ワークマン3900円以下《機能性シューズ》3足、「1万円級」って本当? "10キロずつ"履いてガチ検証した正直な感想
日本人の「運動不足」がヤバイ。スポーツ庁が2026年3月に発表した『スポーツの実施状況等に関する世論調査』によると、20歳以上で週1日以上のスポーツ実施率は51.7%。約2人に1人の割合で、日本の大人たちは1週間まったく運動していなかった。年代別では子育て&働き盛り世代にあたる、30~40代の運動不足が深刻となっている。
【写真を見る】筆者が10キロずつ履いて検証してみた3足のシューズはこんな感じ

スポーツ実施率の推移と性年代別スポーツ実施率(スポーツ省公式サイトより)
ワークマン3900円以下「機能性シューズ」3足を検証
つい先日、筆者は65歳の父から“ベルト”を借りた。友人の結婚式に参加するため地元に帰省した際、ベルトを持ってくるのを忘れてしまい、頼れるお父さんの力を借りたというわけだ。ところがどっこい。手渡されたベルトには、私のウエストに合う“穴”が一つもなかった。まるで苦虫を嚙み潰したよう表情で、悔しそうに父はベルトを切ってくれた。
恩を仇で返す勢いで、私はビール腹の父に「健康のためにも運動したら?」と口酸っぱく伝えた。現在35歳の私は毎日50回の腕立てと腹筋、20分のウォーキングを欠かさない。週1回以上の頻度でランニングも行っている。同世代と比べると若々しい体型を維持しているが、これはまるで歯磨きのように運動を習慣化しているからだ。

筆者のBMI値は19.5。だがしかし、健康診断で「中性脂肪」が基準値を上回ってしまい、かなりショックを受けている(写真:筆者撮影)
とはいえ運動のために安くないスポーツ用品を揃えるのは、お金もかかるし気が引ける。走る目的のシューズは、その代表格に違いない。私自身、2年前に購入したアンダーアーマーのランニングシューズを、ボロボロになった今でも使い続けている。
そこで今回私は「高機能低価格」に強みのある「ワークマン」にご協力いただき、3900円以下の機能性シューズ3足をリース→その性能について検証することにした。今回借りたのは下記の3足だ。

検証した3足のシューズ。左から順にネオイズムN-TECH BOOST(2900円)、ハイバウンスファントムライド(3900円)、GELMIR 衝撃分散シューズ(3900円)(写真:筆者撮影)
本稿ではそれぞれの機能性シューズを履き、ウォーキングやランニングで10キロずつ移動→履き心地や機能性について私が得た“正直な1次情報”をお伝えしたい。
3900円「ランニングシューズ」意外な強み
2026年より販売開始した『ハイバウンスファントムライド』(税込み3900円)は、ワークマンが分子レベルから素材を設計、開発された本格的なランニングシューズだ。密度の異なる2種類の高反発素材を組み合わせることで、同社史上で最高レベルの高反発性を有している。サイズは24.5~28.0センチ。色はクリアホワイトとダークネイビー。
注目すべきはシューズの厚底感。なんとこのシューズ、クッション部分がテニスボールと同じくらいの厚みがある。身長167.8センチの私は、このシューズを履くと夢の170センチを突破できる、はず……?

身長を伸ばす目的で履くのも面白いかもしれない(写真:筆者撮影)

スポーツっぽいデザイン。かっこよくてGOOD(写真:筆者撮影)
履き心地は、反発力は文句なしでかなり高い。跳ねるような感覚、自然に足が前に出るような感覚があった。ソールが分厚いからといってグラグラはしない。ウォーキングはもちろん、ジョギングやランニングでの使用もバッチリ。特にランニングで使用する際は反発力が高いため、いつもより速く走れている感覚があった。
それでもあえて“弱み”を挙げるなら、通気性はボチボチといったところ。重さは普通だが、スポーツメーカーの高価格帯ランニングシューズと比較するとやや重いか。生地感は硬め。特に足首のあたりは靴が馴染むまで、紐をきつく結びすぎると人によって窮屈感があるかもしれない。

