金色に輝く雲のようなオブジェが乗ったユニークな建物は、フランス人デザイナーのフィリップ・スタルクが手掛けたものです。黒御影石を用いた建物の上に、炎をイメージした金色のオブジェ「フラムドール(仏語:金の炎)」が乗ったこのデザインは、聖火台の炎をイメージしたもの。“アサヒビールの燃える心”を表現し、同社の創業100周年を記念して1989年(平成元年)に建てられました。1階のビアレストラン「フラムドール」では、出来たての生ビールを味わいながら、ゆったりとした時間を過ごすことが可能。なお、隣接する金色の建物は「アサヒグループ本社ビル」。なみなみと注がれたビールジョッキをイメージしています。住所/東京都墨田区吾妻橋1-23-1
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