高市早苗総裁に「支持率下げてやる」記者音声、誰だ なぜカット

公明党との会談後、記者団の取材に応じる自民党の高市早苗総裁と鈴木俊一幹事長=7日午後、党本部

自民党の高市早苗総裁(64)が7日夕方、党本部で開いた記者会見で、本人の到着前に待機していた報道陣の中の記者かカメラマンから出た、「支持率下げてやる」「支持率下げるような写真しか出さねえぞ」という発言が大炎上している。

このシーンはユーチューブチャンネル「日テレNEWS」の生配信の中でマイクで拾われていた。この部分が切り抜かれてX(旧ツイッター)で拡散されているのだ。自民党所属の現役国会議員や市議も次々のコメントを出している。

X上では、「裏金と靖国なんかでしょ」「靖国は譲れません」「イヤホン付けて麻生さんから指示聞いたりして」といった音声も拡散されている。

記者発言が拡散し日テレの動画編集にも批判殺到

また、日本テレビのユーチューブの当該生配信のアーカイブ動画は現在、問題視されている発言の部分などがカットされ、高市総裁の会見部分のみの20数分に編集されていることから、これについても批判が殺到。

北村晴男氏

「炎上したら『ノーカット』をめっちゃカットしてきて、さすが日テレ。さっきまでは数時間の動画だったw」「『支持率下げてやる』発言入り動画だけ露骨にカット。他LIVE配信アーカイブと再生時間が違いすぎて不自然でしょw」などの声が上がり、火に油を注いでいる状態だ。日テレはなぜ当該部分をカットしたのか。都合が悪いということなのか。

日本保守党の百田尚樹代表

注目が集まっているのは、いったい誰が放った発言なのか、という点。自民党所属で高市総裁を支持する上畠寛弘(うえはた・のりひろ)神戸市議(37)は7日、自身のXで、「平河クラブの記者かな? 声も特徴がある」とコメントした。

鈴木貴子広報本部長は「#支持率上げてやる」のハッシュタグで対抗

先日の人事で高市総裁から広報本部長に起用された鈴木貴子衆院議員(39)は8日、自身のXで、次の通りにコメントした。

「支持率下げてやる」「支持率下げる写真しか出さないぞ」というメディア関係者であろう方の声が映像として流れていたことが話題となっています。

仮に冗談であったとしても放送の不偏不党、政治的に公平であること、を鑑みると非常に残念な発言です。

発言された者/社を特定することもありませんが、今回の事案でその発言をされた方はもとより、周りで聞いていた方、笑っていた方もきっと何か思うところがあるのでは、と思います。

引き続き信頼回復、党勢拡大に向けて党一丸となって全力を尽くしてまいります。

#支持率上げてやる

#支持率上げる写真あったら欲しい

鈴木氏は、騒動を逆手にとって、「#支持率上げてやる」「#支持率上げる写真あったら欲しい」とのハッシュタグを付けており、SNS上では「広報がやり手すぎる件」など、好意的な反応もみられた。

発言者特定を求める声と政治家たちの相次ぐ批判コメント

炎上は収まらず、識者からは特定すべきだとの意見も出ている。経済評論家の渡邉哲也氏(55)は7日、自身のXで、「記者特定の依頼を出した方が良いのでしょう。記者クラブから追放すべきです」とコメント。

「お得意の自民党執行部と話ができるなら是非とも貴方がやったらいいじゃないですか」とのリプライに、渡邉氏は8日、「確認しましょう」と答えた。

高市総裁を支持する自民党の長尾敬元衆院議員(62)は7日、自身のXで、「会見の前に書く内容を決めている? 何のための会見なんでしょう? 何のための取材なんでしょう?」と批判。

日本保守党所属で弁護士の北村晴男参院議員(69)は8日、自身のXで、「高市さんに対し、ありとあらゆる理不尽な攻撃が続く。その攻撃は日本の民主主義を破壊し、日本そのものを破壊しようとするものである」と苦言。

「彼らの攻撃は、石破政権には向けられず、かつて安倍さんに対して向けられたのと同様の極めて悪質なもの。我々保守層は、政治家も国民も一致して、高市さんの様に日本を守ろうとする志を、全力で支える」とつづった。

日本保守党代表の百田尚樹参院議員(69)は7日、自身のXで、「あはは、面白いなあ」と皮肉を込めて反応した。

テレビ東京の前官邸キャップの名物記者で、現在は経済報道番組「WBS」デスクを務める篠原裕明氏(44)は7日、自身のXで、「冗談であれ、許されない言葉がある。いま自分たちの仕事に、厳しい目が向けられている自覚を持つべき」とつぶやいた。批判が止まらない。

■高市早苗(たかいち・さなえ) 1961年3月7日生まれ。奈良県立畝傍高校卒業、神戸大学経営学部経営学科卒業(経営数学専攻)。米国連邦議会Congressional Fellow(金融・ビジネス、近畿大学経済学部教授(産業政策論・中小企業論)などを歴任した。1993年7月に衆議院議員に初当選。当選回数は10回。

これまで総務大臣、自民党政調会長、経済安全保障担当大臣などを務めた。2021年9月の自民党の総裁選では、安倍晋三元首相の支援を受けたが、3位となり決選投票に進めなかった。2024年9月に出馬した自民党の総裁選挙では1回目の投票で1位となったが、決選投票で石破茂首相に敗れた。2025年10月の自民党総裁選では、小泉進次郎氏を破り新総裁に選出された。

夫は元衆院議員の山本拓。趣味はスキューバダイビング、楽器演奏、野球や武道などの観戦。尊敬する人物は松下幸之助と両親。目標とする政治家はマーガレット・サッチャー元英国首相。

(zakⅡ編集部・小野田聡)

■小野田聡(おのだ・さとし) ライター歴2年。産経デジタル新卒入社6年目。現在はzakⅡ編集部に在籍。エンタメ・スポーツ分野の執筆経験が豊富。1996年生まれ。X(旧ツイッター)のアカウントは@zakdesk。