「ロシアの超人ハルク」と呼ばれたボディビルダーが35歳で死去
「ロシアの超人ハルク」が死去

今月、「ロシアの超人ハルク」として知られていたボディビルダーのニキータ・トカチュクが亡くなった。35歳だった。
画像:Instagram - Nikita Tkachuk
死因は多臓器不全

英紙『ザ・サン』によれば、ニキータ・トカチュクは長年にわたり筋肉を大きくするための物質を使用しており、おそらくはそれを原因とする多臓器不全でこの世を去ったという。
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筋肉を大きく見せる「シンソール」

同紙によれば、トカチュクは「シンソール(synthol)」という油脂を体に注入していたという。これはボディビルや美容整形で使われ、身体の一部を大きく見せる効果がある一方、命を危険にさらすこともある。
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訃報を伝えたパートナー

訃報を伝えたのはパートナーのマリア・トカチュクだ。マリアは今月17日、インスタグラムにトカチュクの写真を投稿して長文を添え、その壮絶な戦いについて明らかにした。
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さまざまな臓器の機能が低下

「トカチュクの腎臓は機能不全に陥り、肺は炎症を起こし、心臓機能も低下していきました。この一年を通して何度も危険に見舞われ、万策も尽きてしまいました。あまりのショックに言葉もありません」
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難病サルコイドーシスを発症

トカチュクは以前から不調を訴えており、新型コロナウイルスに感染してから健康状態はさらに悪化していったという。両肺の機能が低下し、その後の検査で難病のサルコイドーシスと診断された。これは、さまざまな臓器で肉芽腫という結節ができ、機能不全を引き起こすことがあるという疾患だ。
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病が進行し臓器不全に

サルコイドーシスを発症すると体内のカルシウム濃度が上昇し、さまざまな臓器にカルシウムが沈着することがある。英紙『ザ・サン』によればトカチュクの腎臓と筋肉組織にはカルシウム沈着があり、症状はかなり進行していたようだ。
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何度も手術を受けたトカチュク

病の進行に抗うように、トカチュクは何度も手術を受けてはトレーニングの再開を試みてきた。しかし、身体の方はそれに耐えきれず、終わりを迎えたとみられる。
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SNSを通じて治療プロセスを報告

2024年の春、トカチュクはインスタグラムのアカウントを通じ、治療への取り組みについて明かした: 「これまでに3回手術を受けましたが、いまだ貧血と腎不全を抱えています。まわりにも(こうした物質の使用に起因する)合併症を起こした人が多くいます。しかし、私たちはあきらめません」
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ボディビルダーへの警告

さらに、シンソールを使用したことを深く後悔しているという書き込みを折にふれて行い、多くの人に対して使用を思いとどまるよう訴えている。
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「健康が損なわれるだけ」

「シンソールを使う前にメリットとデメリットを天秤にかけ、よく考えてみることをお勧めします。腕の幅が45~50センチメートルになったところで、人生に何の得があるでしょうか。むしろ健康が損なわれるばかりで、試す価値はありません。10年前に時間を巻き戻せるとしたら、私は絶対に手を出しません。このためにキャリアをだめにしてしまったのですから」 闘病の甲斐なくこの世を去ったトカチュクの冥福を祈る。
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