反抗期の元バレエ女子が左足を失って気付いた事…止められない衝動に「涙がちょちょ切れました」の声【漫画】

『衝動』が話題

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、くらげバンチに掲載された青春衝撃作『衝撃』をピックアップ。

作者の山田はまちさんがが5月11日にXで同作を投稿。そのツイートには4000以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、山田はまちさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

神様にも奪えないものがある――盲目の青年に気付かされた大切な事

『衝動』(21/50)

反抗期真っ盛りの女子高生・山神ナギサは校則違反を繰り返し、小さい頃からの取り柄だったバレエも辞めてしまっていた。ある日、ナギサは街中で目が見えない青年・アツシを助けた。「目が見えないなんて正直、めっちゃ不自由じゃん」と思っていたナギサだが、その日の夜、不慮の事故により左足を失ってしまう。

自暴自棄になりながらも、クラブで女の子の恰好をしてピアノを弾くアツシの堂々とした姿を見て、ナギサの心境は大きく変化する。

作品を読んだ読者からは、「運命は選べない…でも自分の好きな生き方は選べるっ!」「すごい…涙がちょちょ切れました」といった声が上がっていた。

良い部分も悪い部分もしっかり描く――作者が語る創作の背景

『衝動』(43/50)

――『衝動』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

一瞬ですがバレエやダンスを習っていたことがあり、踊りをテーマに漫画を描きたいと思っていました。ユーチューブでたまたま義足の少女がダンスを楽しんでいる動画を見かけ、心を打たれました。それがきっかけで障がいや困難があっても自分のやりたいことに打ち込んでいる姿を描くことを決めました。

――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

シェリーがライブハウスで歌うシーンとナギサが再びバレエを踊るシーンです。

エネルギッシュだったり葛藤だったりそれが歌やダンスを通して読む人に伝わるよう心を込めて描きました。

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

「この衝動は私のものだ」

というセリフがこの漫画の全てだと思っているのでとても気に入っています。歌でもダンスでも他のことでもその衝動だけは誰にも奪えない…ということを読む人にも届いて欲しいなと思っています。

――本作は限られたページの中で、事故によって人生が大きく変わってしまった主人公の感情の変化が繊細に描かれています。普段漫画を描くうえで、キャラクター構築やストーリーのアイデアはどのようなところから着想を得ていますか。

この漫画の主人公は決して「良い子」ではないです。だから事故に会う前もあった後も、周りにキツイ言葉を吐きます。それが読む人には嫌われてしまう部分もあると思うのですが(実際にそこを変えたほうが良いのでは?と打ち合わせの中でも言われた事もありました)、でもそれは誰もが実は心の奥に持つ感情だったりするのでは?と思い良い部分も悪い部分もしっかり描くことにしました。

できるだけ自分に置き換えて良くない感情でも描くことを最近は意識してます。

――『ハルのサボり飯』『泥の国』など連載作品も多く制作されていますが、連載作品と読み切り作品では描き方に違いはありますか。また、それぞれ心掛けていることがあればお教えください。

読切作品はワンアイディアを煮詰めて煮詰めて印象に残るものを作るように意識しています。

色々チャレンジできるのが読切のいいところの気がしているのでまた機会があればいろんなテーマで描いてみたいと思っています。

――最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

「衝動」は運命に立ち向かう物語です。

どんな境遇になっても自分が諦めさえしなければ大切な物事と向き合い続けることができるんじゃないかと信じています。ぜひ読んでみてください。