かつやの「539円モーニング」に深く酔いしれる朝

とんかつチェーンかつやのモーニングはアプリを使えば500円以下です(筆者撮影/外部配信先では写真をすべて見ることができません。本サイト(東洋経済オンライン)内で御覧ください)
飲食チェーンが密かにしのぎを削っているジャンル「モーニング」。午前中の集客が弱い時間帯の売り上げを強化すべく、朝の数時間だけ提供される限定メニューの数々は、コスパ抜群かつ店の特色が強く表れ、どれも魅力にあふれています。
【画像】味、コスパのバランスが最強な「かつやのモーニング」はこんな感じ
今週ご紹介するのは、とんかつチェーン「かつや」の朝限定メニューです。
かつやのモーニングメニューは429円から649円
もともと、最安値の「カツ丼(梅)」が税込649円、定食メニューも800円台から1000円台が主力の、お手頃価格のお店ではあるのですが、朝メニューはさらにお得で、最安値のメニューはなんと500円以下。
とんかつはジャンクな印象があるかもしれませんが、「かつや」の朝定食は、とんかつのサイズは控えめで、野菜たっぷりの豚汁に千切りキャベツが付いてくるため、栄養バランスは悪くありません。
がっつりパワーチャージもできるのはもちろんのこと、野菜不足も解消できるのは嬉しい誤算です。
当記事では、もともとお安いモーニングメニューを100円値引きする、ますます安くなる裏技も併せてお伝えします。
日本で2位のとんかつチェーン
「かつや」は全国に498店舗を展開する、とんかつチェーンです。
長年とんかつチェーンの店舗数ランキングでは王座に君臨していたのですが、2位の「松のや」の怒涛の開店ラッシュ(系列店の松屋の店内に併設店舗を増やす戦略)により、2024年1月からの1年間で100店舗以上をオープン。2025年6月末時点で店舗数は513店舗まで増え、首位が交代することとなりました。

ミニソースカツ丼セット539円、しょうが焼き定食は649円(筆者撮影)

なお、かつやのモーニングメニューは一部店舗のみで販売です(筆者撮影)
「かつや」のモーニングメニューの提供時間は朝7時から11時まで。メニューは6種類です。
・ミニカツ丼セット 税込539円
・ミニカツ丼(単品) 税込429円
・ミニソースカツ丼セット 税込539円
・ミニソースカツ丼(単品) 税込429円
・朝ロースカツ定食 税込649円
・しょうが焼き定食 税込649円

かつやの朝ロースカツ定食は、とん汁が付いて649円(筆者撮影)
公式ホームページでは取り扱いがあるのは16店舗と表示されますが、ホームページには記載のない新橋店でも、以前から取り扱いがあります。
かつやの朝メニューミニソースカツ丼セット539円は、アプリでさらに安くなる!

かつやの朝メニューミニソースカツ丼セット539円(筆者撮影)
ミニソースカツ丼セット税込539円のセット内容は以下です。
・ミニソースカツ丼
・とん汁(小)
・千切りキャベツ
ミニソースカツ丼は、429円で単品注文も可能ですが、個人的にはセットが断然おすすめ。
単品とセットの差額は110円なのに、単品価格が税込165円のとん汁(小)と、税込132円の千切りキャベツが付いてくるということは、単純計算すると297円分も安いということになります。

2025年4月にリリースされたかつやアプリの100円引クーポン(筆者撮影)
さらに、2025年4月にリリースされた「かつや」のスマホアプリには、税込500円以上の商品1品につき100円引になるクーポンが配信されています。これを使えば、ミニソースカツ丼セットは税込439円ということに。
つまりは、単品プラス10円でキャベツととん汁が付いてくるということ。もはや、驚愕の安さです。

次回から使用できる紙のクーポンも配布継続中。翌月末が使用期限です(筆者撮影)
以前から「かつや」では、会計時にレジで100円割引券を配布しているのですが、次回からしか使えないうえに、翌月末までという期限があり、常連客でない場合は「もらったものの、結局使わずじまい」ということも多かったのです。
アプリでクーポンが配信されるようになり、いつでも使いたい時に使えるようになったのは、ライトユーザーにはありがたい限りです。
甘口ソースと千切りキャベツの相性抜群ミニソースカツ丼

ライスの上にキャベツとソースカツが半分ずつ乗ったミニソースカツ丼(筆者撮影)
ミニソースカツ丼は、200gのライスの上にたっぷりの千切りキャベツと、ソースを塗ったとんかつを乗せた丼です。
お茶碗1杯のご飯の量はだいたい180gなので、ミニ丼とはいえお茶碗1杯強はあり、朝食には多からず少なからずの絶妙なボリュームです。
小さめサイズのとんかつの表面には、甘酸っぱい特製ソースがたっぷりと塗ってあります。
つまり、溶き卵で閉じたカツ丼と違って煮込まないため、裏面はサクサクのまま。粗めのパン粉ならではの、歯触りのよさを楽しめます。
とんかつの肉の部位はロースで、柔らかい繊維質の肉は程よい噛みごたえ。噛むほどに豚の脂の旨みが口の中に広がります。

