奈良工業高専が2度目の3連覇「オールアウトできた」FL南崎主将 全国高専大会

全国高専大会で3連覇を達成し、記念撮影で喜びを爆発させる奈良工業高専の選手たち=9日、神戸ユニバー記念競技場(撮影・月僧正弥)

第56回全国高等専門学校(高専)ラグビー大会の決勝が9日、神戸ユニバー記念競技場で行われ、20大会連続25度目出場の奈良工業高専(近畿)が37大会連続46度目出場で史上最多の15度の優勝を誇る仙台高専・名取キャンパス(北海道・東北第1)に39-5で快勝。3大会連続8度目の優勝を決めた。

両校が決勝で激突するのは3大会連続。奈良高専は開始直後から敵陣に攻め込みながらもリベンジに燃える仙台高専名取の「1年間、改善しようとやってきた」(HO吉田翼主将)というフィジカルや接点の強さに阻まれ、得点を奪えなかったが、20分に敵陣ゴール前のラインアウトからモールを押し込み、最後はPR宮川匠(5年)が押さえて先制。その後は激しいタックルや防御で鋭く前に出て相手のミスや反則を誘うと、FWの力強い前進を軸に5トライを加え、突き放した。反則数は奈良高専の4に対し、仙台高専名取は13だった。

仙台高専名取戦の後半9分、左サイドで味方のキックパスをキャッチし、インゴールに飛び込む奈良工業高専WTB加来将暢=9日、神戸ユニバー記念競技場(撮影・月僧正弥)

奈良高専の森弘暢監督は「ディフェンスからペナルティー(反則)を獲得するように-と送り出した、選手たちがそれを実行してくれた」と評価。一方、仙台高専名取の吉田主将は「相手のフィジカルの強さにミスが多くなり、自分たちのラグビーをやり切れなかった」と悔しさをにじませた。

奈良高専の3連覇は4連覇した2019~22年以来2度目。160センチ、60キロの小兵ながら激しいタックルなど体を張ったプレーでチームをけん引したFL南崎壽伸主将(5年)は「全員が最後まで気持ちを切らさず、全力でオールアウトできる試合ができた」と胸を張り、3連覇について「先輩たちの背中を見てきて追い越したい、負けたくない思いでやってきた。越えられたかはわからないが、並べたのではないか」と笑顔を浮かべた。

仙台高専名取戦の後半、力強い突進で敵陣インゴールに迫る奈良工業高専のFW陣=9日、神戸ユニバー記念競技場(撮影・月僧正弥)

高専とは中学卒業後、工業や商船系の技術者、研究者を育成する5年制の教育機関で、15歳の1年生から20歳の5年生が在籍。今大会は全国5地区と開催県の代表10校が参加して行われた。