ホラー映画を鑑賞中のカップル…2人が抱く異なるドキドキに「会話が噛み合ってるの良過ぎ」【漫画】

『ホラー鑑賞』より
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は漫画、『創作百合れいとーこ』より、『彼女とホラー鑑賞』を紹介する。雑誌「電撃だいおうじ」にて連載中の『人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話』(原作:入間人間、作画:川上しをん、キャラクター原案:猫屋敷ぷしお、KADOKAWA刊)でも知られる作者の川上しをんさんが、10月5日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、8000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、川上しをんさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
ホラー映画を見ているカップルの“ドキドキ”

『ホラー鑑賞』より
ホラー映画を鑑賞するカップル・怜と透子。自分の腕に抱き着いてドキドキしながら映画を見ている怜に、「怖いなら観るのやめたら?」と透子は聞く。
しかし怜は「別に怖いわけじゃないもん」と言い、「透子さんもドキドキしてるくせに」と返す。一方、当の透子は怜とは違う理由で胸を高鳴らせていた。ホラー映画に怯える怜が、ゼロ距離で密着してくることにドキドキしてしまい…。
この胸を高鳴らせる甘い時間を描いた漫画を読んだ人たちからは、「これはドキドキして当然」「はちゃめちゃに尊い」「会話が噛み合ってるの良過ぎ」など、多くのコメントが寄せられている。
「微笑ましく見ている2人の気持ちや関係性です」作者・川上しをんさんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

『ホラー鑑賞』より
――本エピソードを創作したきっかけや理由があればお教えください。
私は元々、生徒と教師の長編百合漫画「あの人くらい大人になったら」(略して「あのおと」)をpixivで描いていましたが、創作経験が一切ないのに長編にいきなり取り掛かって迷走したことや、描きたいものを盛り込みすぎたため、今は一旦寝かせています。しかし、「あのおと」のメインキャラである怜と透子先生の関係性を漫画で描きたいという気持ちは強くありました。そこで、しがらみのない描きやすい形として、「もし怜ちゃんが中学校を卒業し、高校生になってから透子先生と一緒に住んでいたら?」というパラレル設定を考案し、「れいとーこ」として主にXで描き始めました。今回取り上げていただいた本エピソードを描いたきっかけは、考えた時期がちょうど夏だったのでもし2人でホラー映画を観るとどんな展開になるだろう?と思い、2人の日常をすみっこから見守る感覚でワクワクして描きました。
――本エピソードは、怜と透子の深い愛情が伝わるひと幕が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
注目してほしいポイントは、怖くて透子先生の後ろで観ていた怜ちゃんが、先生も実は怖がっていることがわかると先生を守る行動を取るけど、透子先生から見ればそれは普段の甘えてくるときのポーズと同じなので微笑ましく見ている2人の気持ちや関係性です。また、2人のドキドキする気持ちの意味が違うところから始まり、最後はぴったり重なる感情の流れにも注目していただけるとうれしいです。
――特に気に入っている描写やセリフがあれば、理由と共にお教えください。
全部です!!
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
Xで描いている「れいとーこ」の場合は、自分の日常生活の中でふとした時に「もし怜ちゃんと透子先生ならどうするだろう」と思い浮かびます。本エピソードでしたら、まず、2人がホラー鑑賞をすると、どんな感じだろう?というところを想像します。後は怜ちゃんと透子先生が動き出すので、自分がざっくり考えている展開もふんわりありますが、その2人のやり取りを壁になって見つめている感覚で描きます。
――今後の展望や目標をお教えください。
Xの「れいとーこ」がきっかけで、漫画のお仕事のお誘いがあり、転職して今年の8月に教え子と先生の百合漫画の読切でデビューと同時に、入間人間先生原作の「人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話」のコミカライズ連載も「電撃だいおうじ」本誌でさせていただいています。
生徒と教師の百合が好きで何となく描き始め、そこからまさか自分が漫画家になるとは思いませんでした。生徒と教師の百合が本当に大好きなので、とても冥利に尽きます。今後の目標ですが、現在作画を担当させていただいている「人妻教師」のコミカライズを、原作ファンの1人として、作画担当として向き合いながら、最後まで描き切りたいです。そして、今は寝かせている「あの人くらい大人になったら」も、描きたいことを整理して練り直し、形にしたいです。Xで今描いている、「あのおと」のパラレル?未来編?にざっくり位置づけている「れいとーこ」も、もちろんずっと描いていきたいです。何にせよ、怜ちゃんと透子先生を描きたくて漫画を描き始めたので、どんな形であれ、この2人はライフワークのように一生描いていきたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
人妻教師のコミカライズも、れいとーこも応援してくださり、本当にありがとうございます!!「あのおと」は今寝かせているため、今のフォロワーさんの中でご存知の方は少ないかもしれません。しかし、初期からずっと見守ってくださっている方々や、「おのおと」を覚えてくださっている方、本当にありがとうございます。リアルな葛藤を伴う物語にするか、それともラブコメのように明るいトーンにするかは、まだ決まっていません。今後の活動を通して経験を積みながら、じっくり考えていきたいと思っています。「れいとーこ」は、私が生きて絵を描ける限り、一生描き続けます。生涯をかけて2人の愛の形を誠心誠意描いていきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!