【大阪万博】予約も体力もない人へ…万博ガチ勢が「予約ゼロ」「35度の猛暑日」でも楽しめる「真夏の必勝ルート」教えます

開幕前のネガティブ報道のオンパレードから一転して、連日の盛況ぶりが伝えられる大阪・関西万博。

その一方、パビリオンの予約が取れないことも深刻化しているが、さらに連日の真夏日のなかでどう万博を楽しむかという問題も生まれた。万博協会は日傘の貸し出しやテント・給水所の設置を始めたが、熱中症疑いで搬送される人は相次いでいる。

もはや今の万博は「暑い」「並ぶ」「予約できない」の三重苦。ではどうすれば楽しめるのか。これから本格的な夏を迎える万博を楽しむための攻略術を解説しよう。

前編記事『「炎天下で3時間待ちも当たり前…」地獄の大阪万博“それでも行きたい人”のための「真夏の攻略ガイド」』より続く。

猛暑日に涼しく楽しむ「3つのポイント」, イベントスペースは穴場, 夜のショーの時間帯はパビリオンから人が引く, パビリオンを中心に回るコース, 万博の雰囲気をのんびり楽しむコース, 夕方のリングからの景観は圧巻

猛暑日に涼しく楽しむ「3つのポイント」

そして、猛暑日が続くであろう夏本番に向けて欠かせないのが暑さ対策だ。そのポイントは3つ。

まず、移動は大屋根リングの下を歩くこと。日差しが避けられ、風通しもよく、木のベンチも数多く並ぶので、よっぽどの混雑日以外は、いつでも座って休める。会場を巡って、疲れたら大屋根リングを目指すといい。

大屋根リング沿いのパビリオンは、入場待機列がリング下に設けられるので、午後帯の日差しがきつい時間は、そこを回るスケジュールを組むといいだろう。

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大屋根リング下の木のベンチ

もうひとつは、レストラン。各パビリオンごとにカフェやレストランがあるほか、リングサイドマーケットプレイス西・東なども店の数は多く、昼時を除けばそれほど混まないので、すぐに入れる。

なかでも、西ゲート奥の北西部にある「風の広場マーケットプレイス」は、休憩するには穴場。だいたい空いているのだが、大屋根リングからまあまあ歩くので注意だ。

イベントスペースは穴場

そして最後が、コモンズ館と、EXPOホール(シャインハット)、EXPOメッセ「WASSE」の屋内イベントスペース。

A〜Dまであるコモンズ館は、さまざまな国の展示スペースが入る共有館だが、冷房が聞いた建物内で涼みながら展示を楽しめる。

「EXPOホール」と「WASSE」のイベントスペースは、連日さまざまな催しが行われているが、予約が必要なイベント以外は自由に入場できる。座って一息つくにもちょうどいい。

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濃度のミストが噴き上がる「いのちパーク」広場)

番外編としては、15分置きに3分間ほどミストが噴き上がる「いのちパーク」広場もおすすめだ。

大量のミストが噴き出して、数秒ほど周囲がまったく見えなくなる。清涼感が得られるほか、突然現れる幻想的な空間を楽しめる。

夜のショーの時間帯はパビリオンから人が引く

パビリオンを巡るなら、時間帯での狙い目は、前述の午前中以外であれば、14〜16時だろう。

万博には関西圏の小中高校の校外学習や、全国から修学旅行で来た児童・生徒がかなりの数いるが、そのほとんどが9時に入場し、14時には帰途につく。そこから夜のチケットの入場時間(16時~)までは、いくらか会場内の人が少なくなる。

この空いている時間帯を狙って、午前中と夕方以降に精力的に動き、日差しのきつい正午から14時までは「屋内避難タイム」と割り切るのも、夏万博を乗り切る知恵のひとつだ。

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大屋根リングの南側上空で行われるドローンショー

もうひとつが夜のショーの時間帯。『アオと夜の虹のパレード』は現在休止中だが、大屋根リングの南側上空で行われるドローンショー(19時57分から)の前後はウォータープラザに人が集まるので、パビリオンのほうは一気に人が引く。このタイミングを狙って日中人気のパビリオンを巡るのも一つの手だ。

とはいえ、ライトアップで幻想的に輝く大屋根リングのうえで、無数のドローンショーが織りなす光景は、万博ならではの見どころでもある。パビリオンよりこちらを優先したほうが、一般的な万博体験としては有意義かもしれない。

これらの攻略法をふまえ、筆者おすすめの「必勝ルート」を2パターン紹介しよう。

パビリオンを中心に回るコース

まずひとつは、パビリオンを中心に見るパターン。

それには前述のように午前中が勝負だ。開場前(できれば1〜2時間前)から並んで、入場とともに、三大人気パビリオンの一つでいちばん回転が早いフランス館を目指す。そのあとは暑さを考慮して、大屋根リング沿いを攻める。

