エリザベス女王の孫が結婚「40代の再婚同士」の大人のウェディング・スタイルを徹底解剖
6月6日、英国では6年ぶりのロイヤルウェディングが行われました。新郎は、エリザベス女王の孫でアン王女の長男ピーター・フィリップス氏。新婦は、英国国民保健サービス(NHS)の小児看護師として勤務するハリエットさん。
ピーターさんの王位継承順位は19位、称号も持たなければ高位メンバーでもなく、ともに再婚同士のお二人の結婚は、チャールズ国王即位後初めての結婚ということも手伝って、英国国内はお祝いムードに包まれました。
式が行われたのは、イングランド南西部、日本でも人気のコッツウォルズ地方ケンブルのオール・セインツ教会。アン王女の邸宅、ガットクーム・パークが近くにあり、いわゆるカントリーサイドですが、お二人が幼少期を過ごされた地域なんです。
このことからもうかがえるように、さまざまな経験を経た40代の新郎新婦の結婚は、地に足着いた印象を受けると同時に、英国愛や王室へのオマージュが強く感じられました。その象徴として、ハリエットさんのウェディングスタイルにフォーカスしました。以前もお伝えしましたが、すでに国民からの好感度と人気を得ているハリエットさんのファッションセンスは、この晴れの日にも見事に証明されました。
伝統的でモダン、控えめなのに艶やか。上品でエレガントな大人のウェディングスタイルを徹底解剖します。
ウェディングドレス

エリザベス女王の孫が結婚「40代の再婚同士」の大人のウェディング・スタイルを徹底解剖
まずは、ウェディングドレス!
注目のブランドは、やはり英国を拠点とするデザイナー、エミリア・ウィックステッドでした。
キャサリン妃も長くご愛用のブランドで、洗練されたモードなスタイルが大人の女性に人気です。
ドレスは、スクエアネックに円柱形のソフトコンシャスな、ミニマルなアンダードレスの上に、ハイネックのクロップ丈ジャケットが組み合わされたデザイン。肌の露出をせずに、繊細なレースの透け感で華やかさを出した、まさに大人のロイヤルとして相応しく、ハリエットさんにお似合いです。
ドレスの素材は、ウェディングドレスとしては珍しいイタリア製のアイボリー・クレープ。レースは1900年代初頭にさかのぼる、上質なフランスのリーヴァーズ・レースが、ドレスやヴェールに取り入れられています。注目なのは、そのモチーフで、1900年代初頭にさかのぼるワイルドフラワー(野花)のモチーフ『プレーリー・フラワーズ』。新郎新婦が育ったグロスターシャー州に自生する花々、ワイルドフラワーをイメージしたものだそうです。
19世紀のシルエットからインスパイアされたトレーンは、長さ3m。これもやはり控えめで、場所や年齢に合っていて、むしろ気品を感じさせます。
プランに数ヵ月、手作業に190時間をかけたウェディングドレスには、新郎新婦の思い入れの地、カントリーサイドへのオマージュと愛が込められていました。
靴
ウェディングドレスの仕上げとなる靴は、カスタムのアイボリーのサテンヒール。画像では見えにくいですが、ポインテッドにスリングバックのデザインで、ブランドはジミー チュウと、やはり英国を代表するデザイナーをチョイス。キャサリン妃やダイアナ妃も愛用されていた、ロイヤル御用達ブランドですね。
ドレス同様に、アイボリーという色は、ウェディングドレスにおける英国王室の伝統カラーです。
ティアラとジュエリー
ティアラ、そしてイヤリングは共に、1954年創業、英国最古のフル・ジュエラーの一つ、プラグネルが選ばれました。実は、ハリエットさんの婚約指輪もこちらのデザインです。
プラグネルは、メアリー王妃の専属ジュエリー店にて王妃のジュエリー担当をした経験をもつ創業者にはじまり、6代続く家族経営のジュエリーブランドで、王室との繋がりもあり。
ハリエットさんが着用した、パールとダイヤモンドのティアラは、プラグネル家のティアラとして知られ、何世代にも渡り受け継がれてきたもので、ジョージ6世やエリザベス2世の戴冠式でも着用されたもの。エドワード朝とアール・デコ様式の要素が取り入れられ、花柄をあしらった、葉のガーランドが繊細で美しいデザイン。
ここでも花がキーとなるデザインや、小ぶりなサイズも、ハリエットさんらしさが感じられる上、小さくまとめたヘアスタイルを含め、全体のバランスもお見事です。
同ブランドのイヤリングも、エドワード朝のパールとオールドカット・ダイヤモンドのドロップ型と、歴史あるものだそう。ティアラとともに、花嫁が身につけると幸せになると言われる四つのサムシング(アイテム)の一つ:サムシング・ボロードと推測されます。