今回の検証にあたり、スポーツショップで他社メーカーのランニングシューズと“履き比べ”を行った(写真:筆者撮影)
この商品を推せるか推せないかと聞かれたら、3900円という値段を考慮すると推せる。なおワークマンの担当者に話を伺ったところ、「他社で1万円くらいで売られているシューズと、同じくらいの機能性を3900円で実現した」「これから運動を始めたい方にオススメの商品」といった説明があった。参考にしてほしい。
2900円「軽量シューズ」はコスパが売り
2026年より販売開始した『ネオイズムN-TECH BOOST』(税込み2900円)は、高反発ソールを使用した軽量型のシューズ。サイズは24.5~28.0センチ。色はブラックとブルー。
注目すべきはその軽さだ。スポーツをしている者にとって「軽さ=正義」になるが、同製品は今回検証した中で最軽量。26センチ片足で260グラム。スポーツメーカーのランニングシューズと比較しても、重さは十分に満足できるレベルだろう。ちなみに私は単純な性格なので、頭の中に“軽い”というイメージがあるだけで、運動する際の「疲労感」に影響が出るような気がした。

とにかく軽い(写真:筆者撮影)

この靴も身長が盛れそうだ(写真:筆者撮影)
クッション部分は厚底で、反発力は高い。履き心地はまずまず。足首周りの布部分に厚みがあり、足にフィットする感覚がある。かかとの部分が少し伸びているデザインだが、違和感はゼロ。
これは補足だが、『予約の取れないシューフィッターが教える正しい靴の選びかた』(扶桑社新書)によると、靴を選ぶときは「目的×サイズ×インソール」の掛け算が重要になるそうだ。また、止まっている時と動いている時では「足のサイズ」が異なるため、店内で“試し履き”で歩き回るのが最も賢い方法になると言う。

個人的には少し内容が難しい本だった(写真:筆者撮影)

ワークマンプラス ららぽーと甲子園店のシューズ売り場。同店では試し履きのため、店内に椅子が用意されていた(写真:筆者撮影)
足の形は人それぞれ異なり、靴の合う合わないは個人差が大きい。よって確定的なことは言いづらいが……運動不足の人は取り急ぎ、この靴をワークマンの店頭で“試し履き”してみる価値はありそうだ。
3900円「衝撃分散シューズ」正直な感想
2026年より販売開始した『GELMIR 衝撃分散シューズ』(税込み3900円)は、2枚の高反発素材の間に低反発の素材(衝撃吸収素材)を“サンドイッチ”することで、身体への負担を軽減。ウォーキングや立ち仕事などに重きを置いたシューズとなっている。サイズは24.5~28.0センチ。色はブラックとホワイト。
気になった点は、うーん、近くで見るとデザインがやや“ワークっぽい”印象を受けたことくらいか。ただし普通の距離感で見ればカッコイイ。ちなみに今回の検証で私は「白い靴」を人生で初めて履いたのだが、黒色のパンツと組み合わせるとモノトーンコーデ、男の魅力が上がったような気がした(勘違いだったら申し訳ない)。

デザインはこんな感じ(写真:筆者撮影)

黒パンツとの相性が抜群(写真:筆者撮影)
通気性は良い。履き心地はかなり良い。生地感が柔らかいので、足にフィットする感じがある。ソールは少し厚め。安定して歩行できる感覚はあるが、衝撃分散の効果については(私の足は鈍感なせいか)正直あまりわからなかった。反発力は高くない。靴の重さはそこそこある。おそらくこの靴はランニングよりもウォーキング、日常生活での使用が向いてそうだ。
ワークマン社員が“推す”シューズ用アイテム
今回の検証を経て、私は「ワークマンの靴は全体的にコスパが良さそう」「運動デビューする方にアリかも」という1次情報を得た。私の独断と偏見で「運動目的の靴」としてのランキングを付けるなら、1位はハイバウンスファントムライド。2位はネオイズム。3位は衝撃分散シューズ。
最後に余談だが、過去に私は「ワークマン社員がオススメするアイテム」について、同社にアンケート調査を行ったことがある。その際、一部の社員から根強い支持があったのが『衝撃吸収グリップインソール』(税込み880円)だ。製品管理部の部長やマネージャーなど、複数の社員が愛用しており、膝への負担軽減について太鼓判を押していた。

ワークマン社員が推しているインソール(写真:筆者撮影)

実物はこんな感じ(写真:筆者撮影)
試しに購入してみたところ、柔らかいけれど堅い、堅いけれど柔らかい……不思議な感じの反発力、衝撃吸収感があった。今回検証した3足のシューズには弾力があるため不要かもしれないが、硬いソールの靴と組み合わせると、疲労感がグッと軽減される感覚があった。値段も安いので、父の日にプレゼントしてみようと思う。