CM15社、紅白司会、世界陸上…橋本環奈を猛追する「福岡のライバル」。12年越しに起きた逆転劇の正体

 ともに福岡県出身の「1000年に1人の逸材」橋本環奈さんと「福岡で一番かわいい女の子」今田美桜さん。

 2024年度後期の朝ドラ『おむすび』(NHK)で主演した橋本さんから、今田さんは2025年度前期の朝ドラ『あんぱん』(NHK)に主演し、ヒロインのバトンを受け取りました。

画像:株式会社タイミー プレスリリース

 橋本さんが1999年2月生まれの26歳、今田さんが1997年3月生まれの28歳なので、年齢は今田さんのほうが2歳年上。

 しかし、橋本さんが中学生時代に“見つかり”、一気にスターへと駆け上がっていったため、売れたのは橋本さんが先で今田さんは後発でした。そんな今田さん、2025年とうとう“橋本環奈に追いついた”と言えるのではないでしょうか?。

◆2013年に“見つかって”以来、無双してきた橋本環奈

 橋本さんが世間的に脚光を浴びたのはある偶然のミラクルからだったのは有名な話。

 2013年、地方アイドルグループに所属していた橋本さんは、ライブ出演時の写真をファンがネットに投稿したことで、天使のようなかわいさだと評判になり、「1000年に1人の逸材」と大バズり。当時まだ14歳だった彼女は翌年から東京進出を果たし、それからバラエティ番組やドラマに映画にと大活躍していったのはご存知のとおり。

 極めつけは3年連続『紅白』司会に抜擢されたこと。2022年から昨年まで3年連続で『紅白歌合戦』(NHK)の司会を務め、国民的タレントとなったのでした。

 ただ、満を持して主演した『おむすび』が、全話の世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で13.1%と、朝ドラ史上ワーストを記録して早くも黒歴史化。また、『おむすび』開始直後の昨年10月、「週刊文春」にマネージャーへのパワハラ疑惑を報じられ、クリーンなイメージに少々曇りが出てきています。

 とはいえ、『おむすび』終了翌月から放送された今年4月期ドラマ『天久鷹央の推理カルテ』(テレビ朝日系)で主演し、2026年1月期ドラマ『ヤンドク!』(フジテレビ系)でも主演するため、まだまだ人気は健在でしょう。

◆橋本環奈が世に注目されていたとき、今田美桜はまだ福岡の高校生

今田美桜さん 画像:ダミアーニ・ジャパン株式会社 プレスリリース

『おむすび』不発やパワハラ疑惑で橋本環奈人気が停滞していた昨年、くしくも今田さんが一気に追い上げてきたのです。

 そもそも橋本さんが世間から注目を集めていた2014年頃、今田さんはまだ高校生で地元福岡のモデルをしていた程度。高校卒業後は進学せずに俳優を目指したものの、すぐに上京はしなかったそう。

 彼女が覚悟を決めて東京進出を果たしたのは高校卒業から1年後の2016年。橋本さんが『セーラー服と機関銃-卒業-』で映画初主演し、「日本アカデミー賞」の新人俳優賞を獲得していた年に、まだ全国的に無名の今田さんは上京したというわけです。

 事務所社長に付けられた「福岡で一番かわいい女の子」というキャッチフレーズを引っ提げ、上京後はさまざまなドラマに出演。

 2022年に『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』(日本テレビ系)でGP帯ドラマ初主演を飾ると、2023年に『いちばんすきな花』(フジテレビ系)、2024年に『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)と、毎年、主演作が舞い込むように。

◆今年、今田美桜はさらにもう一段階ブレイクした感がある

画像:SCSK株式会社 プレスリリース

 そして、言わずもがな昨年は朝ドラ『あんぱん』で主演しています。

 こちらは『アンパンマン』の生みの親である、やなせたかし先生の妻・暢をヒロインのモデルとしたドラマ。今田さん演じるのぶは気立てがよいキャラでしたが、松嶋菜々子さん演じる夫・嵩の母親とのバチバチ展開もあり、芯の強いヒロイン像を確立していきます。

 第14話の嵩の青年時代、8年間も子どもをほったらかしにしていた嵩の母に、「今ごろ何しに戻ってきたがね! これ以上、嵩を傷つけるのはやめちょってください」とブチ切れたシーンは爽快。

 前週までは幼少期が描かれており、ようやく今田さんが本格登場した週だったのですが、このシーンで今田さんがのぶの性格や魅力を見事に表現したため、視聴者に対して一気にヒロイン像を示すことができたのではないでしょうか。

 こうして半年間『あんぱん』のヒロインを務め上げ、昨年の9月に行われた『東京2025世界陸上』(TBS系)でアンバサダーを務めており、15社と契約を結んでCM出演も大量。もともと売れっ子でしたが、今田さんはさらにもう一段階ブレイクした感がありました。

 そして飛躍の年の最後を締めくくる仕事は、橋本環奈さんから引き継ぐ形となった『紅白歌合戦』の司会。

――こうして2025年を振り返っていくと、先行して売れていた「1000年に1人の逸材」橋本環奈さんに、後発だった「福岡で一番かわいい女の子」今田美桜さんが、とうとう追いついたと言っても過言ではないでしょう。

<文/堺屋大地>

【堺屋大地】

恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi