一刻も早くこの家を出たい。心待ちにしていた施設の迎えが来た日/私の人生を食べる母(11)

施設の迎え

生みの親、育ての親、養護施設。私の本当の居場所はどこですか?

産まれてすぐ、祖父母ほど年の離れた夫婦に里子として引き取られた少女・サチヨ。里親はとても可愛がって育ててくれたけれど、家族のなかで自分ひとりだけ苗字が違うこともあり、彼女はずっと疎外感を抱えていました。

しかしそんなある日、突然実母から「一緒に住まないか」と一本の電話が掛かってきます。サチヨは夢にまで見た「本当のお母さん」との暮らしを手に入れますが、憧れていた生活は想像とは全く違うもので…。

「本当のお母さんと暮らせば、幸せになれると思ってた」…里親に育てられた子どもが成長し、自らの手で人生を切り開いていくまでを描く、実話をもとにしたコミックエッセイをお送りします。

※本記事は米田幸代(原案)、いよかん(漫画)著の書籍『私の人生を食べる母』から一部抜粋・編集しました。

どこかに電話をかけてた

いつかとは言えないの

やっと楽になれるかもしれない

今は出来ない

私に口答えする気!?

母が持ってきたものは

私にできることは…

授業が終わり

行きましょう

着の身着のまま車へ乗り込んだ

原案=米田幸代、漫画=いよかん/『私の人生を食べる母』