「1800万円を詐欺で失った」被害者が告白。SNS広告にある仮想通貨投資に「騙されてしまったワケ」
『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』の作者であるハッシー橋本が、漫画で稼いだカネで“怪しい投資”に挑む実録マンガ。一般の人が手を出しにくい投資を攻略して“億り人”になることはできるのか——。

◆百九十話 詐欺
詐欺に遭った話って、最近ちょいちょい耳にするけど、身近な人がドカンとやられると、やっぱり心がザワつく。
今回の主役は、俺の知人。やられた額が、なんと合計1,800万円。もうこうなると「え、家買えるじゃん?」ってレベルである。車でもなく、旅行でもなく、謎の業者にポチポチっと送ってしまったらしい。
きっかけはSNSの広告で「あなたの昔の仮想通貨、引き出しますよ〜」みたいなやつ。うさんくさいな〜って俺なら思うけど、彼は「おっ、便利じゃん」と思ったらしい。
で、やり取りを始めてみたら、まあ丁寧。ちゃんと敬語使ってくれるし、仕事も早い。「ほら、ちゃんと出金できましたよ〜」って成功体験までつけてくる。こうなると、人は弱いようで……。
「ちゃんとしてる人なんだなぁ」
「この人に任せておけば安心かも」
「ちょっと増やせたらいいな……」←ここ大事。
そして気づけば被害額が1,800万円に……。
しかもこの知人、もともと俺が仮想通貨の漫画描いてることを知ってるんですよ。「なんで俺に一言相談せんかったー!」って思わず言っちゃった。
◆「信じたい気持ち」の方が勝ってしまう…
でも話を聞いてみたら、「あれよあれよと話が進んじゃって……」だそうで。
わかる、わかるよ。俺も過去に詐欺られたとき、なんかよくわからん勢いで送金したし。
そういうときってね、「あれ、これヤバいかも」って思った時にはもう、送金完了してるの。人間って不思議なもんで、「信じたい」って気持ちのほうが勝っちゃうんだよね。
ちなみに、本人は「いや〜、ネタになりますよね〜」って笑って話してたけど、絶対内心は地面叩いてジタバタしてると思う。俺だったらそうする。
でも偉いのはここからで、彼はちゃんと弁護士立てて、刑事も民事もフル活用して詐欺師を追いかけてるとのこと。
いいぞ!やったれ!
そしてこのコラムを読んでくれてるあなた、「怪しいな〜」と思った時点で誰かに相談しよう。
1,800万円は笑えないから……。
漫画・文/ハッシー橋本
【ハッシー橋本】
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 X(旧Twitter)@hashimotosan84