180万円も損するの? 「再販価値」が低い車の“ボディカラー”をご存じか

青黒車で生まれる180万差

 将来の愛車の買取価格に、最大で「180万円」もの差が生じる要素が明らかになった。米国の最新調査によると、ボディカラーが「青」や「黒」の車は再販価値が最も低く、1万2000ドルの損失につながるという。

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 車の買取価格を決める際、一般的には

・走行距離

・メンテナンス記録

・年式

が重視される。しかし調査によれば、ボディカラーも再販価値に大きな影響を与えることがわかった。青や黒の車は既に何百万人ものドライバーが所有しているにもかかわらず、再販時の価格が低く抑えられる傾向があるというのだ。

車色で決まる売却損失

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自動車(画像:Pexels)

 米メディア「NexusMedia」は「EasySearch」のデータを用い、米国内の売れ筋10車種の中古車価格を調査した。結果によると、5年間の平均減価償却率は2023年の38.8%から2025年には45.6%に上昇した。電気自動車(EV)は約60%の減価償却率となり、中古車の価値下落に歯止めがかかっていない状況である。

 調査では、車を売却する際の損失を左右する要素のひとつにボディカラーがあることも判明した。走行距離やテクノロジーに加え、色が購入価格や再販価格に影響を与える重要な要素であることが示された。

 5色の平均減価償却率と価値損失額は以下のとおりだ。青は27.11%、1万2449ドル(約187万円)、黒は23.30%、1万804ドル(約163万円)、赤は21.68%、8776ドル(約132万円)、銀は21.32%、8232ドル(約124万円)、白は18.02%、7067ドル(約110万円)となった。

 特に青色は5年間で最も価値が下がり、1万2449ドル(約187万円)の減額となる。米国の車両評価会社「Kelly Blue Book」によると、青色の塗料は

・傷

・洗車機による円形の磨き傷

・水滴跡

が目立ちやすく、維持管理が難しい点が指摘されている。EVは減価償却率の上昇が顕著であるため、青や黒の車を所有するドライバーは、転売時には事前に期待値を下げておく必要がある。

 この調査結果にもかかわらず、青色は依然として人気が高い。米国の自動車調査会社「Edmunds」によれば、昨年の市場シェアの9%を青色の車が占めた。

 黒の車は青に次いでワースト2位で、平均23.3%(約1万804ドル、約163万円)の減価償却率となった。しかし「Edmunds」によると、黒は

「米国市場の22%」

を占め、最も一般的なボディカラーのひとつである。

 多くの新車購入者は、洗車直後の黒いボディの洗練された外観に魅力を感じる。しかし実際には

・汚れ

・ホコリ

・花粉

がすぐに付着するため、光沢を保つのは容易ではない。中古車市場では、黒い車の人気は高くなく、その結果として中古車価格も下落している。

赤銀車の価格下落顕著

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自動車(画像:Pexels)

 青や黒に加え、赤、銀、白といった広く普及するボディカラーも調査対象となった。赤は21.6%の価値下落でワースト3位に位置する。調査対象モデルの半数で赤の価格下落が顕著となり、ホンダ・CR-Vは24.2%、フォード・F-150は43.2%の下落を記録した。

 銀は21.3%の下落で赤に僅差で続く。車種ごとに下落率は大きく異なり、シルバーのテスラ・モデルYは50.9%下落した一方、赤のモデルYは3.2%、白のモデルYは0.8%の下落にとどまった。

 白はわずか18%の減価償却で、

「最も価値を保つボディカラー」

であることが明らかになった。白い車は米国の道路上で最も多く、25%の市場シェアを占める。白は経済的に最も安定した色であり、白と青の減価償却額の差は5000ドル(約75万円)に達する。ボディカラーが中古車価値に与える経済的影響は無視できないことが示されている。

ボディカラーの経済影響

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リポート「これらは時間の経過とともに最も損をする車の色だ」(画像:NexusMedia)

「NexusMedia」の研究者は、車の色が車両価値に見た目以上の影響を与えることを指摘している。同社広報によると、市場の認識、心理、テクノロジーが複雑に絡み合い、従来の単純な予測は困難になっているという。今回の調査について、こう説明する。

「自動車の減価償却は、予測可能な経済的現実から、心理、テクノロジー、そして市場の認識が複雑に絡み合う状況へと変化しました。消費者は走行距離やメンテナンスといった実用的な要素を重視する一方で、色をはじめとする微妙な美的選択が、論理的な市場行動に反する形で長期的な価値維持にますます影響を与えています。これは自動車がもはや純粋に機能的な資産ではなく、ライフスタイルを体現するステートメントであるという、より広範な変化を反映しています。些細な視覚的特徴でさえ、購入から数年後の経済状況に大きな影響を与え、中古車市場で予期せぬ勝者と敗者を生み出す可能性があるのです」

これまでの調査でも、車は単なる移動手段ではなく、個人の価値観やライフスタイルを反映するものであることが示されており、色が再販価格に影響するのは自然な流れである。今回の調査結果を踏まえると、新車購入時に

「大胆な色選びを検討する価値」

はある。ベージュやカーキなどのアースカラー、薄いブルーやペールイエローなどのパステルカラーは、中古車市場で注目を集める可能性がある。

 減価償却率の上昇と買取価格の下落が続くなか、車のボディカラーは購入時の重要な判断要素として、ますます注目されることになる。