映画『国宝』で脚光を浴びた寺島しのぶ:歌舞伎の名門一家に生まれ、国際派女優へ
歌舞伎一家に生まれて

歌舞伎の世界を描き、歴史的な大ヒットを記録している映画『国宝』。今回は、歌舞伎界を代表する名門に生まれ、『国宝』で梨園の妻を演じて作品にリアリティを与えた女優、寺島しのぶのキャリアを追ってゆこう。
画像:Kyodo / Kyodo News Images
名門・音羽屋の長子

寺島しのぶは1972年12月28日、七代目尾上菊五郎と女優の富司純子の長女としてこの世に誕生した。歌舞伎の名門・音羽屋の長子として生まれるも、歌舞伎の世界は女人禁制。どんなに憧れ、芸を磨いても女性は舞台に立つことができない。
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孤立感を感じていた幼少期

『読売新聞』によれば、寺島の弟が6歳で初舞台を踏むと、父と母、そして弟の3人で歌舞伎の話をすることが多くなったという。そのため「孤立感が込み上げてきて、ひとり自分の部屋に閉じこもっていた」のだそう。
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「女優やったらいいじゃない」

『週刊文春』誌によれば、父親の親友で女優の太地喜和子から、初対面にして「あなた、寂しそうね。女優やったらいいじゃない」と言われ、思わず涙をこぼしたという。こうして寺島は、1992年に劇団「文学座」の戸を叩き、女優の道を歩み始めた。
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「お嫁にいけなくなる」

初主演を務めた『赤目四十八瀧心中未遂』(2003年)で、寺島は日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を手にした。しかし、母親からは濡れ場シーンのある同作への出演を、「お嫁に行けなくなる」と大反対されていたと『A-Studio』に出演した際に振り返っている。
画像:Instagram@shinobeee_
ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞

その後も寺島は、大胆なベッドシーンのある映画に挑み続け、『キャタピラー』(2010年)では、ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞に輝いた。同賞を手にしたのは日本人として3人目、35年ぶりの快挙だった。
2007年に結婚

プライベートでは日本在住のフランス人アートディレクター、ローラン・グナシアと2007年に結婚した。梨園では異例となる国際結婚で、大きな話題となった。
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寺島が猛烈にアタック

結婚記者会見で、一目ぼれをしてしまった寺島が、「ありとあらゆる手を使ってアタック」したことを明かした。また、「二人とも、英語が完全ではないので、心臓と心臓で話す『シングリッシュ』」とも語っている。
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2012年に長男を出産

2012年には第1子、眞秀(まほろ)が生まれた。眞秀は4歳から歌舞伎の舞台に立ち、2023年に初代・尾上眞秀として歌舞伎座の舞台を踏んだ。
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フランスの新聞で「革命」と紹介

これを受け、フランスの新聞『ル・モンド』は、「東京の大舞台で公式にデビューした初の外国人俳優。400年の歴史を持つ伝統的な男役の演劇芸術に革命を起こす」と紹介している。今後は、歌舞伎役者を育てる母親として手腕を発揮する寺島にも注目だ。
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