内容が充実しているわりに入りやすいパビリオンのなかで優先順位をつけると、まず大屋根リング内側・北西部のスペイン館、その隣の豪奢な建築に圧倒されるサウジアラビア館に向かう。

ランチは、すぐ目の前のリングサイドマーケットプレイス西の「大阪のれんめぐり〜食と祭EXPO〜」。大阪を代表する老舗や名店12店舗が入るフードコートスタイルで、席の事前予約もできる。もちろん予約なしで入れるエリアもあり、屋外にもテント屋根つきのテーブル席を備えている。

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フランス館

食後は、大屋根リング内側・北東部に移動して、建物が特徴的なアゼルバイジャン館へ。続いて、ドイツ館とその隣の韓国館。

これくらい巡ると夕方までかかるはずだが、時間に余裕があれば、すぐ近くのコモンズA館に行こう。ウガンダ、ガーナ、イエメンなど、アフリカや中東のなかなか訪れる機会がないであろう29ヵ国の文化や民芸品、工芸品を楽しめる。

そのあとは大屋根リングを登り、夜のショーの時間まで万博会場と大阪湾の景観を楽しみながら散策しよう。そして最後が、いちばんの目玉になる夜のショーだ。

『アオと夜の虹のパレード』(現在は休止中)と、大屋根リングの南側上空で行われるドローンショー(19時57分から)は必見。それまで時間があれば、ウォータープラザ周辺のさまざまな建築物を見て歩いても楽しめるだろう。

万博の雰囲気をのんびり楽しむコース

もうひとつは、のんびりと万博の雰囲気を楽しむパターンだ。

とはいいつつ、入場したらまずはミャクミャクハウスで当日整理券を受け取ろう。注意点は、関西圏では大人気のミャクミャクだが、それ以外の地域はグッズの土産も万博の土産話も概ねリアクションが薄いこと。それでも子ども連れなら思い出作りに行ったほうがいい。

そして、すぐに大阪ヘルスケアパビリオンの自由入場エリア(先着入場)へ。iPS細胞を培養して心筋細胞に成長させる心筋シートや、人が丸ごと入る人間洗濯機は見ておきたい。話のネタにもなるだろう。

そこから大屋根リング沿いに西へ移動していくと、カラフルなブロックが散らばるように、話題の“2億円トイレ”がある。万博ならではの映えるスポットでもあるので、ここも話のネタに。

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人間洗濯機も見学可能

少し早めのランチは、リングサイドマーケットプレイス東のレストランへ。韓国、インドカレー、ベトナム料理のほかトルコ料理のレストランが入っている。せっかくの万博なので外国料理を楽しもう。

午後の日差しの強い時間帯は、大屋根リングの下を西に向かって進み、リング沿いのパビリオンの建築を楽しみながら、コモンズB館を目指す。

クーラーの効いた館内で涼みながら、エチオピア、ザンビア、コートジボワール、ソマリアなど、実際の旅行ではなかなか行けない26ヵ国の展示を楽しむ。

続いて、大屋根リングの下をさらに南下してコモンズD館へ。こちらには南スーダン、赤道ギニア、コンゴ、マダガスカル、キューバ、モルドバなど25ヵ国・地域のブースが入る。きっと発見や学びがあるだろう。

夕方のリングからの景観は圧巻

夕方になり日差しが弱まったら、大屋根リングに登ろう。リングからの景観は場所によってまったく異なり、約2キロメートルのリング上を1周するだけで十分楽しめる。

とくに、海側のウォータープラザからの「null²(ヌルヌル)」「いのちパーク」の眺めや、東ゲート側からのアメリカ館・フランス館が並ぶ「光の広場」の景色は絶景。万博でしか見られない景観であり、心に残る思い出となるはずだ。

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落合陽一氏プロデュースの「null²(ヌルヌル)」

リングを1周したら「静けさの森」を抜けて、さまざまなオブジェや廃校舎を利用した「いのちのあかし」を眺めつつ、「いのちのパーク」へ。広場でのミストの噴出を楽しみながら周囲を散策しているうちに、夜のショーの時間になるだろう。

どちらのパターンでも外せないのは、大屋根リングを登っての散策と夜のショー。このふたつだけでも万博の醍醐味を十分味わえる。

ただ、ドローンショーは天候によって中止になる日がそこそこある。さらに運が悪いと、荒天で大屋根リングに登れない日もある。そんな日に当たったら、それも思い出として会場内を散策するのもいいだろう。

もし予約がまったく取れなかったとしても、見どころはたくさんある。パビリオンだけにとらわれず、会場内のさまざまな建造物やミャクミャク、アート、夜のショーなどをうまく組み合わせれば、気がつけばあっという間に日が暮れ、帰り道はきっと充実して満足度の高い1日になっているはずだ。

(写真はすべて筆者撮影)

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