「舟を編む」初回からまさかの伏線回収!みどり(池田エライザ)の何気ない言葉が…「つながってたのね!」「締め方もすばらしい」【ネタバレあり】

馬締光也(野田洋次郎)、岸辺みどり(池田エライザ)、ドラマ10「舟を編む~私、辞書つくります~」第1回の場面(C)NHK
池田エライザが主演を務め、野田洋次郎と共演するNHKの連続ドラマ「舟を編む?私、辞書つくります?」の第1回が17日、総合で放送され、ヒロイン岸部みどり(池田)の無意識に発した言葉が、重要な伏線だったという展開に多くの視聴者が反応。SNSにさまざまなコメントが寄せられた。
「舟を編む?」とは?
2012年の第9回「本屋大賞」で1位に選出され、映画化、テレビアニメ化もされた作家、三浦しをんさんの同名ベストセラー小説を原作にした連ドラ。大手出版社、玄武書房で辞書の編集に勤しむ人々の姿を描き、24年にBSで放送された。BSでは各話49分の内容だったが、地上波放送では「ドラマ10」の枠に合わせた「短縮版」で放送される。
ファッション誌から辞書編集部に異動
注目の初回は、大人気ファッション誌の編集部員だったみどりが雑誌の廃刊に伴って、突如、辞書編集部への異動を命じられるところからスタート。ボサボサ頭で「超」がつくほどの生真面目な上司、馬締光也(野田)を筆頭に、くせ者ぞろいの面々に翻弄されながらも、一冊の中型辞書「大渡海」を作るために十数年間に及ぶ時間と手間をかける根気と熱意に触発され、次第に言葉の魅力を発見していく様子が描かれた。

(左手前から時計回りに)岸辺みどり(池田エライザ)、天童充(前田旺志郎)、荒木公平(岩松了)、松本朋佑(柴田恭兵)、佐々木薫(渡辺真起子)、馬締光也(野田洋次郎)。ドラマ10「舟を編む~私、辞書つくります~」第1回の場面 (C)NHK
===《注意! 以下、ネタバレを含みます》===
SNSで話題になったのは、みどりが無意識に口にしていた「~なんて」という言葉が、周囲の人を少しずつ傷つけていたことに気づき、言霊の存在を痛感させられる終盤の展開。日本語学者で「大渡海」発起人にして監修者の松本朋佑(柴田恭兵)から「なんて」を辞書で引いてみるよう勧められ、物事を軽視する意味があることを知ったみどりは愕然とし、それが原因で恋人の中村昇平(鈴木伸之)の心が離れてしまったことを深く後悔した。
言葉をテーマにした物語らしく、会話の中で自然に使われる言い回しが意外な伏線になっていたことに驚かされる視聴者が続出。SNSには「『なんて…』に、潜在的な軽視の意が込められいる“なんて”。私も人に向かってよく言う」「口癖とは怖いもの」「『なんて』って台詞が多いなと思っていたら重要な言葉としてつながっていたのね」「みどりが『なんて』を辞書で調べ、自分の発した数々の言葉の意味に気づくとこ、いい。じんわり心に響く」といったコメントが続々と寄せられた。
ラストでは、「右」の語釈を宿題として課されていたみどりが、昇平を失った悲しみを抱え水平線から昇る朝日を見ながら涙を流した時のことを思い出し、「あったかい風に吹かれて先に涙が乾く側のほっぺた。それが、右です」と詩的な表現で馬締に回答した。みどりはすぐに照れて「…なんて」と目を逸らしたが、馬締は「なんて。なんて、すてきな『右』でしょう!」と絶賛。このきれいなオチも好評で、「『なんて』の締め方もすばらしいなぁ」「『なんて』を良い意味で回収して終わるとは…」「すてきな応用編」などと舌を巻く視聴者もいた。

中村昇平(鈴木伸之)、岸辺みどり(池田エライザ)。ドラマ10「舟を編む~私、辞書つくります~」第1回の場面(C)NHK