12日スタートのTBS系「ザ・ロイヤルファミリー」の加藤章一プロデューサーが見どころを語る「大人が夢を語れるドラマ」

12日スタートのTBS系「ザ・ロイヤルファミリー」に主演する妻夫木聡(手前)と共演の尾美としのり©TBSスパークル/TBS

12日にスタートするTBS系日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」(日曜後9・0)。15分拡大の初回を前に加藤章一プロデューサーが見どころについて語った。

俳優、妻夫木聡(44)主演の同作は、挫折を味わい税理士という仕事に希望を見いだせなくなった主人公、栗須栄治が家族や仲間との絆で奇跡を起こす感動作。共演の佐藤浩市(64)、目黒蓮(28)、松本若菜(41)、沢村一樹(58)、黒木瞳(64)、小泉孝太郎(47)ら豪華キャストで20年にわたる人間と競走馬の壮大な物語を描き、日本中央競馬会(JRA)が撮影に全面協力することでも話題を集めている。

12日スタートのTBS系「ザ・ロイヤルファミリー」に出演する妻夫木聡(左)と佐藤浩市©TBSスパークル/TBS

初回は、栗須が税理士として希望を見いだせなくなっている中、馬主の山王耕造(佐藤)と出会い、〝動き出す〟ストーリーだ。

人気、実力ともにトップの妻夫木、佐藤が織りなす熱い芝居。競馬を通じて絆を築いていく2人について加藤Pは「実際に(私生活でも)仲がよく、兄弟のような雰囲気なんですが、それが劇中の関係にいいように作用していると思いました。美浦トレセンでクランクインしたとき、何気なく会話しているシーンだけで〝思ったとおりだ〟と泣きそうになりました」と絶賛する。「妻夫木さんの演技は(真面目で熱い)栗須と合致しているし、本来スマートで格好いい浩市さんが、粗野だが情に厚い〝昭和の経営者〟の山王を魅力的に演じてくれています」と太鼓判を押した。

12日にスタートのTBS系「ザ・ロイヤルファミリー」に主演する妻夫木聡©TBSスパークル/TBS

今後、物語のキーマンとして登場する目黒に関しても「がっつりした空気がある妻夫木さん、浩市さんの中に繊細な魅力がある蓮さんがどう絡んでいくか非常に楽しみ」と世代が違う3人の〝化学反応〟に期待する。

劇中には、サラブレッドが緑の大地を走る北海道の馬産地で撮影した美しいシーンや実際の競馬場でロケを行った迫力ある映像がふんだんに登場。初回では武豊騎手が本人役で出演しており、「すごく上手で自然に演じられていた」と芝居でも抜群のセンスを発揮したという。

競走馬が全力疾走する激しさと美しさが凝縮するレースシーンも圧巻で、「実際に馬を(出走頭数の)18頭集めて走らせるシーンを撮影するのは厳しく、最初はどうしようかと思いましたが、一番大事なのは実際のレースシーンを再現するのではなく、ストーリーの中でどう感動させるか、ということだな、と…。(視聴者が)一緒に馬を応援したくなる臨場感のある映像を目指しました。ただ、サラブレッドの〝全力疾走〟はやり直しがきかないので、監督よりカメラマンの方が大変だったと思います」と説明。生き物相手だけに、失敗できないプレッシャーと格闘するスタッフの奮闘をねぎらった。

妻夫木や佐藤の〝馬との共演〟については「お二人とも俳優歴が長いので、(時代劇などで)馬に慣れています。浩市さんは、ポスター撮りのとき、機嫌が悪かった馬に自ら近づいて馴らしていてすごいな、と感動しました。妻夫木さんも以前、馬にうまく乗れなかった経験を振り返り、〝そのとき、自分で馬を洗ったら心を開いてくれた〟と話していました。役者さんたちも馬をうまく撮ってあげたい、という気持ちでやってくれています」と人馬一体のチームワークに胸を張った。

競馬という世界を通じて、希望を失った大人が新たな夢に熱狂し、再生ていく姿を描く同作の見どころについて加藤Pは「今の時代、生きづらい悩みを抱えている人が多いし、先行きが見えない中、〝本当はこういうことをやりたい〟と何かに熱くなる気持ちを表現するのが難しくなっていますが、たとえば山王のように〝俺の夢はこうだ!〟と人前で語ってもいいんだと、この作品を見て思ってもらえたらうれしいです」とアピール。

続けて「大枠では競馬のエキサイティングなシーンがメインの1つですが、家族愛や仲間との絆などいろんな部分が楽しめる作品。馬が持つ〝人が心を開けば応えてくれる〟ような純粋で癒やされる魅力も映像に出したい。競馬が好きな方はもちろん、競馬を見ていない人も楽しめるように作っています。大人が夢を語れるドラマです」と力を込めた。

12日にスタートするTBS系「ザ・ロイヤルファミリー」に出演する佐藤浩市(右)©TBSスパークル/TBS

馬は誰のために走り、なぜ人は馬に惹かれるのか――。答えは「ザ・ロイヤルファミリー」で見つかるかもしれない。