ジェームズ・アール・ジョーンズの傑作映画

2024年9月、俳優ジェームズ・アール・ジョーンズの死去は、映画界のみならず世界中に大きな衝撃を与えました。ここでは、ジョーンズの代表的な出演作を振り返ります。
『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(1964年)

スタンリー・キューブリック監督の風刺映画で、ジョーンズは俳優デビューを果たしました。軍の命令に忠実な爆撃機の搭乗員を演じ、数シーンに登場しました。
『ボクサー』(1970年)

ハワード・サックラーの舞台劇を原作とするこの作品で、ジョーンズは20世紀初頭の黒人ボクサー、ジャック・ジョンソンをモデルにした役を熱演。この作品で、アカデミー賞に初めてノミネートされました。
『ザ・マン/大統領の椅子』(1972年)

ジョーンズは、アメリカ初の黒人大統領役を演じました。当時としては画期的な役柄であり、後の多くの作品に影響を与える先駆的な演技といえます。
『愛しのクローディン』(1974年)

生活保護制度の影響を受けるシングルマザーとの恋に悩む清掃員を演じました。複雑な社会問題を描きつつ、温かみのある人間ドラマに仕上げられています。
『ビンゴ・ロング・トラベリング・オールスターズ&モーター・キングス』(1976年)

実在の黒人野球選手ジョシュ・ギブソンをモデルにしたキャラクターを演じ、MLBにおける黒人選手の地位向上や将来への不安を描きました。
『スター・ウォーズ』(1977年)

映画史に名を残す悪役ダース・ベイダーの声を担当。デヴィッド・プラウズ氏が演じるキャラクターに、ジョーンズの深く威厳ある声が命を吹き込みました。
『メイトワン-1920』(1987年)

ジョン・セイルズ監督の作品で、炭鉱で働く黒人労働者を演じました。1920年代のウェストバージニア州で起きた労働闘争を基にした作品です。
『ライオン・キング』(1994年)

大ヒットしたディズニーのアニメ映画で、ムファサの声を担当。父としての威厳と優しさを兼ね備えたキャラクターを見事に演じ、記憶に残る名演となりました。
『輝きの大地』(1995年)

アラン・パトンの小説を原作とする作品で、南アフリカのアパルトヘイト廃止直前の時代を背景に、年老いた牧師を演じました。失われゆく価値観と希望の象徴的存在として描かれています。
『ファミリー/再会のとき』(1996年)

南部出身でシカゴに暮らす黒人一家の物語で、家族の秘密をめぐり複雑な感情を抱く兄弟を演じました。アメリカ史に潜む人種的葛藤を鋭く描いた作品です。