F1がアメリカで人気になったのはなぜ? マクラーレンCEOが考える理由「スポーツはエンターテインメントなんだ」
マクラーレン・レーシングのザク・ブラウンCEOは、リバティ・メディアのF1買収とNetflixの『Drive to Survive』以前に、F1がアメリカで人気を獲得できなかった理由が複数あったと指摘した。
ブラウンCEOが指摘した問題のひとつは、2012年にサーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台としたアメリカGPがF1カレンダーに定着するまで、北米での恒久的なグランプリが存在しなかったということだ。それ以前には、アメリカ各地でグランプリが開催されてきたが、いずれも定着しなかった。
「北米でF1が人気を得られなかった主な理由は3つある」とブラウンCEOは『How Leaders Lead With David Novak』で説明した。
「まず、1970年代から恒久的な開催地を見つけることができなかった点だ。ロングビーチ、ワトキンスグレン、ダラス、ラスベガスの駐車場で2年間、フェニックスと移り変わった」
「その後、8年間(1992~1999年)中断し、アメリカにF1は存在しなかった。そしてインディアナポリスで(F1アメリカGPが)カムバックしたが、タイヤゲートと呼ばれる問題が発生し、良いショーを提供できず、再び消えてしまった」
「北米でスポーツが人気になるためには、存在感や日程・開催地の優位性がないと無理なんだ」

Zak Brown, McLaren CEO
さらにブラウンCEOは、リバティ・メディアがF1をファンに近づけ、排他的なイメージを払拭したことを称賛した。
「我々も、非常に独占的、または排他的だと見なされていた。あまり包括的ではないスポーツだった」とブラウンCEOは付け加えた。
「リバティがこのスポーツを買収した時、彼らは『このスポーツは巨大だが、NBAやNFL、MLB、プレミアリーグのようにファンベースと関与していない』と気づいた」
「長い間、それでも問題なかったのだと思うが、今は『意識』ではなく『関与』の時代だ。我々はファンと関わっていなかった。彼らを中に入れないようにしていた。我々は『見るだけ、触らないで』という態度だった」
「そしてリバティが買収し、Netflixが参入したことで、我々はようやく人々に舞台裏を見せるようになった。人々は『ワオ、このスポーツは素晴らしい。こんなの見たことない』と驚いたのだ」
現在、アメリカではマイアミ、オースティン、ラスベガスの3つのグランプリが開催されている。
「その後オースティンから始まり、我々のカレンダーで3つのレースを獲得した。つまり以前はここにはなく排他的だったものが、ここに存在するようになり、包括的で、エンゲージメントに非常に焦点を当てたものになった。F1が学び、今も学び続けているのは、スポーツはエンターテインメントだということだ」とブラウンCEOは続けた。
「F1では時々、『いいや、我々はエンターテインメントではない』と言うことがあった。私の考えでは、映画やモーターレース、野球の試合、ロックコンサート、花火ショーなど、チケットを購入して席に座って観るものなら、エンターテインメントであるはずだ」
「F1は現在、自分たちの活動にエンターテインメントの要素があることを受け入れ、ファンもそれに応じて反応しているんだ」
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