甘くて濃厚なソースは、キャベツとの相性も抜群です(筆者撮影)
シャキシャキキャベツと、カリッと揚がったとんかつを、硬めに炊かれた粒立ちのよいごはんとかき込む。しっかり煮詰めた水分少なめのテクスチャーなうえに、ご飯の上にも追いソースがかかっているため、キャベツと一緒にかき込んでもソースの味が負けません。
別皿で添えられた千切りキャベツを丼に流し込み、追いキャベツで食べてもヨシ、卓上に設置された大根の壺漬けを乗せて、さっぱりした酸味と歯応えを追加するもヨシです。

ソースごはんととんかつ、キャベツを一緒に食べると、食感のコントラストも楽しめます(筆者撮影)
実はかつやの主役はとん汁だった!?具沢山の大人気メニュー
ミニソースカツ丼以上に、お伝えしたいのはとん汁の実力について。通常は脇役扱いされがちな味噌汁カテゴリーですが、「かつや」のとん汁は明確に主役級です。

かつやのとん汁(小)。具材は豚肉、大根、にんじん、玉ねぎ、こんにゃく、じゃがいも、上に青ネギをパラリ(筆者撮影)
基本的に筆者は「とんかつではなく、とん汁目当てでかつやに行く」というのがデフォルトです。私以外にもファンは多いようで「かつやは豚汁屋です」というタイトルで記事を書いているグルメライターさんもいるほど。

お箸で軽く寄せると、具材がゴロリ。野菜不足が気になる人に嬉しい、具沢山です(筆者撮影)
牛丼チェーンなど、リーズナブルな和食系のお店の定食にセットされる汁物はみそ汁が基本で、とん汁に変更するためには100円から200円程度の金額をプラスするのがよくあるパターン。
安価な朝定食の代表として人気の牛丼チェーン「すき家」で、最も安いたまかけ朝食は税込370円ですが、みそ汁をとん汁に変更すると130円アップの税込500円になります。
最初からとん汁が付いてくるのに、クーポンを使えば500円以下というのは、お財布に優しいうえに、朝からリッチでお得感がすごい。
お椀の中には、ゴロゴロと大きくカットされた具材がたっぷりで食べ応え抜群。お椀の半分近くを豚肉、大根、にんじん、玉ねぎ、こんにゃくが占めています。
じゃがいも入っているそうですが、もはやスープに溶けてしまって肉眼では捕捉できず。しっかり煮込まれた野菜は口の中でホロホロととろけ、こんにゃくの歯応えはプリプリで、食感のコントラストが楽しい。
部位にまでこだわった豚の旨みが溶け込んだとん汁

大きくカットされたこんにゃくは、プリプリとした歯応えが楽しい(筆者撮影)
豚肉がピンクがかっているのは、かしら肉という豚のこめかみ部分を使用しているから。筋肉質で肉質が硬いこともあり、食べやすいように細かくカットされています。旨味が強く、脂身は控えめとのことで、まさにとん汁にぴったりの部位ですね。
豚肉のコクと野菜の出汁がしっかりと溶け込んだスープは雑味が少なく、飲むと口の中に素材の旨みをしっかりと感じられます。特に玉ねぎが味わいに甘味をプラスしていて、普通のみそ汁にはない優しい味わいに仕上がっています。

とん汁(小)は単品で165円。55円追加でサイズアップもできる(筆者撮影)
毎朝各店舗で調理しているそうで、お店によって切り方や味噌の濃度なども微妙に違いますし、煮込まれた時間によって、野菜の状態もまちまちですが、その品質のばらつきこそが、魅力でもあると感じています。
とん汁朝定食の登場を希望する朝

テーブル席の卓上調味料は、ソースとからしとごまドレッシング(筆者撮影)
筆者が利用した「かつや 新橋店」は、カウンター席とテーブル席をバランスよく配した、約70席の大型店ですが、ウィークデーのランチタイムはサラリーマンで常に10人以上の行列ができ、多い時は列が店の外まで伸びることがあるほど混み合います。
ランチタイムに1人で利用する際は、カウンター席で身を寄せ合って座るか、テーブル席で相席するというのが常の人気店なのですが、平日朝10時はアイドリングタイムのため、客足もまばら。
利用客は10人前後で、年齢層はさまざまながら、筆者以外は全員が男性です。朝からとんかつを欲するだけあり、恰幅のいい人が多め。

魔法瓶には冷え冷えのほうじ茶。朝の五臓六腑に染み渡るおいしさ(筆者撮影)
筆者は40代後半の女性。根っからの食いしん坊ではありますが、朝からとんかつという選択肢は、たまにはいいけど、頻繁に食べるには重すぎるというのが本音です。
とん汁(大)にご飯、温泉たまごと千切りキャベツという、店内に常時在庫があるメニューを組み合わせて、とん汁朝定食を500円前後で販売してもらえれば、週に1度は通っちゃいそう。

ツボ入りの割干し大根のお漬物は、おかわり自由です(筆者撮影)
栄養バランスもカロリーバランスもいいので、「女性客のリピーターも増えるかもなぁ」なんて、まったりとした時間が流れる店内で、4人掛けのテーブル席に座って、妄想にふける朝です。