文化体験型の年越しが消費を活性化 中国山西省

12月31日、忻州古城で竜に見立てたランタン「竜灯」を掲げて練り歩く人たち。(太原=新華社記者/王学濤)
【新華社太原1月3日】中国山西省忻州(きんしゅう)市の忻州古城では12月31日の夜、魚の形をしたランタン「魚灯」が掲げられ、溶かした鉄を空に向けて振りまく「打鉄花」の火花が舞った。人々はきらびやかな夜景の中で声を合わせてカウントダウンを行い、2026年を迎えた。
吉林省から訪れた呉方円(ご・ほうえん)さんは「とてもにぎやかで、年越しらしい雰囲気があり、気持ちが軽くなる」と話した。元日連休中の宿泊費は普段の3倍だが、それでも旅先での年越しを選んだ。

12月31日、忻州古城北広場で、願い事を書いた風船を手に、新年の鐘が鳴るのを待つ人々。(太原=新華社記者/王学濤)
忻州古城は1800年余りの歴史を持ち、国家4A級(5段階の上から2番目)観光地に指定されている。19年の一般公開以降、地元の特色ある軽食や地域文化、質の高いサービスなどが評判を呼び、「活気と詩情が同居している」として人気スポットとなった。地元では観光客を呼び込もうと、魚灯や打鉄花、人形劇など無形文化遺産の演目を用意した。
舞台芸術を堪能する年越しも注目されている。舞踊劇「永楽未央」の全国ツアー「2.0版」が12月30日から1月2日まで太原市の山西大劇院で上演され、客席は満員となった。永楽宮の移転を題材にした物語は、700年の時を超えた美的体験を届ける。

12月31日、忻州古城で地元名物の「老麻糖」を買い求める客。(太原=新華社記者/王学濤)
観客の陳陽(ちん・よう)さんは「涙が出た。文明を守る普通の人々の深い思いに心を打たれた」と感想を語った。舞踊劇ファンの陳さんは昨年「千手観音」を見て年を越し、今年も「永楽未央」を見るためにやって来た。鑑賞後、関連書籍やマグネット、ぬいぐるみなどを購入したという。
年越しはここ数年、旧年と新年の切り替えにとどまらず、人々が感情を解き放ち、体験を求める重要な消費の場になっている。伝統文化の復興と地域経済の発展、交通網の充実を背景に、文化体験を軸にした過ごし方が広がりを見せている。(記者/王学濤)

12月31日、観光客でにぎわう忻州古城。(太原=新華社記者/王学濤)

12月30日、山西大劇院で上演された舞踊劇「永楽未央」の一場面。(太原=新華社記者/王学濤)

12月31日、観光客でにぎわう忻州古城。(太原=新華社記者/王学濤)

12月31日、忻州古城北広場で行われた「打鉄花」。(太原=新華社記者/王学濤)

12月30日、山西大劇院で上演された舞踊劇「永楽未央」の一場面。(太原=新華社記者/王学濤)

12月31日、忻州古城北広場で新年を迎える人々。(太原=新華社記者/王学濤)