この問題解けますか?算数苦手な人に欠けた能力

中学受験では算数が大きな壁になりがちです。算数が得意な子と苦手な子。その差は「知識」だけでなく、数や図形を感覚的にとらえる「算数センス」にあります。公式を覚えるだけでは解けない問題も、イメージ力を鍛えればぐんと解きやすくなります。では実際にイメージするとはどういうことなのか。文章題の基礎である植木算で見ていきましょう。
本稿は『マンガでわかる! 算数の文章題が10日で得意になる方法』(菊池洋匡・著/春原弥生・マンガ)を一部改変して掲載するものです。

文章題の基礎「植木算」

文章題の基礎「植木算」, 植木算のポイントは「間が1つ少ない」, 「とにかく1を引けばいい」は危険な覚え方, ビジネスにも役立つ考え方, 問題をイメージする練習で、算数センスを磨こう!, 知識を得るにもイメージが大事

植木算のポイントは「間が1つ少ない」

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「とにかく1を引けばいい」は危険な覚え方

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ビジネスにも役立つ考え方

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問題をイメージする練習で、算数センスを磨こう!

中学受験では、算数が特に差がつきやすい科目の1つです。だから子どもたちはみんな一生懸命に勉強します。でも、頑張って勉強しているのになかなか成績が上がらず、嫌いになってしまう子も多いです。算数が得意になる子と苦手になる子の違いはどこにあるのでしょうか?

【答えをやさしく解説】イメージ力を鍛えればぐんと解きやすくなる

実は算数ができるようになるためには、「知識」と「算数センス」が必要です。「知識」は、算数の公式や解き方です。たとえば、図形の面積を求める公式や、線分図・面積図など、どんな図を描けば解けるかなどです。こうした知識は学校や塾の授業でも教えてもらえます。

それに対して、「算数センス」というのは、物事を感覚でとらえる力のことです。たとえば、数の大きさや割合などをイメージする力や、図形の形を理解する力などです。

こうした力の身につけ方は、自転車に乗れるように練習する場合と同じ。自転車に乗れるようになるためには、乗り方を教えてもらうだけではダメで、何度も練習しますよね。それと同じように、「算数センス」も何度も練習することでしか身につかないのです。

そして、学校や塾では解き方の「知識」はたくさん教えてくれますが、「算数センス」を鍛えるトレーニングはあまり行われません。

そのため、「算数センス」が元々ある子だけが、勉強して「知識」を得ることで難しい問題をどんどん解けるようになります。ですから、算数が得意になりたければ、まずは「算数センス」を鍛えてほしいのです。

「算数センス」を鍛えるためには、パズルやブロック遊びなどがとても効果的です。たとえば、タングラムやレゴブロックなどで遊ぶと、楽しみながら数や図形をイメージする力を鍛えることができます。

日常生活の中でも、たとえば「3人で同じ量を分けると、3分の1だね」といったふうに数をイメージする力を育てることができます。

知識を得るにもイメージが大事

そもそも「知識」を得るのが苦手という子は、「イメージしながら覚える」方法を取るといいでしょう。

私たちの脳は「文字」を覚えるのが少し苦手です。たとえば、単語だけで覚えるより、写真やイラストを見たほうが覚えやすくなることがわかっています。実際の実験でも、スケッチを見て単語を覚えたグループのほうが、単語だけみて覚えたグループよりも、たくさんのことを思い出せたそうです。※注

ですから、覚えるのが苦手な子は、カードゲームや学習マンガを活用したほうが効果的といえるでしょう。

特に小学生のうちは、イメージを自分で思い浮かべることが難しいこともあります。ですから、家庭学習などでは、テキストや問題集をひたすらこなすだけでなく、周りの大人が、子どもたちがイメージしやすくなるような工夫を考えてあげることも大事なのです。イメージができれば勉強はもっと楽しくなるはずです。

※注

●画像優位性効果

E Margaret Anne Defeyter, Riccardo Russo, Pamela Louise McPartlin. The picture superiority effect in recognition memory: A developmental study using the response signal procedure. Cognitive Development Volume 24,Issue 3, July. September 2009, Pages 265-273