「墓場まで持っていくつもりだった」ハナコ・秋山寛貴が語る、猫2匹と暮らす想像しなかった人生

ハナコ・秋山寛貴さんと愛猫のキキちゃん(三毛)、ググちゃん(白黒)。

 お笑いトリオ・ハナコの秋山寛貴さんが、ハチワレ姉妹のググ(白黒・5歳)とキキ(三毛・5歳)との暮らしを語ってくれました。「こんな人生、想像してなかった」という言葉の裏には、猫への深い愛情と、喪失から始まった縁の物語が――。ダイジェスト版でお届けします。

「引き離せないなと思って」――6カ月で別れた愛猫の後に迎えた姉妹猫

秋山寛貴さんの愛猫・キキちゃん(三毛)、ググちゃん(白黒)。

 秋山さんが2匹の猫と暮らし始めたのは2020年12月。その前は、子猫のトト(オス)と暮らしていた。2020年、妻の職場の知り合いから譲り受けた生後2カ月ほどの子猫だったが、わずか6カ月で旅立ってしまったという。

 秋山さんは当時を振り返り、「あまりにもショック」で、大きな喪失感を抱えていたと明かす。一方で、「トトがいなくなった心の隙間を、ほかの猫で埋めるのは違う気もするな」とも感じていたという。その揺れる気持ちの中で保護猫施設に足を運び、出会ったのが姉妹猫のググとキキだった。

 もともと2匹飼うことは想像していなかったが、「引き離せないなと思って、2匹とも迎え入れました」と話す。生後4カ月ほどで迎えた2匹は、当初と今とでは表情も大きく変わったという。不安げだった猫たちが、今では「我が家です!」という顔で堂々と過ごしているそうだ。時間をかけて築かれた安心感が伝わる。

人懐っこいキキと慎重なググ、正反対な2匹のかわいさ

秋山さんの愛猫・キキちゃん(三毛)、ググちゃん(白黒)。

 特に印象的なのは、正反対の性格を持つ2匹の様子。人懐っこいキキは初対面の人にも臆せず近づき、台所では包丁さばきを覚えようとするかのような距離で調理を見物する。一方のググは慎重派で、来客があると1~2時間は姿を現さない。しかし後輩芸人・こたけ正義感さんが遊びに来た際には、ググが足にじゃれついて爪を立て、秋山さんをひやりとさせた。「訴えられたらどうしようって。よりによって厄介な後輩に(笑)」。

 秋山さんが特に嬉しいと話すのは、キキが布団に入ってくる瞬間だ。掛け布団をめくって待ち構え、シーツをポンポン叩いて誘い込む。「スーッと入ってきてくれた時はもちろん、旋回して腕に手を置いてくれた時は『よっしゃー!』って心の中で思ってます」。

封印していた「動物と暮らしたい」という気持ち

秋山さん。

 もともとペットを飼いたいという気持ちを「墓場まで持っていくつもりだった」と語る秋山さん。その背景には、幼少期に親から言われた言葉があった。「うちは動物病院に行かせるお金はありません。何かあった時、苦しむ姿を見ることになるかもしれません。それでもあなたは飼いますか?」——そう問われ、飼わないと決めた記憶だ。その封印を解いたのがトトとの偶然の縁であり、その縁がさらにググ・キキとの出会いへとつながった。

 「1年1年を重ねられることのほうが嬉しい」と話す秋山さん。トトとの出会いがあったからこそ、今この幸せを噛み締める日々が続いている。

秋山寛貴(あきやま・ひろき)

1991年9月20日生まれ。岡山県出身。2014年に岡部大、菊田竜大とお笑いトリオ、ハナコを結成。ワタナベコメディスクール12期生。キングオブコント2018王者。ハナコのネタは、メンバーの岡部 大とふたりで考えている。現在、日本テレビ系『有吉の壁』、フジテレビ系『新しいカギ』他、多数レギュラーに出演中。かが屋の加賀 翔とふたりのトークライブや、ひとりでジェスチャーをし続けるソロライブなども行い、表現の場を広げている。脚本執筆やエッセイ連載など、文筆業にも積極的に取り組むほか、イラスト製作活動にも力を入れている。5/9(土)、10(日)に表参道で初めての単独個展を実施。