「子どもの自己肯定感」を下げやすい“親の3つの口癖”

「子どもの自己肯定感」を下げやすい“親の3つの口癖”

やる気のない子どもの様子を見ていてイライラ。

勉強すると言いながらスマホばかり触り、集中力がもたない中2の息子を見ているとイライラしてしまう。つい強い口調で「スマホばっかり触ってやる気あるの? そんな勉強の仕方だと成績伸びないよ」と言ってしまった。すると息子が「どうせ俺なんて勉強しても意味ないよ」と投げやりに。どう関わっていけばいい?

イライラする母親

子どもの様子を見ていると、時にイライラしたり心配したりして強い言葉をかけてしまいがち。

ですが言い方や頻度によって、子どもの自己肯定感を下げてしまうこともあります。

特に思春期にさしかかる時期は、親が何気なく発した言葉も敏感に受け取りやすいもの。周囲と比較して「自分には何ができるか、自分はどんな人間か」に目を向ける時期の言葉がけは、自己形成において大切なんですね。

また、親との会話が少しずつ減っていくこの時期、否定的な言葉がけが多いと、余計に会話をしたくなくなってしまいます。

どんな言葉がけが自信を失いやすくさせるのか。どんな風に声をかければ自信を失わないのかを考えます。

子どもの自己肯定感を下げやすい親の口癖とは?

「まだ~してるの?」「そんなんで大丈夫なの?」

勉強や習い事の単元が人より遅れている場合や、マイペースな子に言ってしまいがちな言葉。

おっとりしている子やマイペースな子は、しっかりしている親御さんが見ているともどかしく感じるときも多いでしょう。

また、親が多少強く伝えても、怒ったり泣いたりしない子であれば、余計に口をだしてしまいがち。

叱られる子ども

しかしこのような子こそ、内に不満をためやすく、受け取った言葉が心に蓄積されていき自信をなくしやすいものです。「今どれくらい進んでる?」と様子を聞き、一緒にペース配分を考えたり、丁寧な作業を褒めつつ効率的なやり方を教えるなどの関わり方がよいでしょう。

「なんで~できないの?」

「なんで忘れ物ばかりするの?」「なんでこんなにケアレスミスが多いの?」などの言葉がけも要注意。原因を自分で考えさせるための声掛けかもしれませんが、子どもからすると”詰められている”と感じてしまいます。

”詰められてる”と感じてしまうと、改善案を考えるよりも”この場をやり過ごすための言葉”、”親にこれ以上怒らないための言葉”に意識が向きやすくなります。

「~しないための工夫を考えてみよう」「~を減らすチャレンジ週間にしてみようか」など、ポジティブな切り口に変えた言葉がけが大切です。

「なんで~できないの?」という消極的な空気を切り替え、失敗をトライする機会に変えるのがポイント。前向きな雰囲気で作戦会議をしてみるのがおすすめです。

「〇〇さん家の親はいいなあ。」「〇〇ちゃんはもう~したんだって!」

他の子と比べるのも、子どもにとってはストレスとなり自己肯定感を下げる要因となります。

中でも特にやってしまいがちなのは、間接的に嫌味を言ってしまうパターン。

「手伝いをしてくれない」、「子どもの成績が思うように伸びない」など、親に不満がたまっていると嫌味を口にしてしまいがち。

悩む母親

このような言い方の癖は、まず親自身が「今の言い方感じ悪かったかな?」、「ちょっとイライラをぶつけてしまった」などと気づく必要があります。

そのうえで、子どものどんな現状に納得がいっていないのか、子どもに何を求めているかを整理し、気持ちを整えるのが大切。「今の言わなくてよかったな」という余分な一言を減らすところから、始めてみるとよいでしょう。

思春期の親子関係は、その後の関係性も大きく左右します。

今のイライラをぶつけてしまうのではなく、長い目で見たときに子どもの自信を育んでいけるような言葉がけを考えていけるといいですよね。

yuko/臨床心理士・公認心理師