まさか真夏の炎天下に駐車していませんよね?日陰駐車と日向駐車でどれくらい差があるか検証!

まさか真夏の炎天下に駐車していませんよね?日陰駐車と日向駐車でどれくらい差があるか検証!
今年は全国的に梅雨の存在感がまったくなく夏の訪れがきわめて早かった。夏真っ盛りで駐車したクルマに乗り込むのが怖いという人も少なくないだろう。
最近の暑さは単純に不快というだけではなく、命に関わるほど危険なレベル。自分だけでなく家族や友人を守るためにもドライバーは個々に対策をしておくべきだ。
それでは実際に炎天下の車内はどれほどの暑さになるのか? 屋根のない広い駐車場で実験を行ってみた。

▲今回の実験では2台のヤリスクロス(ボディカラーはブラック)を用意した。結果に偏りが出ないように計測前はドアを全開放するなど同条件で比較

▲ボディ外装をサーモグラフィでチェック。やはり直射日光の当たる部分が80℃を超えるほど高温になる。黒いボディカラーも高温化を助長!?
実験方法は単純で上の写真のように2台のトヨタ・ヤリスクロス(ボディカラーも同じブラック)を用意し、1台を日向に、もう1台を日陰に置き、温度上昇の違いを確認した。どちらも窓は締め切ったままだ。
実験開始時の気温は32℃。ドアをすべて開け他状態で炎天下に駐車して車内温度を同じにした後、それぞれの計測場所に移動して10分間放置してから計測を開始(スタート度の気温が異なるのはそのため)した。
日向では直射日光が当たるダッシュボードやハンドルの表面温度は上昇が激しく、駐車してたった10分経過した時点で約70℃にまで上昇した。もうこの時点でハンドルに触れることはできない。
そして車内空間の温度の推移をチェックしてみると左上の表のように日向は右肩上がりでグングンと温度が上昇。開始時46.9℃だったが15分後には約52℃、30分後には約56℃、45分後には約58.5℃、そして1時間に近くなると60℃(温度計の限界値)に達してしまった。もちろん皆さんもこのような環境での駐車は経験があるだろうが、改めて数字で見ると恐ろしさが伝わってくるのではないだろうか。
一方の日陰だが、こちらは逆に右肩下がりでグングンと温度が下がっている。開始時に41.3℃だったが15分後には約40.3℃、30分後には約39.5℃、45分後には約38.9℃、そして1時間後には約38.2℃まで下がった。その後さらに下がり続け、1時間30分後には36.3℃となった。
1時間後の車内温度を比較すると日向は約60℃、日陰は約38.2℃と約21.8℃もの大きな差となった。とはいえ、一般的に31℃を超えると熱中症の危険性があると言われているので、日陰に駐車をしていても、水分補給など、十分に注意しよう。
“クルマを日陰に駐車する”という、たったこれだけのことではあるのだが、思った以上に車内温度の上昇を防ぐ効果があることがわかった。真夏に駐車するときは、施設の入口から離れた場所であっても必ず日陰を探すように努めたい。また、短時間であっても車内に子どもやペットを残すことなどは言語道断だ。
■結果/日陰にクルマを駐車すると圧倒的な効果が得られる!
下の青いグラフは車内温度の推移を示したもの。右の日向と左の日陰では真逆の動きをしていることがよくわかる。日陰は何もしなくてもこれほど温度が下がるのだ。下の緑のグラフは湿度を示している。
【日陰】41℃→36.3℃

▲日陰の温度変化
【日向】46.9℃→60.0℃

▲日向の温度変化
■たった10分でハンドルの温度が約70℃まで上昇!
真夏の炎天下では数十分、駐車しているだけでハンドルは触れないほど熱くなる。今回の実験ではたった10分で約68.3℃にまで達した。一方の日陰では約39.7℃まで下がった。

▲物体が発する赤外線エネルギーと検知して温度分布を画像で見せるサーモグラフィ。赤くなるほど高温、青くなるほど低温だ。日向ではハンドルが68.3℃に

▲日陰に駐車すればハンドルが触れないほど熱くなる事態は回避できる
<取材・文/CGP編集部>
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