さだまさし「言葉というものがいかに難しいか」何も批判されなかったのは「“アー”と“ウー”だけでやった」北の国からのテーマだけ

「第14回 岩谷時子賞」授賞式に出席したさだまさし(右)、竹下景子

「第14回 岩谷時子賞」授賞式に出席した島田歌穂

「第14回 岩谷時子賞」授賞式に出席した宇野亞喜良さん
シンガー・ソングライターのさだまさし(73)が25日、東京・丸の内のパレスホテル東京で開催された「第14回 岩谷時子賞」授賞式に出席した。
「君といつまでも」「男の子女の子」など多数のヒット曲の作詞、「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」などミュージカルの訳詞も手がけた作詞家・岩谷時子さんの名を冠した同賞は、優れた音楽や芸術の発展・向上に功労した個人・団体を表彰。
プレゼンターを務めた女優・竹下景子からクリスタルを受け取ったさだはステージで「いのちの理由」を歌唱。この日でソロデビュー50周年を迎え「こうして現役でいられることを本当にたくさんの方に感謝したい。70歳を過ぎるといつまで歌うんだとかも言われるんですけども、お客さまがいてくださる限り現役で歌っていきたいと考えております」と宣言し、「背中を押していただいたような気がします。『いい歌詞を書けよ』と岩谷先生に言っていただけてるような気がします。これからも頑張ります」と受賞に目を輝かせた。
加山雄三と数々の名曲を生み出した岩谷さんへの思いにも「加山さんに憧れなければ、僕は真面目なバイオリン弾きになっていたと思うのですが、加山さんに憧れたために私は脱落して、こんな歌うたいになってしまいました」とにっこり。「歌曲に憧れたきっかけにもなった岩谷先生の賞をいただけることは、ずっとこのために歩いてきたような気がします。たくさんの方々が僕のことを応援してくださって、その道の先にこの賞があったことを本当に誇りに思います」と喜びをかみしめた。
自身の楽曲制作の苦悩についても「言葉というものがいかに難しいかということに気づかされます。大概たたかれるのは歌詞で、俺より先に寝るなとか、起きるなとかを言ったのでボロカスに言われました。みんな最後まで聞かないもんですから、何が伝えたいのかは最後の2行に書いてある」とこぼして苦笑い。「何も批判されなかったのは『北の国から』のテーマだけだったような気がします。“アー”と“ウー”だけでやったヒット曲っていうのは珍しいんじゃないかな」と続けて会場の笑いを誘った。
授賞式には特別賞を受賞した女優・歌手の島田歌穂と音楽家の大友良英さん、功労賞を受賞した画家・グラフィックデザイナーの宇野亞喜良さんらも出席した。