朝ドラ「あんぱん」第11週(6月9日~)で千尋(中沢元紀)“退場”か?海軍服姿はフラグ?唯一の癒し八木(妻夫木聡)本格登場も辛い展開確定

連続テレビ小説「あんぱん」の登場人物、柳井千尋(中沢元紀)(C)NHK

女優の今田美桜がヒロイン若松のぶを演じるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合など)の第11週「軍隊は大きらい、だけど」(第51~55回、9日から)の予告が6日、放送され、のぶの幼なじみで京都帝大で法律を学んでいるはずの柳井千尋(中沢元紀)が海軍の制服を着ている姿が映り込んだ。このシーンが「千尋退場」のフラグだととらえる視聴者が続出し、早くもSNSが騒然になっている。

第10週「生きろ」(第46~50回)振り返り(ネタバレ)

居候していたパン職人、屋村草吉(阿部サダヲ)が陸軍に乾パンを納めた後、朝田家を去った。のぶは、祖父の釜次(吉田鋼太郎)から、草吉が第一次大戦で英国軍の日本人義勇兵として従軍し、地獄の戦場で乾パンを空腹しのぎに食べた辛い過去を聞き、大きな衝撃を受けた。

昭和16(1941)年、太平洋戦争が始まり、小麦粉が配給制となり「朝田パン」は休業。千尋の兄、嵩(北村匠海)が東京の製薬会社で働くなか、親友の辛島健太郎(高橋文哉)に召集令状が届いた。嵩は健太郎と再会を誓い見送った。

尋常小学校は国民学校となり軍国教育が行われるようになった。そんななか、のぶの夫で一等機関士の次郎(中島歩)が航海から帰宅。戦争が終わったら世界中を旅したいという夢を語った。のぶも「生徒らあに楽しい授業をしたい。立派な兵隊さんになれと言うがやのうて。それから…。私も次郎さんと一緒に船に乗っていろんな国に行ってみたい」」という思いを打ち明けた。

出航の日、次郎はこの戦争で日本が勝てるわけがないという本音を漏らすが、のぶは「そんなこと思うてはいけません! この戦争が終わるがは日本が勝つ時です」と反論。次郎はのぶに大事なカメラを託し、撮影を頼んだが、のぶは「無事に戻られたときに撮ります」と拒否し、「お国のために、立派なご奉公を」と言って次郎を送り出した。しかし内心では「生きて帰ってきて」と言えなかった自分を悔いていた。

第49回場面写真より。朝田羽多子(江口のりこ)、柳井嵩(北村匠海)、若松のぶ(今田美桜)(C)NHK

やがて嵩にも召集令状が届いた。高知に戻る前、嵩は母の登美子(松嶋菜々子)と会い、戦場に向かう不安を吐露した。登美子は「子供のころから気が弱くて虫も殺せない嵩が戦争なんて無理に決まってるでしょ」と言い放ち、「体力も根性もないし忍耐力だってないし、戦場に行ったら足が震えて一歩も前に進めないでしょ?」と続けた。嵩は背中を押してほしかった気持ちを打ち明けるが、登美子は「武運長久をお祈り申し上げますとでも言ってほしかった? 母親だから分かるのよ。あなたみたいなのが一番兵隊に向いてないって」と断言した。登美子は軍人と3回目の結婚をしていた。

嵩は高知に戻り、朝田家に立ち寄った。のぶは嵩に「おめでとうございます」と声をかけ、自分には軍隊は無理だと自嘲気味に笑う坊主頭の嵩に、「お国のために立派なご奉公を」と続けた。柳井家に戻った嵩は、伯父の寛(竹野内豊)の遺影に向かい、これまでの感謝を述べた。

嵩の出征の日、商店街の人々が嵩を激励。夫、寛の遺影を胸に泣きそうな千代子(戸田菜穂)が国防婦人会の餅田民江(池津祥子)に促され、「お国のために…立派に…」と言いかけたそのとき、登美子の声が響いた。「嵩! 死んじゃだめよ!」。さらに登美子は嵩に向かって「嵩、いいこと? 絶対に帰ってきなさい。逃げ回ってもいいから。卑怯だと思われてもいい。何をしてもいいから…生きて、生きて帰ってきなさい!」と“命令”した。民江と言い合いになるが、登美子は「死んだらダメよ! 生きるのよ!」。憲兵が飛んでくるが、小学校から駆けつけたのぶも登美子を「母親なら当然やと思います」とかばう。「嵩、必ずもんてきい! お母さんのために、生きてもんてきい! 死んだら承知せんき!」と叫んだ。登美子とのぶが「非国民」と呼ばれ連行されそうになるなか、嵩は「憲兵殿! 柳井嵩! 母が…取り乱して失礼いたしました! 立派に…ご奉公して参ります! 行ってまいります!」と敬礼。涙を流すのぶに嵩は精いっぱいの笑顔を向けた。

八木信之介(妻夫木聡)、柳井嵩(北村匠海)(C)NHK

入隊した嵩は、小学校の同級生だった今野康太(櫻井健人)と再会。2人は、勇猛果敢で知られる福岡・小倉の連隊に送られていった。そこで嵩は、八木信之介(妻夫木聡)と出会った。八木は嵩に「戦場では気の緩んでおるやつが一番に死ぬ。気を引き締めろ!」と気合を入れた。

第11週「軍隊は大きらい、だけど」の予告は「兵隊って悲しいですね」というセリフに重なり、嵩が厳しい訓練に励むシーンからスタート。その後、嵩がビンタを食らう場面や厩舎で仲間たちと歌うカットが続いた。そして嵩の「あの時みたいに笑える日が来るのかな」という言葉や、八木の「仲間がやられても仇をとろうなんて思うな」の声が差し込まれたあと、坊主頭で海軍の白い制服を着た千尋が「のぶさんや子供らを守るために立派に戦う」と嵩に敬礼する姿も。最後は嵩の「何としてでも生きて帰りたいのです」という言葉で締めくくられるという厳しい内容になっていた。

やはり、千尋が軍人になったことに驚く視聴者が多く、SNSには「ああ、来週は千尋くんも…」「千尋まで…心配しかないよ」「やっぱり千尋くん…史実通りなの…? 切な過ぎるよ…」などの声が続々。千尋にフラグが立つ展開を多くのドラマファンが心配している。また、第50回の最後に登場した八木に注目する人もおり、「来週も辛い展開が続く。妻夫木くんが出てきたことだけが救い」といった声もあった。

「あんぱん」とは?

人気アニメ「アンパンマン」の原作者として知られるやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルにした朝ドラ。生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロインとその夫の人生を描く。脚本は中園ミホさん。主題歌「賜物」をRADWIMPSが歌い、「語り」を同局の林田理沙アナウンサーが務める。