朝ドラ「ばけばけ」主演の髙石あかり「トキが自分の気持ちに気づけたのは、銀二郎さんがもう一回プロポーズしてくれたからかも」

松野トキ(髙石あかり)(C)NHK

現在放送中のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(総合ほか)で、ヒロイン松野トキを好演している女優の高石あかり。5日から第14週「カゾク、ナル、イイデスカ?」(第66~70回)が始まり、トキとレフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)がついに結婚に向けて動き出す。ドラマもいよいよ後半戦。髙石は「芝居のキャッチボールが楽しい」と笑顔を見せ、楽しみながらトキを演じている。

  • キャスト・これまでの全話あらすじ

朝ドラ「ばけばけ」とは?

松野トキ(髙石あかり)(C)NHK

松江の没落士族の娘、小泉セツと、その夫で作家のラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした物語。島根や熊本などを舞台に、怪談を愛し、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。脚本は「バイプレイヤーズ」(テレビ東京)や「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(総合)などで知られるふじきみつ彦氏。主題歌「笑ったり転んだり」をハンバート ハンバートが歌う。

(左から)松野トキ(髙石あかり)、レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)(C)NHK

第13週「サンポ、シマショウカ。」で、怪談に興味を持ったヘブンに毎晩、怪談を話すうちに、これまで「シジミさん」と呼んでいた愛称が「オトキシショウ」に変わったトキ。そんななか、トキの元に前夫の松野銀次郎(寛一郎)、ヘブンのところにも、恋人のイライザ・ベルズランド(シャーロット・ケイト・フォックス)がやってきた。月照寺で鉢合わせしたヘブンとトキは、ぎこちない雰囲気になるが、寺に伝わる「月照寺の大亀」の怪談をトキが語り始めると、次第に2人の世界に。そんな2人の距離感を察した銀二郎は、トキの幸せを願って身を引くことを決意。またイライザもトキがただの女中ではないことを察し、米国へ帰って行った。2人が松江を去った後、松江大橋の前で、トキとヘブンが顔を合わせた。ヘブンが「サンポ、イッテキマス」と言って歩き出すと、トキは勇気を出して「あの…。私も…ご一緒してええですか?」と声をかけた。「ハイ」。2人は夕陽が沈む湖畔を手をつないで歩いた。

(左から)松野トキ(髙石あかり)、レフカダ・ヘブン(トミー・バストウ)(C)NHK

――朝ドラヒロインを演じてこられていかがですか?

「1人の人をこんなに長く演じさせてもらうことは初めてなのですが、トキというキャラクターがすごく自分と近しいので、役を作ることよりもその時生まれたものに対して瞬発力をもって、なるべく自分に近い感覚で表現しています。これは初めての感覚で、他の役でこの芝居はもうしないというか、できないかもしれません」

――トキはヘブンのどこにひかれたと思われますか?

「トキとヘブンは少しずつひかれあっていったと思いますが、お互いをより強く引き合わせたのは怪談ではないでしょうか。台本を読んでヘブンさんに怪談を語るトキがすごく楽しそうだったので、もう今までの人生の中で一番楽しい時間としておこう、何よりもヘブン邸に行くのを楽しみにしよう!と考えて演じました。銀二郎さんのことはずっと心の中にある宝物みたいな存在。それをなくしたわけではないけれど、また別でとても守りたいヘブンさんという存在ができたのだと思います。トキが自分の気持ちに気づけたのは、銀二郎さんがもう一回プロポーズしてくれたからかもしれません」

――結婚の誓いを結んだ2人について、感想は?

「第14週の台本を受け取った時もう結婚!?と驚いて、トミーさんに『聞いてください!14週で結婚します!どうやって作っていきましょう!?』と相談したのを覚えています(笑)。でも、実際に演じてみると人の心ってゆっくりじゃなくて突発的に動くこともあるんだと思えました。本当に『人間』が描かれている脚本です。結婚を誓うシーンは出雲大社の中のとても神聖な場所で撮らせていただきました。通常は撮影で使えないような場所に入れてうれしかったですし、そこでヘブンとトキの大切なシーンを撮らせていただけてすごくありがたかったです」

――トミーさんとのエピソードを教えてください

「私は毎朝SNSのトレンドを見ていて、『ヘブン』という名前が入った瞬間に『トミーさん、トレンドに入りましたよ!』と報告しているんです。 『なんていい日だ!』とお返事してくれます(笑)。最初からフィーリングが合う方でしたし、今はもう戦友のような関係性。トミーさんはものすごく日本語がお上手ですが、例えば誰かとの会話で少し通じないことがあったら何となく分かる私が伝達するというケースが最初からあり、今ではそれがすごくスムーズになりました。英語と日本語で言語は違うけど、トミーさんも私が分かっていると信頼してくれている感覚があります。

お芝居では例えば手を繋ぐなど『体で表現する』という部分で衝撃をいっぱい与えてくれる方。すごく自由なトミーさんが持ってくるものの一つ一つを絶対にキャッチしたいし、全部を受け入れたい。お芝居のキャッチボールをする時間が本当に楽しいです!」

――結婚生活がはじまります。今後の見どころを教えてください

「トキとヘブンのモデルである小泉セツさんと八雲さんの関係性にひかれて大好きになり、いつ夫婦を演じられるだろうとずっと楽しみにしていました。セツさんは八雲さんの破天荒な部分を支えながら、彼を守り続けたかっこいい女性だと思います。それと同じようにトキもヘブンさんに対して守りたいという気持ちを持っているので、少しずつ理想のおふたりに近づいていけたらいいですね。

これからのトキとヘブンにはお互いへの思いを試されるような大きな壁も生まれます。でも、絶対に揺るがない支え合う気持ちに、台本を読んでいても演じていてもさまざまな感情がわき、強く胸を打たれました。皆さんにも同じように感じ取っていただけると思いますので、どうぞ楽しみになさっていてください!」