中森明菜8年ぶりディナーショーで力強く「DESIRE」など熱唱「頑張らなきゃいけない、あと10年くらい」

パンツスーツ衣装で熱唱する明菜

2025年は中森明菜にとって〝アグレッシブ〟なイヤーとなった。4月に初めて野外フェスに出演し、7月には還暦バースデーイベントを開催。ライブでファンと交流した充実の1年を締めくくるように、12月23、24、25日に東京ドームホテルで、29、30日にザ・リッツ・カールトン大阪で8年ぶりのディナーショー「AKINA NAKAMORI DINNER SHOW 2025」を行った。ときに美しくかれんに、ときに力強く妖艶に歌い踊った歌姫の23日の様子をリポートする。

ディナーショー冒頭で、明菜は赤い羽根のストールをまとって登場

クリスマスの魔法が始まるように、幻想的な光に彩られたステージに、真っ白なドレスに赤い羽のストールをまとった明菜が舞い降りた。

幾重にもフリルが重なる真っ白なシフォンのドレス。クラシカルな大きな襟とひとつにまとめた髪に映える大きなリボンは〝雪のドール〟とも言うべき清楚な雰囲気を漂わせていた。

最初の曲は「花よ踊れ」。しっとりと情感豊かに歌い上げる。観客がため息まじりの拍手を送ると、明菜はかわいい〝アニメボイス〟で「ありがとー、ありがとー」とにっこり。MCが続くと思いきや、「ちょっと待って。衣装が壊れた。待ってて」と一瞬、袖に戻るハプニング。「歌ってたらスカートがどんどん落ちたんだよ。びっくりして何歌ったか覚えてない」と笑わせ、いきなり観客の心をつかんだ。

「緊張しちゃった」と少女のようにしゃがみ込む姿にファンは「頑張れー!」「大丈夫!」とエール。優しい声援に励まされる明菜は「素敵な思い出の中にきょうのステージが加われば」とほほえみ、「全部なつかしい曲ですみません。還暦ですからね」とお茶目に語ると、デビュー曲「スローモーション」をはじめ「セカンドラブ」「難破船」などを切々と歌唱した。

唯一無二の歌声に酔いしれるファンに〝突然のプレゼント〟が。ディナーショー同様、8年ぶりとなる新曲「Merry Christmas, My Heart」を初披露した。

パフォーマンスする明菜

初めて作曲したクリスマスソングは、優しく温かみのあるメロディー。〝復活〟を待っていたファンに感謝の思いを込めて作った曲で、「心に残る曲になりましたか?」と質問。会場からは「よかった!!」の声が何度も上がった。

後半戦は衣装チェンジし、明菜の王道イメージともいえる前髪を下ろしたロングボブ&クールな黒のロングジャケットでマニッシュな魅力が全開。おなじみの落ち着いた声で「中森明菜です。それではメドレーに入りたいと思います」と世界観を一新。ヒット曲「十戒」「飾りじゃないのよ涙は」など6曲をパワフルなビブラートで聴かせた。「DESIRE―情熱―」では、誰もが知るおなじみのダンスも披露し、♪なんてね、のサビでは「はー、どっこい」と観客と一体になるコール&レスポンスで盛り上げた。

明菜は「足は上がるでしょ? ピラティスのパーソナルトレーニングも行っていて、筋肉もりもりだよ。頑張らなきゃいけないから、あと10年くらい」と腕を見せながらおどけつつ、改めて〝進化〟を誓う姿にファンは感動。ラスト曲は「Fin」で、当時、帽子&コートで妖艶に歌い踊る姿で大ヒットした名曲で締めくくり。感嘆のため息と大拍手が巻き起こる中、歌姫は投げキッスした後、帽子を取って深々とお辞儀した。

真っ白なドレス姿で新曲を披露する明菜

最後は「バイバーイ!」と元気な笑顔で手を振っていた。明菜が明菜に〝憑依〟する圧巻のステージはまさに夢の一夜だった。

【セットリスト】

①花よ踊れ

②スローモーション

③セカンドラブ

④LIAR

⑤難破船

⑥Merry Christmas, My Heart

メドレー

⑦十戒(1984)

⑧飾りじゃないのよ涙は

⑨SOLITUDE

⑩Days

⑪TATTOO

⑫DESIRE―情熱―

⑬オフェリア

⑭Fin