予選落ちのメジャーは「大赤字」も…荒木優奈が全英切符へ41位→3位浮上

宮里藍さんは「神」です。荒木優奈が3位で週末へ
◇国内女子◇宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 2日目(12日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6619yd(パー72)◇晴れ(観衆4062人)
出だし10番で約18mを放り込み、11番(パー3)でも3mと荒木優奈は次々とバーディパットを沈めていった。5連続で迎えた15番でも、最もカップに近い2mのチャンスにつける。ところがこれは沈めきれず、20歳は「最悪っ!」と心の中で毒づいた。出場前戦の国内ツアー「リゾートトラストレディス」でも、最終日にツアー記録の「8」に迫る6連続をマークしたばかり。「どうせなら“7”いきたいな」と思っていただけに、少々ショックだった。
なぜそんなに連続バーディが取れるのか、荒木の回答はユニークだった。「あんまり緊張感をもったラウンドをしていないから」。これは、あくまでも良い意味で肩の力が抜けているということ。前週に米カリフォルニア州でメジャー「全米女子オープン」を戦って帰国した直後だけに「コンディションがあまり良くなくていいスコアが出るイメージがなかった」という。前回6連続のときも同じで、前日まで調子が良くなかったそうだ。

「64」はこの日ベストスコア
連続記録の更新はお預けとなったが、その後もスコアを伸ばして8バーディ、ボギーなし「64」で初日41位から3位まで急浮上。荒木にとって今週は勝ちたい理由がある。
一つは、上位2人と大会終了後のメルセデスランク上位3人(有資格者を除く)が「AIG女子オープン(全英女子)」(7月30日開幕/イングランド・ロイヤルリザム&セントアンズGC)への出場切符を得られるから。自身初メジャーだった前週は81位で予選落ちを喫した。同じ週に開催されていた「ヨネックスレディス」に出場していた妹の七海が「優奈には全米でしっかり稼いでもらって…」と発言したことを知っていただけに「ごめん、大赤字だわ」とLINEを送り、「どんまい」と返信がきたという。微笑ましい会話はさておき、同じメジャーの舞台でリベンジしたい思いは強い。

狙うは全英切符!
そしてもう一つは「憧れとか尊敬を超えて神」という宮里藍さんの存在だ。大会アンバサダーを務める宮里さんが注目選手の一人に挙げたのが荒木の名前で「うれしかった」と喜ぶ。宮崎・日章学園高1年時にジュニア競技「宮里藍インビテーショナル」で優勝し、宮里さんと2人で一緒にラウンドする権利を得た。その後も折にふれてエールをもらっており、「いいところをお見せしたい」と気持ちを高める。初優勝した昨年9月「ゴルフ5レディス」に続く勝利を挙げ、宮里さんから水色のチャンピオンブレザーを着せてもらうイメージはできている。(神戸市北区/中村文香)