長田名物ぼっかけイメージ 牛すじカレークリームオムライス 「メルメルカフェ」(神戸市)

牛すじコンニャクのカレークリームソースオムライス=神戸市中央区 (西浦健登撮影)
子供の頃から変わらず大好きな「オムライス」。担当として詰めている兵庫県警本部のすぐ近くにあり、よく通っている「メルメルカフェ」(神戸市中央区)は、オムライス好きの私を満足させてくれるお店だ。木製のドアを開けると、店内はオレンジ色の照明がともる落ち着いた雰囲気で、店主でシェフの浜崎信彦さん(69)と、妻の利笑子(りえこ)さん(69)が出迎えてくれた。

オムライスにカレークリームソースをかける浜崎信彦さん
メニューには、さまざまにアレンジされたオムライスが並ぶ。チキン南蛮や豚しゃぶポン酢、シーフードのトマトクリーム、アボカドとチキンのわさびしょうゆマヨネーズなど、計12種のオムライスがあり、どれにしようか私を迷わせる。悩んだ末に選んだのは、神戸・長田名物の「ぼっかけ」をイメージした「牛すじコンニャクのカレークリームソースオムライス」(税込み850円)。

店主が最もこだわるのが、卵に包まれる中のケチャップライスだ。米は、国産ブランド米のヒノヒカリを使用。ケチャップと甘みのある淡路産タマネギを炒め、店主が秘密という「ある食材」を加えると、クリーミーで甘みのある特製ケチャップライスが完成する。厚めの半熟卵で包み、たっぷりとカレー風味のソースをかけ、味を引き締める。
その上からのせる「ぼっかけ」は、煮込んだ但馬牛の牛すじとコンニャクに、しょうゆとみりんで味付けがされている。
じっくりと煮込まれた牛すじは大きく、口のなかでとろけるように柔らかい。半熟卵とカレー風味のクリームソースが混じり合って、絶妙の調和を生み出し、自慢のケチャップライスともよく合う。スプーンの手は止まらず、大きなオムライスを完食した。
メルメルカフェはもともと、平成14年ごろに利笑子さんと現在の店舗近くで始めた喫茶店が前身で、24年ごろに今の場所に移転したのを機にパスタ店として開店した。浜崎さんが「好物のオムライスもメニューに加えたい」と思い立ち、提供し始めたのだという。最も店が混む正午から午後1時のランチタイムにも素早く提供できることなどから人気を呼び、店の看板メニューになっていったそうだ。
浜崎さんが子供のときから愛着のあるオムライス、そしてケチャップライスへの情熱を胸に、「オムライスが好きで来てくれた人においしいと喜んでもらいたい」との思いで今日も笑顔でオムライスを作る。
◇
神戸市中央区下山手通5の12の2。神戸市営地下鉄県庁前駅西出口3から徒歩1分。営業時間は午前11時半~午後3時(ラストオーダー同2時半)。オムライスはスープ付きで大盛り無料。土・日・祝日定休。数量限定で午前10時から弁当販売も行う。
※記事は11月下旬に取材した内容を掲載しています。