亡くなった夫と最後に行った喫茶店。店の前まで行ってみたけれど…/木暮姉弟のとむらい喫茶(1)

亡くなった夫と最後に行った喫茶店。店の前まで行ってみたけれど…
「病気で亡くなった夫の死を受け入れられない」「妻が亡くなって一人で家にいるのが寂しい」。そんな大切な誰かを喪った人を引き寄せる不思議な喫茶店「こかげ」。社交的なキッチン担当・千景の優しさあふれる料理と、喪失感を抱えたお客さんの気持ちをくみとるテルの接客で、不思議と心が癒やされて明日を生きる活力がわいてくる…。
もう会うことのできない相手に対する悲しみや後悔など、訪れる客のあらゆる想いを千景とテルが「弔いごはん」で晴らしていく『木暮姉弟のとむらい喫茶』を11回連載でお送りします。今回は第1回です。
※本記事はうおやま著の書籍『木暮姉弟のとむらい喫茶』から一部抜粋・編集しました。

最後のレモンシャーベット

大きくて熊さんみたいでよく食べてよく笑う私の太陽だった

たっちゃんのいない世界なんか滅んだっていいや

ハンバーグ食べに行こう

ハンバーグランチ2つ!

お待たせしました

やっぱり食べられない?

レモンのシャーベットです

デザートつくようになったんだね

うまいね!

それが夫との最後の外食になった
著=うおやま/『木暮姉弟のとむらい喫茶』