丸源ラーメン、子連れには「ファミレスよりいい」訳

今回は「丸源ラーメン」のキッズメニューをレポートする(筆者提供)
今回取材したのは「丸源ラーメン」。「焼肉きんぐ」など20種類以上のブランドを運営する株式会社物語コーポレーション(愛知県豊橋市本社)を代表するラーメンチェーンだ。
【写真】ファミレスよりいい?丸源ラーメンはこんな感じ
日本ソフト販売の【2025年版】ラーメンチェーンの店舗数ランキングによると、2025年4月時点で221店舗を展開。前年度と比べ16店舗新規オープンしている。
「ファミリー層に強い」イメージがあるが、実際のところはどうなのか。
塩分が恋しくなる猛暑の週末に、家族3人で首都圏郊外のとある店舗に入った。
幼児から食べ盛りまでカバーする内容
さっそくキッズメニューの内容を見てみると、かなりお手頃な価格設定にテンションが上がる。
【ラーメンセット】385円
・お子さまラーメン(味は醤油・塩・とんこつから選べる)
・フライドポテト
・選べるおもちゃ
【お子さまラーメン】209円
・お子さまラーメン(味は醤油・塩・とんこつから選べる)
・選べるおもちゃ
【お子さまラーメン(味付け半卵入り)】275円
・お子さまラーメン(味は醤油・塩・とんこつから選べる)
・選べるおもちゃ
【肉そばデビューセット】792円 ※小学生まで限定
・肉そば(大人サイズ同様)熟成醤油ラーメンに変更可能
・選べるおもちゃ
「お子さまラーメン」なら、おもちゃも付いて209円だ。安い。
面白いと思ったのは「肉そばデビューセット」。丸源ラーメンの看板メニューである「肉そば」とおもちゃがセットになっている。肉そばというのは、チャーシューではなく豚肉がトッピングされたラーメン。公式HPによれば「旨みの強い豚肉を、注文ごとに1杯1杯手鍋調理で炊き込み、柔らかく仕上げている」ということらしい。
通常の(大人用の)肉そばも同じく792円。同じ値段で同量の肉そばを食べられるだけでなく、おもちゃももらえるというものだ。
「キッズメニューでは物足りなくなってきたが、おもちゃは欲しい……」その狭間にいる子どもの心もおなかも満足させてくれるというもの。
離乳食も209円とある。赤ちゃんから小学校6年生まで、どんな年齢層の子どもがいてもOKだ。また、メニューの下部にある「パパ、ママへお気軽にお申し付けください」の文字が目に入った。

キッズメニューの表。「デザート107円」の価格にも惹かれる(筆者提供)
「ミルクのお湯 ご用意しております」「ブランケット ご用意しております」……これは子連れにとってはとても嬉しい表記。我が子の乳児時代を思い出す。もはやかなりおぼろげだが、外出時にミルクを飲ませる場合は、確かキューブ型のミルクの他に、お湯も水も持ち歩かねばならなかったような……。
ただでさえ乳児時代の外出は、おむつやら抱っこ紐やらと大荷物になる。それゆえ、お湯などが調達できる授乳ルームがある百貨店やショッピングモール等は大変助かる場所だった。
通常、ファミレスやレストランなどに行ってもミルクのために店員さんを呼んでお湯をもらうということはできない(仮にOKだったとしても、さすがにそれは言いにくい)。
このように、店側から一言書いてあるだけで断然客側からお願いしやすくなる。丸源ラーメンが子連れ客に対して歓迎していることが、この表記だけでも伝わってくる。
安定の「選べるおもちゃ」に子どもは大喜び
やはりこの「好きなおもちゃをかごから選べる」システムを喜ばない子どもはいないのではないだろうか。
決められたおもちゃが1つ付いてくるとか、おもちゃはペーパークラフトなどになっている(個人的には好きだが)お店も多くなってきたように感じる。
ただ、兄弟間やお友達と行った時に「僕もそれが良かった!」「◯◯ちゃんと同じのがいい(でも1つしかない)」と揉める場合もあるので、同じもののほうがいい時もあるのだが。
でもやはり、この「宝の山」から欲しいものを探し出す喜びは、何にも代えがたいものがあるのだろう。6歳の我が子はまだまだおまけのおもちゃが欲しいお年頃だ。目を輝かせ、どれにしようか嬉しそうに悩み続けていた。

魅力的なおもちゃのラインナップ(筆者提供)

