シャインマスカットの栽培権問題:海外に流出する日本独自の品種をどう守るのか
シャインマスカットを巡る問題

高級ぶどうとして人気を集めるシャインマスカット。しかし、その栽培権や知的財産が十分に保護されないまま海外へ流出し、日本農家の損失が広がっている。なぜ日本発のブランド果実が国外で勝手に栽培されているのか、その背景と対策を探る。
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シャインマスカットとは

種がないのでまるごと食べることができ、大粒で糖度が高い高級品種として2006年に品種登録されたシャインマスカット。
高級フルーツの代表例

国内では山梨や長野を中心に栽培が広まり、いまや高級フルーツの代表格となった。贈答用としても人気が高まっている。
無断で海外に流出

しかしながら近年では、シャインマスカットの苗木が中国や韓国に無断で持ち出される事案が多発。現地で栽培された後、低価格な模造品として第三国にまで出荷される事態になっているのだ。
中国で大量栽培が進む

農林水産省によれば、中国におけるシャインマスカットの栽培面積は、2020年の段階で日本の30倍にあたる5万3,000ヘクタールにも及んでいるという。
広がる果物の海外流出

加えて、国内品種の海外流出はシャインマスカットに限った話ではない。同省によれば、2020年時点で日本産のイチゴやブドウなど36品種が中国や韓国に流出。具体的には、デコポンやイチゴの品種であるレッドパールや章姫(あきひめ)などが該当するそう。
規制を強化

政府は種苗法を改正して海外への無断輸出を禁じ、警察も摘発に乗り出すなど、国家の財産である新品種の保護を積極的に推進している最中である。
農林水産省の新たな試み

ロイター通信によれば、農林水産省がシャインマスカットの栽培権をニュージーランドに公式に付与する方針を今年の9月に発表。日本産の品種が海外で無秩序に栽培されるのを防ぐ取り組みの一環だが、産地からは反発の声が上がっている。
生産地からは反発の声も

日本発の品種を守るために

高級フルーツとして、年々人気の高まるシャインマスカット。日本発のブランドを守るには、国・自治体・生産者が連携した戦略が不可欠であると言えるだろう。
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