「どれにしようかな?!」と吟味する我が子(筆者提供)
子育て中の親たちが丸源ラーメンを選ぶ理由
我が子は「ラーメンセット(385円)」の醤油味をオーダーした。ちなみに、丸源ラーメンのキッズメニューにはドリンクは付いていないので、お子さまりんごジュース(107円)を追加した。
ソフトドリンクは、りんごのほかには「ビー玉ラムネ」「コカ・コーラ」とある。小学校中〜高学年の子が喜びそうだ。若干選択肢は少ないなと感じるものの、このほうがいいと感じる大人もいるだろう。
ファミレスのようなドリンクバーの良さはやはり「好きな飲み物を選べる」ことにあるが、子どもが小さい時はやはり親がついていかなくてはならなくなる。ワンオペで来店している場合、席を長く空けている状態になってしまうこともしばしば。時として、親にとってはドリンクバーではないほうがありがたい場合もあるのだ。

パックタイプのジュースは「残っても持ち帰れる」という安心感を与えてくれる(筆者提供)
「家族で行きたいラーメンチェーン」として常に名前が挙がる丸源ラーメン。筆者自身も、以前より複数の方面から丸源ラーメンをオススメされていたが、その理由が今回の取材でようやく納得できた。
たまたまかもしれないが、おそらくワンオペのママさんが子どもを連れてきていると思われるグループをいくつか見かけた。丸源ラーメンは、ラーメン店でありながらもファミレスに近い店舗形態になっており、テーブル席だけでなく小上がりの座敷席もある。
そこにキッズチェアを置いて小さな子どもと食事をするワンオペ中のママさんや、幼児から小学校高学年と見られる男子を含む、4人の子どもを連れて来ているママさんの姿があった。
つまり同店はワンオペ中でも子どもを連れて行きやすいほど、親にとって利用しやすい条件が揃っているということではないだろうか。
先ほど述べた店舗形態、「ミルクのお湯のサービス」などに加え、キッズメニューの内容もしっかりポイントをおさえつつ価格は控えめだ。
今回子どもの食事にかかった金額は、ドリンクを含めても合計で492円。選べるおもちゃがついた上でのこの価格は、ファミレスより安いと感じる。
そこに「離乳食の選択肢」「小上がりがある」「大人と同じものを食べたいが、おもちゃも欲しい子へのメニュー」などの条件が加わると、もはやファミレスよりも利用者の幅はぐんと広がる。そのため、親たちは「丸源ラーメンは子連れで行きやすい」とイメージするのではないだろうか。

ラーメンセットのポテトはかなり多め。親もシェアしてもらった(筆者提供)
親子3人で夜ご飯を食べる場合の予算感
では、親子3人で夜ご飯を食べる場合の予算感はどうだろうか。子どもの食事を含めると合計3308円だった。
今回は筆者が車を運転して行ったためアルコールは控えたが、もし2人ともビールを飲んでいたとしても4000円でおさまるくらいになる。
【筆者】
・磯海苔塩ラーメン(803円)
【夫】
・ねぎ肉そば(957円)
・味玉(165円)
・生ビール(539円)
【シェア】
・丸源餃子6個(352円)

餃子を食べるとビールが飲みたくなる。パリッとした皮が美味しい(筆者提供)

実はネギが苦手な筆者。タッチパネルから「ネギ抜き」を選択できる(筆者提供)

一方でネギが大好きな夫。味玉も美味しそうだ(筆者提供)
餃子をつまみに飲みながら、ラーメンを平らげれば大人もお腹いっぱいだ。物価高の昨今、夜の外食が4000円以内で抑えられるのは嬉しい。もし、筆者がワンオペ中で娘とふたりだけで来ていたとしたら1295円。餃子を頼んでいても1647円だ。
仮に、隣に来ていた「ママ+幼児〜小学校低学年の子2人+小学校中〜高学年男子2人」のグループでシミュレーションしてみる。
ママは私と同じラーメン、小さい子たちはキッズメニューのラーメンセット、お兄ちゃんたちは肉そばデビューセット、子どもたちはそれぞれソフトドリンクを頼んだとしても、合計3800円ほど。子どもを4人連れてきても、4000円ほどで全員がお腹いっぱいになり、おもちゃをもらってご機嫌で帰ることができるということになる。
丸源ラーメンはファミレスよりも使い勝手がいいかもしれない
他にもいくつか大手のラーメンチェーンは存在するが、なかでも丸源ラーメンはしっかりとサービスを訴求する相手を定めて結果を出しているのだろう。
そもそも、ラーメンや餃子自体も美味しかった。ラーメンはあまり味が重いとしばらく足が遠のきがちだが、個人的には濃すぎず薄すぎず親しみやすい味に感じ「また行きたいな」と思わせられた。
ラーメン店、というとあまり綺麗ではないところも多い中、丸源ラーメンの店内は広く清潔で、お手洗いが綺麗に整っていたことも好感度が高かった。
ファミレスのように、もしくはファミレスよりも子連れで行きやすい場所として、親たちが支持する丸源ラーメン。筆者の頭のメモにもしっかりと刻まれた。